「わぁー!流石神ゲー、他のに比べて種類が豊富に揃ってるよ!」
一般的な速度でスクロールしても5秒かかると言えば、その量の凄まじさがわかるだろうか。
「職業と別に、武器の種類も分けられるんだ!そりゃあこんなに増えるわけだ〜」
最初は自分の武器を選ぼうとスクロールを続けていく。
「ん〜、大剣や片手剣、双剣にメイス…うーん、あんまり動き回るのは得意じゃないんだよねぇ。それに攻撃受けたくないし…ってなると杖で魔法使いかな…」
そうして見ていった楓。その中でピンと来た武器を見つけた。
「大盾…攻撃性能は落ちるが防御力はナンバーワン…え!相手の攻撃より防御力が高ければダメージってなくなるの?!」
確かにダメージは無くなる。しかし、現実的に考え攻撃が無効化出来るのはほんの序盤だけである。そもそも、初期のフィールドから例のやつらが居るためソロの高防御力なんてただの飾りである。
更に、わざわざゲーム内で攻撃を受けることを前提とした装備を使いたがる人が少ないというのもある。
そうして楓が選択したのは騎士(大盾使い)である。
「次は出身か…上がりやすいのと上がりにくいのでセットになってるっぽい?」
そうして選んだのは旅立つ者。防御が上がりやすく、敏捷が上がりにくい出身である。
「キャラメイク…これは弄らなくていいかな。玲ちゃんにもわかりやすいだろうし!」
リアルの顔を晒しても良い人間であれば、自分を再現するために全てをキャラメイクするような変態でなければ不要と言える。
「名前…流石に本名はあれだし、いつも通りメイプルっと…」
楓の木から取れるメイプルシロップから取ったこの名前は自分でもお気に入りらしい。大体のゲームはこの名前である。
「じゃあ、これでオッケーかな。よし!」
最終決定。
『遥かな太古、神代と呼ばれる時代があった。』
えっ何なに?!
『偉大なる神人達は後世に命を紡ぎ、その姿を消した。』
『時は流れ、神人の遺志継ぐ我々は彼らが願ったように地に広がり、そして大いなる命の流れを紡いでいく……』
あ、プロローグみたいなものかな?じゃあもう読んだしスキップしちゃお。
『今を生きる我々は「スキップ!」プロローグをスキップしますか?』
お?おお〜
「あ、動かせる!」
ここは…森?あ、旅立ちだから最初の街に向かってるってことなのかな?凄い凝ってるなぁ。
「ん〜!リアルとそんなに変わらないなぁ。熱中してやってたらリアルと区別つかなくなっちゃいそう」
とりあえず定番のステータスチェック!
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PN:メイプル
LV:1
JOB:騎士(大盾使い)
3,000マーニ
HP(体力):30
MP(魔力):10
STM (スタミナ):10
STR(筋力):1
DEX(器用):1
AGI(敏捷):1
TEC(技量):1
VIT(耐久力):60(8)
LUC(幸運):1
スキル
・シールドアタック
・大防御
装備
左右:騎士の大盾
頭:皮の帽子 (VIT+2)
胴:皮の服(VIT+3)
腰:皮のベルト(VIT+1)
足:皮の靴(VIT+2)
アクセサリー:無し
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「……うん!とりあえず最初の街を目指せばいいのかな?」
敏捷の関係でリアルで歩くくらいの速度しか出ないけど…まあ、観光みたいなものって考えよう!うん!
「にしても、本当にゲームとは思えない完成度だなぁ〜、まるで異世界にでも居るみたい!」
風の音から土をふむ音、何から何まで全てリアルとそっくりだ。
この前やったゲームは思ったように動かなくて最初大変だったなぁ。
「ギギッ!!」
「あ!」
ゴブリンだ!こういうのを見てるとゲームって実感するな〜。
「っと、ボーッとしてる場合じゃないね」
「グギャギギッ!!」
わわ!意外と速い!
「痛…くない?」
あそっか!こっちの防御の方が高いんだ!
「う〜ん、でも戦う練習もしないとだよね」
こう、盾を相手の攻撃に合わせて体制を崩すイメージで…
「上手く引き付けて…ここ!シールドアタック!」
「ギャッ!?」
「やった!このまま盾で、えい!」
切断!
「…か、勝てた〜!」
ネフィリムの時、盾で切ったことがあったから試したけど、上手くいって良かったぁ。
あ、ドロップアイテムも拾わないと。
「ゴブリンの手斧…うーん、攻撃力が無に等しい私には無用の長物かなぁ…」
よーし、街に向けて出発だ!
Q.どうやって撃破したの?
A.盾を使って首を切断して即死。なかなかの質量がある騎士の大盾だから出来る所業。
シールドアタック
防振りの方と同じ性能。
大防御
盾で受ける時の防御を1.2倍にする。