ボーダー上層部が集まる会議室……そこに、とある男が召集されていた。
「朝日隊員……」
「はい」
呼び出された者の名は朝日 昇。ボーダー所属のエンジニアだ。あと根付も復活している。
「我々の認知していないトリガーが作られている件についてだが」
「シンプルに実験してただけっすね」
「せめて一声掛けろ貴様は!?」
今日も鬼怒田の怒声が響く。
「まず、今回作ったやつその1、ガンランスです」
「モンスターハンターの武器か」
「あー、あったなそんな武器」
忍田と林藤が反応する。モンハンやってたのかアンタ達。
「米屋隊員に使って貰ったんですが……重いし使いづらいって言われました」
「だろうな」
ランスだから米屋に投げたのにと朝日は言うが、米屋の普段使ってる槍は和槍に近い物なので突撃槍に砲撃機構を付けたガンランスとは相性が悪かったのである。
「なんで木崎に使って貰った所」
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「原作再現の結果なんでしょうけど、砲撃の射程距離が短いですね」
「肉質無視が再現難しかったから、そこは再現として残したいんだがなぁ」
「使いづらいだけになってます。あと武器としても刃の部分が少ないのが使いづらい要因ですね。あと重い」
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「って言われましたね」
「重くて使いづらいだけじゃないか!」
「火力はメテオラを流用してるから高いし、防御力もあるんですけどね。あとコスト的にも量産も厳しいです」
ガンランスは現実だと、どこまでいってもロマン武器の様だ。
「で、次はこちら、神機です」
朝日はどこからかガトリングを取り出すと、ガトリングはガシャンと変形し大剣になる。
「剣の部分はショートブレードにしてます。それでも重いという問題が発生したので特製のトリオン体で実験を行ってます」
「普通に身の丈ぐらいあるのにショートなのか?」
GOD EATERの武器である神機、剣、銃、盾の3つ形態があるが、重いし大きいのである。というか大き過ぎだが、そもそも対人用ではないためしょうがないか。
「まず木崎の評価はよかったです。でかいから取り回し悪いのが気になる位でしたね」
「まぁ、普通に剣と銃と盾の融合だからな」
冷静に考えて、使いこなせれば弱いわけなかった。
「まぁ、使い手の技量と才能、後は軽量化とコスト……課題は多いですね」
「出来る事が多いという事は使い手側に技量を求めるからな」
「データを見ると銃形態のトリオン使用量が多いのがネックだな」
「これガンナー以上のトリオン量も必須ですね」
通常のトリオン体でも使える複合トリガーの作成が今後の課題になるかもしれないしならないかもしれない。
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「俺の奢りだからどこでも好きな所にしていいのに、本当にラーメン屋で良かったのか?」
「あの位なら問題ないので。寧ろ、いろいろなトリガーも使えて経験になります」
先日のトリガー実験の礼も兼ねて、朝日は木崎とラーメン屋に来ていた。
「木崎のコメントは参考になるからねー。オールラウンダー増えてくれないかなー」
「正直厳しいかと」
「一応、全トリガー用の手順書は作ったんだけどなぁ」
「知識面は強化されてるとは思いますけどね」
朝日は悩む、武器が強くなっても隊員が強くなるわけではないという事実に。
「ランク戦と実況だけじゃなくて、講師とかいないとダメかな……。あれ?アタッカー講師出来そうなやつ居なくね?」
他のポジションは思い浮かぶがアタッカーだけは居ない。別の件で忙しいか単純に講師に向いてなさそうな人材しか居ない。
「荒船とかでいいんじゃないですか?」
「荒船はオールラウンダーの講師でいいと思うの……」
まさかのアタッカーに講師出来そうなのが居ない事に頭を悩ませる朝日であった。