幻想魔法大戦記〜白髪の魔法使い〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
大臣エレフト、並びにバトルウォーの野望を打ち砕いたUは、メイトと共にブラック渓谷へ向かう。一方春香は、Uと共に立てていた計画の事を思い返していたのだった………


第102話 2人きりの計画構築

時は少し遡り、メザイア達がマジェステンドを旅立ってから間も無くして、春香がUのいる医務室へ戻ってきた。

 

春香「戻りました、Uさん」

 

春香は一言そう言い放つと同時に口を閉じ………

 

春香「[どうやら大臣さん、私が出なかった事を相当不満に感じてそうでしたよ。まああの性格じゃ無理も無いでしょうけど]」

 

すぐさまテレパシーに切り替える事で2人きりの会話に切り替えた。

 

U「[そうか………尚更こっちにとっては悪くない状況になってきたって訳だ]」

 

一方、Uは現状を自分達にとって悪くない状況だと考えていた。

 

春香「[………確かに。私としても今の状況は特段悪くは無いですね。どうせUさんがあの大臣さんをタダで許す気は無さそうですしね]」

 

春香は思わず頷いてしまっていた。この時から春香側もUが大臣を許す気などロクに無かった事を察知しており、Uの言葉に思わず頷いてしまった。

 

春香「[そもそも、偶然聞いた話も含めて信じるなら、大臣さんが裏切り者なのは明白ですからね。そうでなくとも今回の指示は無茶苦茶です。国を壊そうとしているとしか思えませんし]」

 

それに加え、春香達がこの時点で大臣エレフトを疑うのも無理は無い話であり、エレフトは2人にとってこの時完全に黒だった。

 

春香「[それと………さっきから国の裏門側で魔力の反応が飛び交っているみたいなんですよ。私の魔法探知が結構反応していて………多分殺し合いが起きてます]」

 

更に春香は、国の裏側で魔力の反応が飛び交っている事を察知する。どうやらこの時点でライフス達がマジェステンドの近くに来ていた事を、魔力反応でなんとなく察知していたようだった。

 

U「[………助けに行かないのか?]」

 

Uは春香に対して、助けには行かない理由を問いかける。

 

春香「[………今表立って動けば大臣さんの疑いを明らかとする機会が消えてしまいます………それにもし大臣さんの仲間だとしたら私達を追い出す為の口実を作ろうとするでしょうね。理想は大臣さんとその仲間の同時撃破。または間を置かずにどちらも倒す事でしょうね]」

 

春香は現状動けば大臣を野放しにする可能性があった事から、非情な選択を取る様子を見せた。それをテレパシーで語る春香はどこか心苦しい様子を見せていたが………

 

U「[………心苦しいのは分かる。何の罪もない奴等を見殺しにするのは僕だって好きじゃない………今回の計画だって犠牲者を見殺しにした口実を作る為のものなんかじゃないし、多分正当化もされない。だけど、くだらん負の連鎖を止める為にこの計画がある。それだけは忘れちゃダメだ、春香]」

 

Uは春香に対し、彼女を諭す言葉をかけた。それを聞いた春香はこれに頷くと………

 

春香「[そうですね………分かっていた事なら責任を持ってこの計画を果たすしかない………私達が今後どのような罪や苦しみを背負う事となったとしても………]」

 

そう呟いて覚悟を決める様子を見せたのだった………

 

 

 

2人が密かに立てていた大臣エレフト達の撃破は、犠牲が無ければ成り立たない非情な選択だった。春香達は複雑な心境の中でこの計画を実行。そして成功させた事が、エレフト達の死でハッキリとした事がこの時に明らかとなったのだった………

To Be Continued………




次回予告
大臣エレフト達の撃破計画をUから聞く事となったメイトは、春香達が密かに国の状況を変える動きに出ていた事に驚きを隠せなかった。しかしUは、負の戦いはまだ終わっていない事をメイトに語る様子を見せたのだった………
次回「止まらない負の戦い」
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