戦闘レベルがとてつもない領域に到達している事から、メオンはミトルに対して撤退を指示する。ミトルは最初こそ反発したものの、撤退命令を受け入れたのだった………
ミトルが撤退したのを見届けた後、メオンは単独でブラック渓谷の内部へと進んだ。メオンが単独で動き続けていると、彼は大きな空間が広がっていた。どうやら渓谷の最深部に到達した様子だった。
メオン「………ここが渓谷の最深部か」
メオンは渓谷最深部に到着した事を呟く。その直後にメオンは足音を耳にする。
???「………来たか、かつての親友」
それと同時に男性の声が聞こえた。メオンは声の方に視線を向けると………
メオン「クロス………」
そこに立っていた男、クロスの名を呟いた。
クロス「こうしてまた顔を合わせるとは………やはり俺とお前は殺し合いをするしか無さそうだな」
クロスはメオンの顔を目にするなり、自分達は殺し合うしか無い事を語った。
メオン「俺は最初からそのつもりだ」
メオンは初めからクロスを殺害する為にこの場へ現れた事を語った。
クロス「………そうだな。俺もお前を殺す為にここに立ってる………少々悲しさもあるがな」
それを聞いたクロスはどこか悲しそうな様子を見せながらも改めてメオンの殺害を決意する。互いに顔を見合わせながら、クロスは爪が装備されたグローブを、メオンは伸縮型の杖をそれぞれ装備した。
クロス「悪いがこの戦いで死んでも俺を恨むなよ、メオン」
クロスは戦闘開始直前、メオンに対してそう言い放つ。
メオン「くどいぞクロス。とうの昔に死ぬ覚悟は出来てる」
しかしメオンは既に覚悟が決まっているのか、そう言ってクロスの言葉に耳を傾けようとはしなかった。
クロス「ならいいがな………{クロッククイック}!」
クロスは自身の時を加速させる事により、目にも止まらない速さでメオンの周囲を走り回る。しかし、メオンは至って冷静な様子を見せていた。
メオン「(確かにクロスの{クロッククイック}は常人には到底追い付けん。しかし、魔力の軌道や可能性の傾向は幾らか予想が効く………!)」
メオンはクロスのスピードに着いて行く事が出来ない事など既に理解していたが、それと同時にクロスの高速移動の軌道なら読める事を考えていた。そして、クロスはメオンの背後から右腕による攻撃を狙おうとするが、メオンはノールックで杖を振り回し、これを止めた。
クロス「………!」
クロスはすぐさま{クロッククイック}を再発動する形で距離を取るが………
クロス「(理で俺を攻略する気か………もしメオンが消耗していたなら速攻で極大魔法を狙う事も考えたが………魔力の反応やロクに息を上げていないのを見るに、それもリスクだ。まだ連戦が続く可能性がある中で極大魔法による魔力切れは避けたいしな………)」
理での攻略を狙うメオンには分が悪そうな様子を見せながら、打開策を模索する様子を見せていたのだった………
メオンvsクロス。かつての親友同士の対決は、最大の対決ときてぶつかり合う事となった。春香やUとは違う形で攻略を狙おうとするメオンに対し、クロスは果たしてどのような策を持ってメオンに対抗してくるのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
メオンに対して{クロックスロー}を当てる事は不可能だと考えたクロスは、古代極大魔法を展開。強化された姿を見たメオンは、クロスの身体にかかる膨大な魔力を危険と評したのだった………
次回「古代極大魔法のリスク」