英雄伝説 天の軌跡 (完結済)   作:十三

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「私と共に、王冠へ至る事は許さない。おまえは此処で、ヒトとして足掻くが良い」
     by ネロス・サタナイル(PARADISE LOST)








立ち込める黒雲  ーin ガレリア要塞ー ※

 

 

 

 

 

「……それを聞く事が、どういう事かは当然知ってるのよね?」

 

 一瞬で研ぎ澄まされた刃のようになったサラの声色に、しかしリィンとアリサは臆する事無く頷いた。

 サラとしては、以前のリィン達ならば動きが止まる筈のレベルの闘気を一瞬だけ放出したつもりだったのだが、今の彼らには通用していない。

 レグラムでの一件は報告では聞いていたが、確かにそれが本当であれば当時彼らの感性は一時的に準達人級クラスのそれにまで跳ね上がっていたはずだ。通用しないのも無理はない。

 

「本当なら、レイに直接聞くのが筋なんだって事は分かっています。でも、何と言うか……」

 

「レイには話せない何らかの理由があるんじゃないかって、そう思ったんです」

 

「その根拠は?」

 

 リィンよりも人の感情の揺らぎを読み取る事に長けているアリサは、リィンに変わってサラの問いかけに応える。

 

「最初は確かにはぐらかしているだけだとも思ったんですけど、ノルド実習の時にあんな事になって、帝都に行った時もどこか遠くを見ているような表情を見せていたりして、その時に感覚的に分かったんです。

 話さないのではなく、話せない(・・・・)んじゃないか。と」

 

「……ふぅ、流石ね。こと読心術に限ればアンタとユーシスは抜け目ないわ。遊撃士になったら重宝されそうね」

 

「それは、肯定って事で良いんですか?」

 

 追随するようにリィンが言うと、サラは特に渋る事もなく軽く頷いた。

 

「まぁいざとなったら隠し事くらいは普通にするけれどね、アイツは。―――とはいえ、それに限ってはレイは隠す事しかできないの」

 

「……理由が、あるんですか?」

 

「迂闊に口を滑らせたら小国くらいなら一瞬で灰に帰るレベルの魔力爆散(マジック・バースト)起こすらしいわよ。他人に迷惑を掛ける事を極端に嫌うアイツが、そんなコト許容できるわけないでしょう?」

 

 その想像の斜め上の事情に、二人揃って閉口する。特に、アリサの方が驚愕の度合いは大きかった。

 ”魔力爆散(マジック・バースト)”という用語自体は一般的にも聞く事があるし、とりわけアーツを使った戦法が主となる者にとっては冗談にしても笑えない。

 通常それはアーツの詠唱に失敗し、オーブメントに注ぎ込まれた魔力が非物質的なエネルギーが暴走して爆発を起こす現象であり、高位アーツになればなる程その反動は大きくなる。

 しかしながら、小国を一つ消し飛ばすレベルともなれば既に想像の埒外だ。たかが契約の不履行程度で超大規模な爆発を起こす術式が体内に仕込まれているという事。或いはその事実一つとっても大事である。

 

「それももしかして、≪結社≫とやらが?」

 

「そう。まぁここから本題に入るわけなんだけれど―――ホラ、聞き耳なんて立ててないで入って来なさい」

 

 サラがそう声を掛けると、その数秒後に扉を開けて、廊下で様子を窺っていたらしい他のⅦ組の面々がゾロゾロと部屋に入って来る。

 普段であればリィンもアリサも気配ぐらいは察せるのだが、他の事に意識を取られ過ぎて、部屋の外にまで気をやる事は出来ていなかった。

 そんな事を思っていると、いつも通りの無表情のままにトコトコと近づいて来たフィーが、座っていたリィンとアリサの頭頂部に強めのチョップを叩き込んだ。

 

「「痛っ」」

 

「ん。これで抜け駆けして話聞こうとしたコトは許してあげる」

 

 見れば、いつもならフィーの突拍子のない行動を嗜める役割のエマも、苦笑したままであり、それが入ってきたメンバー全員の心境である事が理解できた。

 それを裏付けるように、嘆息混じり、どこか呆れたような表情でいたユーシスが口を開いた。

 

「どういう了見だ? ……とは聞かないでおいてやる。お前達二人はある意味で当事者のようなものらしいからな。だが、俺達にも聞く義務がある」

 

「何も気になっていたのは、そなたらだけではないという事だ。≪結社≫の事は元より、抱えた過去も知れずに何が”友”か」

 

 次いだラウラの言葉にも、どこか熱が籠っていた。

 彼らだけではない。他の面々も同じ想いのようで、それらを差し置いて二人だけで聞こうと思ってしまった事を恥じる。

 

「まぁ、いてもたってもいられないというのはお互い様だ。僕達は君達を責める気はないし、此処に来たのはそんな不毛な事をする為ではないからな」

 

 そんな彼らをマキアスが不器用ながらもフォローし、それぞれが部屋の各所に散らばった事で漸く話を聞く態勢が整う。

 その様子を見て、サラは優しげな表情を浮かべた。

 

「あぁホント、良い仲間を持ったもんねぇアイツ」

 

「?」

 

「何でもないわ。

 まぁ、今更隠したところでどうにかなるもんでもないし、アタシが知ってる範囲内なら答えるわよ」

 

 そう言ってサラは、机の上に置いていたマグカップの中の飲み物を一気に飲み干してから本題に入った。

 

 

「結社≪身食らう蛇≫……もうミリアム辺りから聞いてるんでしょうけれど、大陸全土で暗躍してる秘密結社よ。とはいえ、遊撃士協会本部、七耀教会総本山、大国の諜報機関ですらも、その全貌は掴み切れていないのが現状ね。

 分かっているのは、≪盟主(グランドマスター)≫と呼ばれる存在を頂に据えて、その下に構成員の統括者である≪使徒(アンギス)≫、そして実働員である≪執行者(レギオン)≫がいて、その他にも子飼いの兵を抱え込んでるって話だわ」

 

「そんな組織が……」

 

「そして、アンタ達が遭遇したのは、その”子飼い”の中でも最強と目される≪鉄機隊≫と呼ばれる部隊の、更に幹部勢の三人ね。”戦乙女(ヴァルキュリア)”なんて大層な名前で呼ばれているらしいわ」

 

 それを聞き、ラウラ、ガイウス、エマ、アリサの四人が反応する。

 彼女らはいずれもが劣らぬ”達人級”の腕前を持っていた事は、他ならぬ戦っていた彼らが一番良く分かっている。

 そして、今の自分達では到底敵わない圧倒的な武技を誇る彼女らですら、”子飼い”でしかないという事に戦慄する。言ってしまえば、彼女らよりも武人としての階梯が上の人間がいるという事なのだから。

 

「更に言えば、この前帝都でレイが戦っていたあの銀髪の女、アレは≪執行者≫の一人よ。正真正銘、混じり気なしの”達人級”。あの場では、レイ以外に対抗できる人間はいなかったでしょうね」

 

「え? 確かそいつって……」

 

「≪X≫と、そう呼ばれていた筈だな」

 

 そこまで知れれば、事の重大さは否が応にも分かってしまう。全員の言葉を代弁したのは、リィンだった。

 

「まさか、≪帝国解放戦線≫の活動に≪結社≫が関わっているんですか⁉」

 

「可能性としては大きいわね。去年起きたリベール王国での導力停止現象。その事件にも≪結社≫が深く関わっていたらしいってのは、ギルドの情報網で確認済みだし」

 

 その事件の真相は導力の一斉停止現象などという生温いものではなく、世界の根幹にも関わる大事件であったという事を知る者は更に少ない。

 実際、事件の真相についてはリベール王国軍、遊撃士協会リベール支部各所で箝口令が敷かれ、情報は可能な限り外部には漏れていないのが現状だ。

 かくいうサラも、馴染みであるロレント支部の受付嬢、アイナに「≪結社≫が関わっていた」という情報だけを聞き、それ以上に深入りはしなかった。ともすれば国家の中枢に触れかねない情報を無理矢理に引き出すというのは、遊撃士の掟に反する行為だ。それだけは、最低限守り通さなくてはならなかった。

 

「まぁ加えて言うのなら……リィン」

 

「は、はい」

 

「アンタが戦った桁違いの強さの女騎士―――なんて名乗ったの?」

 

 そう、彼女は名乗っていた。

 自らの素性を、名を、隠そうともせずに、騎士の矜持を賭けるかのように名乗ったその言葉を、リィンは一言一句違えずに伝える。

 

「≪鋼の聖女≫アリアンロード……そう名乗っていました」

 

「―――よりにもよって”絶人級”と戦うなんて、アンタ相当無茶したわね」

 

 それは、リィンが一番良く分かっていた。

 もし仮に、彼女がリィンを本気で殺しに掛かって来ていたのならば、相対して数瞬後には落命していただろう。気合いや努力でどうにかできる範囲をとうに逸脱しているというのは、その姿を視界に入れた瞬間にはもう理解できていた。

 それでもあの場は立ち向かうしかなかったのだし、立ち向かった事を後悔していない。―――そう胸を張って言える程に、あの騎士は清廉であり、泰然としていた。

 秘密結社の者だとは、そう言われたところで信じられないかもしれない。それは逆に言えば、そうした清廉な武人ですら所属するだけの理由があるという事だが。

 

 

「でもアレっすね。意外と情報持ってんじゃないっすか教官」

 

「ま、一応元A級遊撃士だから交友関係は広いしね。帝都での一件以来、結構伝手を頼らせて貰ったのよ。……≪情報局≫にだけは一切触れなかったけど」

 

「あははー。顔には出してなかったけど、クレア寂しそうだったよ?」

 

「あれは別に関係ないでしょうが」

 

 ふぅ、と一息を吐くサラを見ながら、しかしリィン達は複雑な感情を抱いていた。

 つまるところ、辻褄が合ったのだ。齢17という年齢に見合わない強さと、ふとした時に見せる暗い過去の香り。あの砂浜で話してくれた彼の過去の続きが、一体どこに直結するのかを。

 

「……レイは、やっぱり」

 

「そ。……本当はアンタが言ったみたいに本人の口から言わせるべきなんでしょうけどね。それが出来ない以上、アタシが責任持って伝えるわ。

 

 元結社≪身食らう蛇≫ ≪執行者≫No.Ⅺ ≪天剣≫レイ・クレイドル―――それがアイツの”前歴”よ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――*―――*―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……何故貴様が此処にいる?」

 

「それは私が聞きたいんですけれどもね。まぁ、クロチルダ様から指令が降りたんでやがりますよ」

 

 

 状況は、控え目に言っても有効とは言い難かった。

 ザナレイアは目の前に現れた少女の姿を憚る事もなく睨み付け、しかし少女の方はと言えば、常人であれば脅えてしまうのが致し方ないそんな視線を受けても平然と肩を竦めるばかりで臆した様子は微塵も見せていなかった。

 

「失せろ。貴様のような小娘に(かかず)らっている暇は私にはない」

 

「相変わらずのスタンドプレーでやがりますねぇ。同じ≪執行者≫同士、もうちょっとこう、先輩後輩の関係とかあってもいいんじゃないかと思うんですが……」

 

「下らん。偏屈な喋り方をする小娘なんぞに興味はない」

 

 これはもう癖なんですがねぇ、とマイペースな雰囲気を崩さない少女は、しかし軽い雰囲気の口調とは裏腹に隙のない佇まいを見せていた。

 身長こそ小柄の部類に入るだろうし、纏っている枯葉色のコートは丈があっていないのかくるぶしの辺りまで裾が来てしまっている。普通であれば、彼女が≪結社≫が誇る≪執行者≫の一人であるとは思いはしないだろう。

 だが、その本性はまさしく武人のそれだ。機嫌が限りなく最悪に近い状態のザナレイアが刃を抜かないのもそのあたりに起因しており、彼女と戦う事が僅かながらも厄介だと感じているからこそ、ただ「去れ」とそう言葉を投げているのである。

 

「ま、私もマクバーン先輩達とかと一緒に待機組の筈だったんですがね。クロチルダ様とあの変た……コホン、ルシードさんはどうもザナレイア先輩が不安だからって私を寄越した感じなので、文句ならソッチに言ってくれやがりませ」

 

 腰辺りまで伸びたきめ細やかな金髪を掻き上げて、少女―――リディア・レグサーはあくまでもスルーをするスタンスを崩そうとはしない。

 再度その姿を睨み付けたザナレイアだったが、すぐに無駄な事だと悟ったのか視線を逸らす。

 

 ≪帝国解放戦線≫がガレリア要塞より比較的近い位置に拵えた、洞窟を改装した仮アジトの一室でのやり取りなのだが、この二人の醸し出す独特過ぎる雰囲気を畏れたのか、今近くには戦線のメンバーは一人もいない。

 それもその筈だ。≪結社≫の実働員、それも”武闘派”の二人の会話など盗み聞きしてバレようものならば即命に関わる事を、彼らは本能的に察している。

 戦線にとっては一時的に協力関係にある組織だが、その茫洋さは不気味さを感じさせるには充分だ。

 特に≪結社≫が手駒の一つとして戦線に寄越したザナレイアなどは、彼らと手を携えようという心持ちは元より、協力しようという心すら持っていないような言動を見せていたのだから、その感覚が肥大化するのも無理はないだろう。実際、リディアがこのアジトに赴いた際も、好意的とは言い難い視線を向けられたのだから。

 

「とにかく、ザナレイア先輩が帰れって言ったところで帰れる権限は私にはねーんですよ。まぁ、先輩の性格上一蓮托生とかは死んでも無理そうですけれど、勝手に介入させてもらいやがりますからね」

 

「手を煩わせたら殺す。それだけは肝に銘じておけ」

 

「…………」

 

 曲者が多く揃う現≪執行者≫の中でも、特に感情の起伏が極端で激情家なのがザナレイアという人物であるという事は周知の事実だ。

 実際、「虫の居所が悪い」という理由だけで子飼いの強化猟兵中隊を一人残らず惨殺したという”事実”を師から聞いた事のあるリディアには、この言葉が決して脅しではない事が分かる。

 

「まぁ何でも宜しいんですがね。テンション上がり過ぎて逸脱しすぎるのは遠慮して欲しいんですが」

 

(くど)い。私は疾く去ねと言った筈だぞ?」

 

 そして本気の殺気がぶつけられたのを期に、リディアは一つ嘆息を漏らして部屋から出て行く。

 先達の≪執行者≫の中でも飛びぬけて接し辛い人物である事は間違いないため、余計な所までは踏み込もうとはしない。用意されているという自室に至るまでの道を歩きながら、リディアはクロスベル方面に派遣される事になった面々を羨ましく思った。

 

「(上手く行けば≪天剣≫先輩と会えると思いましたが……そう上手くは行かないでやがりますねぇ)」

 

 己の剣の師が「最も≪鋼の聖女≫を超える才覚を持つ者」と絶賛していた人物を一目見たいと思って今回の話を引き受けたものの、まさか通商会議の方に赴いていたとは露程も思わず、結果的に暴れ馬の手綱を握らされただけになってしまったのだが、その役は些か彼女にとっては荷が重かった。

 

「(マクバーン先輩やアルトスク先輩とガチで戦り合えるヒトを、私が止められる訳ねーですよ)」

 

 そんな心の声を挙げながら、苦労人の責を背負わされる事になった少女はただ一人暗い廊下を歩いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――*―――*―――

 

 

 

 

 

 

 夜の帳が降り、電灯の明かりも消えた宿泊室の一室で寝転びながら、しかしリィンは瞼を閉じる事が出来ずにいた。

 普段であればどれほど睡魔が襲って来なくとも、取り敢えず目を瞑る事は止めないのだが、今夜に限っては支障が出ない限り思考に耽りたい気持ちがあった。

 

 

 ≪執行者≫No.Ⅺ ≪天剣≫―――嘗てゼンダー門にてゼクス・ヴァンダール中将が口にしたその通り名が、此処でリィン達に正体を明かした。

 ”達人級”の武人達が揃う”武闘派”の≪執行者≫に若くしてなった彼の胸中がどういったものであったのか。それは今考えたところで理解できるようなものではないのだろう。

 

 出来ればもう一歩踏み込んだ事をサラに聞いてみたかったのだが、そうしようと思った直後に部屋を訪れたナイトハルト少佐によって就寝時間が来たことを告げられた。

 仮にも軍の施設に厄介になっている以上、命令には従わなくてはならない。詳しい話はまた後日とサラには言われたが、部屋を去る全員の足が重かったのもまた事実だ。

 

 とはいえ、本当に聞きたかった事が聞けたというのは、大きい成果だろう。

 アリサが聞きたかったシャロンの正体についてはお預けを食らった形になってしまったが、勘の良い彼女なら気付いている筈である。

 シャロン・クルーガーという女性もまた、一時期は≪結社≫に名を連ねた人物であったのだろう。だが、その経歴が彼女達の関係に罅を入れるとは思えない。

 主従関係というよりかは、アリサはシャロンの事を本当の姉のように思っているのだろうという事は良く知っている。アリサの性格上、やや喧嘩腰気味にシャロンに詰め寄るであろう事は目に見えているが、”家族喧嘩”としては充分許容できる範囲内である筈だ。

 ならば自分達が考えるべきなのはやはりレイの事なのだろうという考えに至った時、リィンは反射的に口を開いていた。

 

「……この部屋で起きてる人、手を挙げてくれ」

 

 反応しないならそれでも良いと思っていたが、その予想に反してリィンの他の5人全員がスッと手を挙げた。

 その光景に、思わず失笑してしまう。

 

「皆、考えてた事は同じだったみたいだな」

 

「そりゃあまぁ、ね」

 

「あんな事を聞いた直後に安眠できる程薄情な性格はしていないつもりだよ」

 

「まぁとはいえ、殊更心配していたわけでもないが」

 

「フン、あの調子者がクロスベルから帰って来た時に、改めて同席の場で聞き出せばいいだけの事だ」

 

「おーおー、青春だねぇ。熱いねぇ」

 

 つまるところ、皆心配ではあったのだ。

 真実を知ってしまう事で、今まで紡いで来た絆が解けてしまうのではないかと言う危惧。それは男子勢だけではなく、女子勢も抱いていた事だろう。

 だが、改まってサラから真実の一端を聞き、そしてその帰りに廊下を歩いている中で、彼ら全員はこう思ったのだ。

 

 ―――あぁ、その程度か(・・・・・)と。

 

 とはいえ、それは別にレイの過去を軽んじたわけではない。この言葉が意味するのは真実を知ったところで彼らがレイに抱く仲間意識は毛程も変わっていなかった事。どのような重い過去でも真摯に受け止める姿勢で構えていたのに、蓋を開けてみれば存外すんなり受け入れていた自分達自身に対して安堵の感情を漏らしたのだ。

 

「ま、俺はお前らと違ってアイツと一緒に過ごした時間ってのは比較的短いけどな。それでも、アイツが強いってのは良く分かるぜ。―――あぁ勿論、実力もだが、心もな」

 

「え……あ、いや……」

 

「あぁ、ちっと語弊があるか。アイツは弱いけれど強い(・・・・・・・)んだろうな。人生の内で何度もコケて、泣きながら、傷を作りながら、それでも何度も立ち上がって前に進む事を止めなかった。

 男として憧れねぇか? そういう生き方っての」

 

 実際、クロウが言っている事は尤もだった。

 レイは何も、順風満帆な半生を送って来たわけではない。寧ろ全てを奪われて嘆く事しかできなかった底辺から意志と根性で這い上がって来た人間だ。

 根本からして、リィン達とは精神の強固さが違う。しかしそれと同時に、その強固さは危うさも孕んでいた。

 

 以前彼が、「俺はお前達の誰よりも弱い」と自虐気味に言っていたと、そうラウラから聞いた。そしてその意味は、海に赴いた際に彼の過去の話を聞いた事で限定的にだが理解できたのだ。

 彼の半生、その根源が”後悔”の上に立っている以上、その類稀なる強さも精神の成熟具合も、それを依代にして築かれてきたものなのだろう。

 例えて言うのなら、安定性のない土台の上で形の違う陶器を真っ直ぐ積み上げたようなものだ。脆い土台が崩れてしまえば、その上に積み重なったものも連鎖的に崩れて壊れてしまう。

 

 そして何よりも、レイ自身がそれを自覚しているというのが更に危うい。徹底して己の自我を築き上げる事で、その土台が崩壊しないよう踏ん張っているようにもリィン達には見えたのだ。

 

「……どうだろうな。確かに苦難を乗り越えて強くなる姿っていうのには憧れるよ。でも、自分の大切なモノを一切合財全部失った果てに辿り着いた生き方に憧れるのは、何か違うと思う。

 レイも多分、自分の生き方に憧れて欲しいなんて露程も思ってないと思う。寧ろ「俺のようになるな」っていつも言外に言ってるような、そんな気がするんだ」

 

 だからこそ、レイはサラと共に自分達を鍛え続けているのだろう。

 どんな主義主張も意志覚悟も、吼えるだけなら誰にだってできる。だがそれを実現させる為には、最低限の”力”が必要になる。

 故に、それを叩き込まれた。どれだけ絶望の淵に立たされようとも、どれだけ逆境に立たされようとも、心だけは折れないようにそれはもう徹底的に叩きのめされて来た。

 そこに彼の、自分達に対する想いが込められているようで、だからこそ一見理不尽でしかない特訓にも耐える事が出来たのだ。

 

「……ははっ、眩しいねぇ。羨ましいぜ。ったく」

 

 すると、クロウは苦笑しながらそう言った。

 

「クロウ?」

 

「あぁ、悪い。なんつーかさ、俺みたいに不真面目に生きて来た人間にとっちゃ、そうやって真面目に真剣に生きて来た奴が羨ましく見えるんだよなぁ。……現在進行形で不真面目だから特に」

 

「確かに貴様は授業中によく寝ているな」

 

「委員長とマキアスのタッグ制裁が怖いから最近はフィーでも寝なくなったのにね」

 

「寝ていた部分の補習をキッチリやらされるから、ミリアムも授業中は静かになったな」

 

「そういう言い方をすると僕とエマ君が鬼か何かのように聞こえるからやめろ」

 

「お前ら基本俺に容赦ないね」

 

 そう言って笑った事でその会話は流れてしまったが、リィンはそのクロウの言葉が、いつもとは違ってやけに重かったように感じた。

 他の面々もそれには薄々気付いたのだろう。だから、ユーシスが切り出した話に上手く乗って行ったのだ。

 

「まぁ、ともかく」

 

 話を元に戻す。とはいえ、残された言いたい事は一つだけだった。

 

「俺はレイを信じる。信じ続ける。……それが”友達”ってやつだと思うから」

 

「うん」

 

「勿論だ」

 

「フン、何を今更」

 

「まぁ、色々な恩もある事だしな」

 

 リィンの言葉に頷いて行く面々を見ながら、クロウは声を出さずに微笑んだ。

 その微笑みが僅かばかり哀しげに揺れていた事を見咎めた者はなく、決意を新たにした少年少女らの夜は更けていったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――*―――*―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ≪帝国解放戦線≫の面々がクロスベル方面に向かっている―――その情報は≪帝国軍情報局≫が齎したものであり、高確率で通商会議を襲撃する可能性があるとされていた。

 その情報を午後のブリーフィングの際に聞かされたリィン達は僅かばかり動揺は見せたが、ナイトハルトとサラの言葉によってその昂りも鎮まった。

 

「まぁ、通商会議には宰相閣下の護衛として第七機甲師団の精鋭が着いている。それに、これは曖昧な情報でしかないが、≪情報局≫の方でも手を打っているらしい」

 

「それにホラ、レイもいるしね。アイツ、テロリストとかマフィアの臭い嗅ぎ付けるのは天才的だから」

 

「何ですかその特化した能力」

 

「アイツだけじゃなくて、警備に加わってるらしいギルドのクロスベル支部の連中なんて皆対人戦のエキスパート揃いよ? 一昔前まではそういう連中が普通に蔓延ってたらしいしね」

 

 更にこれはリィン達が知らない事だが、護衛を務めている面々の中には”準達人級”に相当する武人が幾人か存在する。それに加えて”クロスベルの二剣”が守護してるとあらば、相当な予想外の事態が起こらない限り万が一の事態は起こらないだろう。

 

「しかし、そちらの心配はともかくとして、帝国内に問題はないのだろうか」

 

 だが、ラウラのその言葉で再び緊張感が引き戻される。

 ケルディックでの陰謀、ノルドでの騒乱、そして≪夏至祭≫での襲撃。これまで数々のテロリストの行動に翻弄されて来た身としては、国内であろうと安心できる保証はどこにもなかった。

 寧ろ、注意の目をクロスベルに向けるための大掛かりな囮であるのかもしれないと思うのも普通の事であったが、それについても軍は既に考慮に入れていたらしい。

 

「まぁ、主だった場所には≪帝都憲兵隊≫と≪鉄道憲兵隊≫、そして正規軍が出動して警戒を強めているらしい。皇帝陛下を始めとする皇族の方々の身の安全は保障されている」

 

「それと、もうすぐ憲兵大尉サンが直々にガレリア要塞まで来るらしいわよ? まったく、心配性なんだから」

 

 思えば帝都の事件の際には戦線の動きを読み切っていたあの人物が、警戒を弱めている筈もない。

 一先ず安心はしてよいのだろうと、一息を吐く事ができ、そのまま一同は作戦室を出て予定にあった『列車砲』の見学に赴くためにナイトハルトの先導で施設内を歩いていると、彼の所持していたARCUS(アークス)に一本の通信が掛かって来た。

 

 当初は冷静にそれに応じたナイトハルトだったが、通話先の相手がクロスベルにてオリヴァルト皇子の護衛役を務めている旧知の軍人、ミュラー・ヴァンダールである事を確認するとなお一層真剣な顔つきになり、数分間に及ぶ通信が終わった後は、僅かに焦燥の表情を浮かべていた。

 

「……クロスベル方面で何か?」

 

 数秒の沈黙の空気を破ってサラが問いかけると、ナイトハルトは隠す事もなく「あぁ」と言い切った。

 

「たった今、通商会議の現場となっていた超高層ビルがテロリストによって襲撃されたらしい」

 

「ッ‼」

 

 予想通りと言えば予想通りの運びとなったとはいえ、しかし楽観する程甘い事態ではなかった。

 襲撃による被害の程度をリィンが尋ねると、ナイトハルトは声色を変えずに伝え聞いた情報を伝える。

 

「襲撃に使われた飛空艇は四隻。―――だがその内二隻は、大規模な攻撃を仕掛ける前にクレイドルの行動によって撃墜されたらしい」

 

「あぁ、ついに生身で飛空艇を落としたんですか……」

 

「そこについては普通に何の疑問も抱けなくなってるから怖いな……」

 

 ノルドでは発射されて滞空中の迫撃砲を撃ち落とした戦果を持つ彼である。今更飛空艇を二隻も撃墜したという情報が齎されたところで驚けなくなっている事に呆れながらも、続く言葉にはしっかりと耳を傾ける。

 

「その後テロリストの撃退にも成功し、閣下や殿下もご無事との事だが、以前として予断を許さない状況が続いているらしい」

 

 最悪の状況は免れたというその情報に一同が安堵の息を漏らしかけたが、しかしナイトハルトは依然として眉を顰めたままであり、安心とは程遠い状況である事がひしひしと伝わって来た。

 

「……何か、それ以外にも気にかかる事があったみたいですね」

 

「あぁ。テロリストはタワービル内の導力ネットを不正に操作して隔壁をコントロールし、階下にいた警備部隊の増援を巧みに防ぎ―――そして、”機械の魔獣”とやらも兵装の一つとして操っていたらしい」

 

 その単語を聞いて思い出したのは、リィン達A班がエベル街道で手配されていたアンノウンとして特に問題もなく倒してしまった二本足で走行する機械兵器に類似したモノ。帝都の事件の際にもその姿は確認されていたようで、近衛兵の面々を随分と苦しめていたらしい。

 それに加え、導力ネットを操作してセキュリティシステムを掌握したという情報も気になった。それはサラも同じだったようで、ナイトハルトにガレリア要塞内で導力ネットで制御しているセキュリティの有無について聞いたところで―――要塞の真下、戦車の格納庫から轟音と共に地響きが鳴った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 原因は昨夜、ガレリア要塞の戦車整備士に充てて送られた導力メールだった。

 司令部から送信されて来ていたそれは、明日に追加の演習を行うため、夕方に貨物便で送られた戦車の自律稼働ユニット―――通称”Cユニット”20個を主力戦車に取り付けろという指令だった。

 整備士たちは徹夜が確定した事を嘆きながらも朝方までにどうにか20台の『18(アハツェン)』にユニットを取り付けたのだが―――それが突然、電波指令も飛ばしていないにも関わらず暴走を始めたのだ。

 

 その動きは、既存の自律稼働ユニットが行える単調な動きとは違い、本当に兵士が搭乗しているかのような複雑な動きで以て、鎮圧にあたった装甲車などを次々と砲撃で沈めていく。

 その現場を目にしたリィン達は、皮肉にも味わってしまった。味方であれば頼もしい筈の鉄の塊である重戦車も、一度牙が此方に向けば地獄を具現させる兵器であるのだという事を。

 

「くっ……どうなっている⁉」

 

「既存の技術を超えた技術で翻弄する……アイナやシェラが言ってた事と被るわね」

 

 すると『18(アハツェン)』は十数分程砲弾の雨を撒き散らした後、そのまま演習場の方へと姿を消した。

 その意図は不明だったが、ともあれ一台存在するだけでも脅威となる重戦車を放っておくわけにもいかず追おうとしたのだが、その直前で野太い声に遮られた。

 

 

「暴走した戦車は我ら第四機甲師団が殲滅する‼ お前達は陽動の可能性もある為、この場に待機しておれ‼」

 

 帝国軍最強の呼び声が高い第四機甲師団の戦車を引き連れてそう言ったのは、エリオットの父であり第四の指揮官でもあるオーラフ・クレイグ中将。

 機動力を駆使する戦車の上に仁王立ちし、しかし僅かも体勢を崩さないその有様は、≪紅毛≫のクレイグと呼ばれ恐れられる帝国軍きっての猛将である事を否が応にも感じさせた。

 

「承知いたしました、閣下‼」

 

「気を付けてね父さん。絶対無事で帰ってきてよ‼」

 

 返答をするナイトハルトに続いてエリオットがそう声を掛けると、渋面だったその強面の貌を破顔させ、息子の激励に応じる。

 軍人として超一流でありながら、実のところ家族を溺愛する一面もあるユーモアにも長けた人物である事は先日の演習の時点で周知の事実だったが、あれだけ気合いが入っていればよもや被弾する事もないだろう。―――そう考えて一度要塞内に戻ろうとした一同だったが、その眼前に三隻の飛空艇が襲来する様子が見えた。

 

「あれは……っ‼」

 

「≪帝国解放戦線≫―――やはり此方側にも来たか‼」

 

 警戒のレベルは最高潮に達し、要塞内からも緊急事態を告げるサイレンが鳴り響いてくる。それに反応して、要塞の警備に当たっていた第五機甲師団の兵士が集まり、対空砲などの準備を手際よく済ませた。

 こうなれば如何に高性能の技術を持つ者達とはいえ、撃墜されるのは時間の問題だろう。何せ此処はガレリア要塞。帝国で最も堅牢な場所なのだ。そこに集う兵士が、易々とテロリストの跳梁を許すわけもない。

 

 しかしサラは、三隻の飛空艇の内の一隻―――突出して先行していた飛空艇のハッチから半身を乗り出していた人物の容貌を見た瞬間、顔を強張らせた。

 

「≪X≫―――ザナレイアッ‼」

 

 豪風に靡く銀髪も、不遜を具現化したような表情もなにもかも、帝都で見た時のそれと変わっていない。

 そしてザナレイアは徐に飛空艇から飛び降りた。普通であれば自殺行為に他ならないが、彼女が着地する筈の地点の地面から突如氷の柱が顕現し、その上に音も立てずに降り立った。

 要塞の出入り口を正面から見据えるその位置に陣取った彼女は、兵士らの銃口が向き、引き金を引く前に己の剣、≪洸法剣・ゼルフィーナ≫を振りかぶり、ただ一言だけ言葉を紡いだ。

 

 

「雑魚共が―――無様な死の舞踏(トーテンタンツ)を踊るがいい」

 

 

 横薙ぎの一閃と共に放たれたのは、大津波の如く進撃する氷の奔流。

 まるで龍の如き形を象ったそれは、兵士が居並んだ場所を躊躇なく直撃し、要塞の正面に美麗な華を咲かせた。

 

「なっ⁉」

 

「そん、な……」

 

 無論、直撃を食らった兵士が無事で済むはずもない。血の一滴すら流す暇もなく、完全に動きを封じられ氷牢に閉じ込められていた。

 中には要塞が揺れた振動で崩れ落ち、見るも無残に四肢が割れ崩れた兵士もいた。

 

 こんな超常的な破壊行動を起こされては、さしもの防人らも動揺せずにはいられない。防御が手薄になった隙を狙って、追随していた二隻の飛空艇が要塞の両端に設けられていた発着場に飛来し、降り立つ。

 直後に響いた銃撃の音と、相対した兵士の断末魔を聞き、リィンは奥歯を強く噛み締めた。

 

「教官、俺達も―――」

 

「そうも行かないわ。―――アイツがあそこに陣取っている限り、アタシ達は動けないのよ」

 

 視線の先には、未だに氷柱の上に屹立しているザナレイアの姿。

 その、”武人”としても最上級に近い雰囲気を感じ取り、ナイトハルトが問いかける。

 

「バレスタイン教官。奴が例の……」

 

「えぇ。≪夏至祭≫の時にもいたコードネーム≪X≫―――執行者No.Ⅳ≪冥氷≫のザナレイア。≪執行者≫の中でも”武闘派”として知られる存在らしいです」

 

 ヨシュアから聞き及んだ情報をそのまま伝えてはみたものの、帝都で見た剣戟の鋭さといい、氷を操る異能といい、此方の理解の範疇をとうに超えている。

 もしここにいるのがサラとナイトハルトの二人だけであったのなら、捕捉されたとしてもなんとか要塞内に逃げ込んで見せただろう。しかしⅦ組の面々を引き連れた状態では、背後を取られれば終わりである。

 

 そうして膠着状態が1分程続くと、不意にザナレイアが彼らの方に視線を向けた。

 反射的に武器を構えた面々だったが、当の本人はと言えば言外に興味がないとでも言いたげな視線を一瞬だけ向けると、そのまま真上に跳躍して再び飛空艇に飛び乗る。

 そして飛空艇はそのまま進路を変え、クロスベル方面とは逆方向の空へと消えて行った。

 

「奴ら、どこに行くつもりだ⁉」

 

 ユーシスの言葉にサラが思考した時間は数秒。すぐにその答えに辿り着き、焦燥した表情を浮かべると自らの生徒達に通達を投げた。

 

 

「いい? 良く聞きなさい。これからアンタ達はナイトハルト少佐と共に要塞内に潜入。テロリストの動きを封殺しなさい‼」

 

「きょ、教官は⁉」

 

「アタシは今から双龍橋方面に行く‼ あいつが次の標的にしてるのは今コッチに向かってる―――」

 

 

「―――あらら、流石元A級遊撃士。簡単にバレやがりましたか」

 

 

 不意に、轟音と爆音の中で芯の通った澄んだ声が聞こえた。

 サラがその声に振り向き、リィン達が目を凝らした先。黒煙が立ち上っていた場所から悠々と歩みを進めて来たのは、長い金髪を揺らした小柄な少女だった。

 

「ま、そのまま全員で要塞に向かってくれてもくれてなくても、私の仕事は結局変わらないんでどっちみちお仕事はしなくちゃならんのですがね」

 

 しかし、それを”要塞内に迷い込んだただの少女”であると思う人間はここにはいない。それに彼女は、その左手に一振りの剣を携えていた。

 一般人扱いなど出来ようはずもないし、何より、ローエングリン城で真正の”達人級”と相対したA班の面々は、その佇まいや動きなどを見た瞬間、その少女が只者ではない事を悟っていた。

 

「君は、誰だ?」

 

 太刀を正眼に構えたままリィンがそう問いかけると、少女は風にロングコートを棚引かせたまま、しかし礼儀正しく一礼をしてから己の名を述べる。

 

 

「お初にお目に掛かりやがります。結社≪身食らう蛇≫ ≪執行者≫No.XⅦ≪剣王≫リディア。

 ―――サラ・バレスタインとナイトハルト少佐、貴方方の足止めに参りやがりました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 ……はい。つーことでザナレイアさんの開幕ブッパで幕を開けたガレリア要塞攻防戦でーす。
 原作で「おいおいそんなにあっさりテロリストに占拠されるなよ兵士共」と思ったので動きそのものはマシにしてみたのですが……うん。相手が悪かったわ。

 近頃気付けばオリキャラのイメージイラストばっかり描いてる十三です。雪降った月曜日に道路を歩いてたら滑って転んで思いっきり腰を打ちました。それを道民の友人にLINEで話したら「滑る程度の雪でまだマシだろうが」と返されました。……冬の北海道とか何ソレ怖い。

 サラとナイトハルトの足止めに来たオリキャラ≪執行者≫。
 そしてザナレイアが向かった先にいた人物は―――?

 次回もよろしくお願いします。



 今回の提供オリキャラ:

 ■リディア・レグサー(提供者:綱久 様)


 ―――ありがとうございました‼



 追記:遅れましたが、シャロンの義弟であり、レイの義兄であるアスラ・クルーガーのイメージイラストを添付致します。

 
【挿絵表示】








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