幻想魔法大戦記〜白髪の魔法使い〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
ライフス、レフトスのコンビを圧倒的な力でねじ伏せ撃破する事に成功するU。しかし、Uは彼等が所持していた古代極大魔法の魔導書に疑問を感じた。そんな彼の元に突如として吟遊詩人を自称するフィール=フィークという女性が現れる。彼女はUに対しヒントを与えるような言動を見せたのだった………


第100話 自称吟遊詩人の情報

U「吟遊詩人………しかし、アンタのような奴は聞いた事がない」

 

Uは吟遊詩人を名乗るフィールを知らない様子を見せた。

 

フィール「だろうな………私はバトルウォーが吟遊詩人としての畑だ。バトルウォーは情報規制にうるさいから、私なんかはあまり知られてないだろうよ」

 

フィールはそう言うと、懐から煙草の箱を取り出すと共に、1本煙草を取り出すと口に咥え、指先から火の魔法を放って煙草を着火させた。

 

フィール「ふぃっ………久しぶりの煙草はうまいな」

 

フィールは煙草の味に酔いしれる様子を見せた。

 

U「………吟遊詩人を名乗る癖にタバコを吸ってんのか? 肺をダメにしたら仕事になんねえだろうが」

 

Uはフィールに対し、吟遊詩人の仕事をしているのにも関わらず煙草を吸う神経を疑問視した。

 

フィール「そうなったらまた仕事を考えるさ。それに、吟遊詩人なんてストレスが溜まるくせに稼げないしね。ストレス発散も大事さ」

 

フィールはそう言って、最早開き直った様子だった。Uはフィールに対し呆れた様子を見せていたが………

 

U「………さっきの話の続きだ。連中が古代極大魔法の魔導書を持っていたという事は………バトルウォーがまだ古代極大魔法の魔導書を隠し持っている可能性があるとでも言うのか?」

 

Uは話を戻し、バトルウォーがまだ古代極大魔法の魔導書を持っている可能性について問いかける。

 

フィール「………あると思うね。1冊しかないなら幾ら1級とはいえ、奪われるリスクがあるものをフラフラと持たせるものか」

 

フィールはそう言って、第三者視点で事を語った。彼女はどこか適当に言い放つ素振りを見せていたが、Uも彼女の説に現実味を感じており、有り得ない事では無いと考えていた。

 

U「(確かに………奴等が最強格ならともかく、そうで無いなら確実に2冊以上は存在している事になる………この自称吟遊詩人、見た感じは胡散臭いけど、話の信憑性もどこか隠れてる………)」

 

Uはフィールに対し胡散臭さを感じつつも、彼女の話も信憑性が見え隠れしており、手放しに無視する事も出来なかった。真実と胡散臭さが混ざり合った事でフィールに対し首を傾げるU。その様子を見たフィールは………

 

フィール「………混乱してるようだからいい事教えてやるよ。私の知り合いに魔法の考古学を研究する奴がいるんだが………そいつが言うには古代極大魔法の魔導書は10冊あるとの事だ………古文書を信じればという前提にはなるが」

 

Uに対し衝撃の情報を語った。なんと彼女曰く、古代極大魔法の魔導書はこの世界に10冊存在するとの事だった。

 

U「な、何っ………!? (10冊だと………!?)」

 

当然これにはUも驚いていた。そしてUはこれまでに見てきた古代極大魔法の魔導書の数を整理。Uが現在所持する1冊、クロス側に奪取された1冊。現状では2冊が彼の目にしてきた魔導書の数である。

 

U「(現状目にしただけでも2冊………この女の話だと予想込みで3冊の所在が明らかになっている………残り7冊………そして、クロス達に奪取された魔導書がつい最近まで埋まっていた事を考えると、まだ地面に埋もれていてもおかしくは無い………)」

 

Uは魔導書の数に対して、所在不明のものが多い事と、クロスに奪取された魔導書が最近まで埋まっていたものである事を考慮し、まだ地面に埋まったものも紛れている可能性がある事を察知した。フィールは煙草による煙を口から吐くと………

 

フィール「ふふっ、私が現状魔導書について言えるのはここまでだ。また縁があったら教えてやるよ」

 

そう言って手に持った煙草を地面に捨て、それを踏み付ける形で火を消し、その場から去ろうとした………だが、突如として何かを思い出す様子を見せると………

 

フィール「………あっ、忘れてた。ブラック渓谷に反逆者のクロス達がいるって話だけど………あれマジの話だ。知り合いの吟遊詩人がさ、指名手配犯が出入りする光景を目にしたんだとさ」

 

フィールはブラック渓谷での話は本当のものである事を明言した。それを聞いたUは………

 

U「………アンタ、やけに詳しいな。逆に疑いたくなる」

 

フィールがあまりに詳しい事に疑問を感じていた。

 

フィール「ただの傍観者だよ」

 

フィールはそう言って、自身は傍観者である事を語った。それを聞いたUは………

 

U「怪しいものだな」

 

そう言って、人間離れした跳躍力で裏門を飛び越えてマジェステンドの国の中へ消えた。その光景を見たフィールは………

 

フィール「………彼が例の白髪男か………1級をなぎ倒せるだけの実力………只者じゃない………相当面白そうな男だな………」

 

そしてフィールは、Uの様子を見て面白そうにそう呟いたのだった………

 

 

 

フィールから明かされた事実は、Uの疑問を解決、動かす程の有益なものであったが、これは同時にフィールに対する疑念を疑い強くするものとなった。果たして、吟遊詩人を名乗りながら詳しい話を知るフィールは何者だろうか………?

To Be Continued………




次回予告
Uはメイトを引き連れてブラック渓谷へ突入する事を決め、独断でマジェステンドを出発する。それと同時期、春香は1人、Uと立てていた計画の事を思い出していたのだった………
次回「白髪コンビの内心」
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