ボーダー上層部が集まる会議室……そこに、とある男が召集されていた。
「朝日隊員……」
「はい」
呼び出された者の名は朝日 昇。ボーダー所属のエンジニアだ。何を仕出かしたんだ。
「君がアルティメット太刀川計画なるものを企てているという話が出てるが事実か」
「誰だチクったやつ!? まだ何も作ってないぞ!?」
「本当にやる気だったのか貴様!?」
朝日はバレちまったらしょうがねぇと開き直る事にした。
「いやね、聞いてくださいよ根付さん」
「……なんだね」
まさか話を振られると思わなかった根付は硬直しながらも聞き返した。
「太刀川ってバカ過ぎてメディアに出れないじゃないですか。ならせめて最強を越えた何かであれば、太刀川ならしょうがないか、そういう生命体ならしょうがないかで受け入れられると思うんですよ」
「ひっでぇ暴論だな」
朝日のとんでもない暴論に流石の林藤も苦笑いである。
「そうなのか……そうかもしれない」
「根付くん!? 体調悪いなら寝ててもいいんだぞ!?」
根付のなんか疲れている反応に鬼怒田は驚愕した。何があったというのだろうか。
「鬼怒田さん……実害がない限り、この男の話は適当に流すくらいの方がいいと私は学んだのですよ」
「最終的に困るのは君だぞ根付くん!?」
もう根付は困ったら個人の2次創作の範疇としてスルーし、我関せずを貫くつもりのようだ。
「逆に考えてください。この男は超高クオリティのコスプレで遊んでるだけなのですから問題が発生してから考えれば「嵐山ヘビーウェポンシステムってのもあるんですよ」本当にやめてくれ!? 私の聖域を汚すな!?」
嵐山だけは死守したい根付。誰だって聖域を汚されたくは無いのだ。
「でも、実際の所、エースに専用装備与えるのはいいと思うんですよ」
「A級になればトリガーの改造が許されるだろうが」
改造でも専用装備として十分だろうと鬼怒田は言う。
「鬼怒田さんのスットコどっこい! アンタはアムロに情けないモビルスーツしか与えない連邦と一緒だ! エースには高性能専用機を与えたっていいだろ!」
「こいつの言ってる事が理解出来る自分が憎い……」
実際の所、トリガーの改造も利用している隊員はそんなにいない、ボーダーという組織で特殊な装備を使っているのは玉狛第一ぐらいである。
「そもそも、トリオン技術はまだまだ新しい分野なんです。いろいろ試してデータを取らんとならんでしょう」
「これ、このままだと丸め込まれるパターンだぞ」
当然、このまま丸め込まれた上層部であったとさ。
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「太刀川、というわけだから、新装備を試すぞ」
「おう」
訓練場で新装備の実験が始まった。
「なんで俺も呼ばれたんです?」
「私やりたいゲームあったのにー」
何故か呼ばれている出水と国近である。お金持ちの彼は呼ばれていないので隊室でお留守番だ。
「オペレーターとシューターの意見も聞きたかったからだね。とにかく試すよ」
現在の太刀川は腰に4本、手に2本という構成である。実に刺々しい。
「1本1本が斬魄刀みたいに特殊な効果とか技が使えるというコンセプトだから」
「前にコストどうこうでアタッカーの強化は厳しいって言ってませんでしたっけ?」
「アタッカー全体は無理でも一人に全ブッパは出来るのよ」
今回は専用装備なのでエース個人にさえ渡ればいいのだ。
「まず、右手の黒い日本刀を旋空使う感覚で振ってくれ」
「あい……よ!」
日本刀を振れば黒い斬撃が飛ぶ。
「おー! 月牙天衝みたい!」
「見た目もほぼ斬月じゃないっすか」
「元ネタです。次は刀にオーラを纏う感じでやってみて」
朝日に言われた通りに太刀川は意識する。すると
「なんかシュインシュインいってますね」
「ドラゴンボールみてぇ」
刀がトリオンを纏う。
「それを纏えばシールドモードのレイガストごと叩き切れる計算だけど、トリオン結構使うから気をつけてね」
「……いや強くね!?」
そんなこんなで他のトリガーも試していったが、黒トリガー程ではないが性能が高すぎて最終的に1本か2本で十分どころか過剰という話に落ち着くのであった。