ディバイスに2級魔法使いが次々とやられていく状況に追いやられる中、勝負にメオンが乱入する。しかしメオンは、ディバイスでは自身に勝てないという事を突き付けたのだった………
ディバイス「俺じゃ勝てないってか………面白い、それが本当か試させてもらおうじゃないか!」
ディバイスはそう言うと、両手を組み合わせて詠唱を開始する。メオンはそれを見ていたが、懐から伸縮型の杖を取りだして、小さく何かを呟くのみで特に妨害しようとはしていなかった。
ミトル「(極大魔法の詠唱を止めようとしていない………? いったいどうして………!?)」
ミトルは首を傾げる様子を見せながら、メオンに視線を向けていた。その間にディバイスは詠唱を終え………
ディバイス「極大魔法{ディジェネレイト・コンファイン}………!!」」
極大魔法を展開する事によって魔法の結界が発生。これにより自身とメオンを真っ黒な空間に閉じ込めた。
ミトル「メオンさん………!!」
この時ミトルは極大魔法の有効範囲外にいた為無事だったが、この状況に危機を感じていた。
ディバイス「俺の極大魔法{ディジェネレイト・コンファイン}は相手を俺の思うがままな状態異常に陥れる究極の魔法だ。お前には俺に勝つ術はない………!!」
ディバイスは極大魔法を展開した事で勝利を確信する様子を見せる。しかし、メオンは至って冷静だった。
メオン「………メザイア先生が死にかけたと仰っていたからどのようなものかと思えば………二流だな」
メオンはそう言って、ディバイスの極大魔法を二流と称した。
ディバイス「俺の極大魔法が二流だと? ………どういう意図を持ってそう言ってきやがったのかは分からんが………極大魔法を使わなければお前は俺には勝てない!!」
ディバイスはメオンの言葉に激昂し、思わずそう言い放つと同時に右手をメオンに向け、彼の足元に毒の沼地を生成させる。
メオン「………ふん」
しかし、メオンは鼻で笑うばかりで全く毒の影響を受けていなかった。
ディバイス「ど、毒が効かないだと………!? な、ならばこれはどうだ!!」
ディバイスは困惑する様子を見せるが、直後に右手を動かし、麻痺の状態異常をメオンに向けて発動させる。しかし、メオンには全く効いていなかった。
メオン「………効かんな」
メオンは冷静な様子で右手の杖を回していた。
ディバイス「な、何故だ………何故俺の極大魔法が効かない………!?」
ディバイスは、何故極大魔法がメオンに効かないのか困惑する様子を見せていた。
メオン「簡単な話だ。状態異常を無効化する魔法を使えばいい。俺は貴様の極大魔法詠唱時、あらゆる状態異常を弾く大魔法{シャイニングプロテクション}を発動した。この魔法は大魔法の中でもレベルこそ高いが、会得すれば全ての状態異常から身を守れるだけの耐性を獲得出来る。そうなればお前の状態異常魔法はただ魔力を消耗しただけで終わる。俺は極大魔法に比べればちっぽけな魔力だけでお前を倒せるという訳だ。そんな事も分からずに使うとは………メザイア先生を圧倒した事はまぐれだったらしい」
メオンは状態異常を弾く大魔法{シャイニングプロテクション}を使っていた事を明かす。そうなれば状態異常をばら撒く事に特化したディバイスの極大魔法は何の意味も成さなくなってしまうのだ。
ディバイス「そ、そんな馬鹿な………!!」
ディバイスはメオンの話が信じられない様子を見せていたが、その間にメオンは杖に魔力を纏わせ、杖を天高く掲げた。
メオン「俺と当たったのが運の尽きだな………くたばれ、大魔法{メテオストライク}!!」
すると結界内の上空に隕石のような火の玉を生成させ、これがディバイスに向けて次々と落下。極大魔法による結界内だったのもあって、ディバイスにかわす方法は無く………
ディバイス「うわあああああ!?」
ディバイスはこれをまともに受けてしまった。これによりディバイスは黒焦げになると共に地面に倒れ、そのまま息絶えてしまった。
メオン「………この程度か。メザイア先生が負けかけたと仰っていたからどんなものかと思ったが………結局初見殺しか」
メオンは冷静にそう言葉を返した。
ミトル「(私たちが苦戦していた相手をこんなにあっさり………やっぱり私達と1級じゃ格が違うというの………?)」
ミトルは驚いた様子を見せながらメオンに目を向けていたのだった………
極大魔法を展開したディバイスを意図も容易く攻略したメオン。そしてこの戦いで、極大魔法を会得したての者と、1級となった者の格の差も明白なものとなったのであった………
To Be Continued………
次回予告
メオンがディバイスを撃破した頃、クロスはミアスの所在が掴めなくなった事に困惑する様子を見せていた。しかし、渓谷の影を移動しながら先の爆発の震源地にやってきたエフィドは、魔力の残り香からミアスが死んだ事を察知してしまうのだった………
次回「クロス陣営の痛手」