極振りで挑むシャングリラ・フロンティア   作:愛憎愛華

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セッちゃんって最強種全部把握してるのかな…してるかしてないかでこの先の展開変わるんだけど…どうしよ。


永久に残る愛を感じて

「道がずっと続いてる…どこに繋がってるんだろ?」

 

…行ってみよう。

 

「…隠しボスとか、そういう感じかな」

 

モンスターも全く居ない…

 

「あ、出口かな」

 

何があるんだろう……わぁ!

 

「綺麗〜!」

 

隠しエリアの方だったか〜!満月が綺麗〜

花もたくさん咲いてるし、見つけられてラッキーだったな〜!

 

「…ん?何か聞こえて…」

 

これは…歌?

 

「奥の方かな…う〜ん、花畑を踏むことになっちゃうけど…」

 

ゲームだから大丈夫かな…ごめんね。

 

「歌と言えば…セイレーンとか人魚が思いつくけど…こんな森の真ん中に居るかな?」

 

…あ、木もあったんだ。でも枯れちゃってるみたい。

なんの木だったんだろ?咲いてるところを見てみたかったな〜

 

「あら……初めましての人が居るわ」

 

「うぇえ!?」

 

ゆ、幽霊!?…じゃ、ない?でも体が透けて…

 

「アーサーの知り合いかしら?」

 

「アーサー…さん?いえ、ご存知ないです…」

 

「あらそうなの。じゃあ、1人でここを?」

 

「は、はい。カブトムシと戦ってたら、たまたま見つけまして」

 

「そうなの…嬉しいわ」

 

…どうしよう。今のところ友達と称してあの世へ連れてる幽霊くらいしか思い至らない…。

…でも、それにしてはなんというか…悲壮感?って言うのかな。どこかもの哀しげな気がする…

 

「あの…お名前を聞いても良いです?」

 

「あら、ごめんなさいね。私はセツナ。『遠き日のセツナ』よ」

 

「セツナ、さん。わかりました。私はメイプルです!」

 

「メイプル、いい名前ね」

 

「セツナさんは、どうしてここに?」

 

「…聞いてくれるかしら。私と、彼の…物語を」

 

『ユニークシナリオEX「此岸より彼岸へ愛を込めて」を開始しますか?はい/いいえ』

 

んえ!?ユニークシナリオ…EX?

も、もしかして…ものすっごいの見つけちゃった!?

 

「は、はい!是非!」

 

「ありがとう。彼は……ウェザエモンは私の恋人。ちょっとしたすれ違いで私が死んで……それからずっと、彼は私のお墓をずっと……そう、ずっと守り続けているの」

 

「ウェザエモン…さん、きっと優しい方だったんですね」

 

「ええ、とってもね。…生きていた頃の私が死んで、どれだけ経ったのかは分からないけれど、気づいた時には私はこうなっていた……別に私は死んだ事を未練に思っているわけじゃないの」

 

「そう…なんですか?」

 

「死とは終わり。終わってしまったものは過去であって、誰かの今を……未来を縛るものではないわ。だから、私はあの人が今も私の(過去)に縛られ続けていることが耐えられない……」

 

そっか。…私も、わかるかもしれない。

家族や…玲ちゃんには、私に縛られないで欲しいって、死んだら思うかもしれない。でも…

 

「私は、縛ることが悪い事だけとは思いません。だってそれは…確かに自分が生きた証でもあるから。確かにその縄は人を縛るけど、いざという時の命綱にもなり得るから」

 

「…生きた、証」

 

「死んで終わりじゃないんです。確かにちょっと拗れちゃったかもしれないけど…ウェザエモンさんは貴方を忘れたくないから、生きていた証を守りたいから、そこにいるんだと思います。って、部外者の私がとやかく言うことじゃなかったですね、ごめんなさい」

 

「…いいえ、貴方の考えも正しいと思うわ。でも、それでも私は彼に…ウェザエモンに、私の事を引きずらないで欲しいの」

 

「…はい!」

 

「彼は私が構築したプログラ……ええと、魔法を使ってここに結界を構築した。月光の魔力を利用し、座標を次元の裏側に「反転」させることで誰にも干渉させないように」

 

それって、もしかしなくてもやってる事凄いんじゃ…

 

「でも月がその光を失う時……新月の夜だけは結界に綻びが出来る。彼のいる裏座標へと通じる綻びが生まれるの」

 

「新月の…夜」

 

つまり、猶予は2週間…

 

「お願いします。どうか、ウェザエモンを……あの人を、眠らせてあげてください」

 

………。

 

「ごめんなさい」

 

「……え?」

 

「私には、今その願いを受けることは出来ないです。まだ私は…えっと、旅を初めて間もないんです。そんな私が、ウェザエモンの太刀に勝てるビジョンが思い浮かばない。確かに、受けるのは簡単だけど…それは、貴方の覚悟を踏みにじることになってしまうと思ったから」

 

「そう…ね」

 

「でも!それはあくまでも今です。…新月なら、ウェザエモンさんに挑めるんですよね」

 

「え、ええ…」

 

「だったら…1ヶ月後、またここに来ます。その時までに、私がウェザエモンに勝てるよう死ぬ気で…ううん、『死んでも』努力します。私が来た時は、また同じ話をしてください。そしたら…その願い、私に背負わせてください」

 

「…ふふ、貴方って不思議な人ね」

 

「そ、そうですか?」

 

「ええ。普通の人なら形だけでも受けると思うわ。でも、貴方はしなかった」

 

…セツナさん。

 

「わかったわ。次の満月の日、ここで待ってるから」

 

「…はい!絶対、強くなってみせます!」

 




『機械神』を取れたメイプルだからこそ、『死』に関しては人一倍考えると解釈して書きました。後悔はない。

ということでウェザエモンフラグです。
マジで投稿する前1番悩んだ人。だって存在がメイプルキラーだし…
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