幻想魔法大戦記〜白髪の魔法使い〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
最深部に到達したメオンはクロスと対峙する。メオンはクロスの時の魔法を相手に理で立ち向かい、クロスの動きを読む形で対抗していくのだった………


第109話 古代極大魔法のリスク

クロスは再びメオンに向けて接近したが、メオンは右手に魔力を纏わせ、これを地面に叩き付ける。するとメオンの周囲の地面が小さな爆発を起こし、爆発した地面の岩の破片がメオンの周りを飛び交った。

 

クロス「ぐっ………! (近付けない………!!)」

 

クロスは近づけない事を察知すると、慌ててその場から距離を取った。

 

クロス「(………メオンは俺のかつての知り合いの中では1番付き合いが長い奴だった。つまり俺の動きの癖から軌道を幾らか読んで{クロッククイック}を攻略すると共に………{クイックスロー}は触らなければ意味をなさないという弱点を利用して、そもそも自分に近づけさせなければいいという理論から、接近に対してリスクを負わせる動きをしている………俺が接近戦のスタイルを取っている故の攻略法だ………やはりメオン、お前は厄介な相手だよ………)」

 

クロスはメオンの厄介さを改めて感じていた。そして………

 

クロス「………分かったよ、メオン。お前に{クロックスロー}を当てるのは止めだ」

 

クロスはメオンヘ{クロックスロー}を当てる事を放棄する様子を見せた。

 

メオン「何………!?」

 

その言葉にメオンは驚く様子を見せた。それは、クロスの戦術は2つの時の大魔法が全ての軸になっている事を知っていたからだった。

 

クロス「古代極大魔法{インフィニティクロック}!!」

 

クロスは本日2度目の古代極大魔法を起動。これによりクロスの身体に鎧が形成されると共に、メオンの身体が重くなった。

 

メオン「何っ………!? (これが古代極大魔法の力か………!!)」

 

メオンは身体が重くなってしまった事から、これが古代極大魔法の力である事を察知した。

 

クロス「行くぞ………!」

 

クロスは素早い動きで接近すると共に、メオンに鋭い拳を放った。

 

メオン「ぐっ!?」

 

メオンは反射的に魔力を身に纏って攻撃を防ぐが、威力を殺しきれずにかなり後ずさってしまった。

 

メオン「(なんというパワーだ………!! 防御してもここまでの威力を誇るとは………!!)」

 

メオンは腕が痺れる感触から、思わずそう呟いた。その直後にクロスがすかさず追撃をかけてきた為、これもガードしようとするが、2度も防ぐ事は敵わず、杖をへし折られてしまうと同時に、右腕に爪の攻撃がかすり、出血してしまった。

 

メオン「くそっ………! (防ぎきれんか………!!)」

 

メオンは折れた杖を投げ捨て、どうにか戦闘姿勢を取った。クロスはそこから追撃をかけようとするが………

 

クロス「………ぐおっ!? ゲボっ! ガハッ!!」

 

突如、クロスが血を吐き出しながらその場に膝を着き、苦しむ様子を見せた。

 

メオン「な、なんだ………!?」

 

メオンもこれには驚く様子を見せた。クロスは左腕で口元の血を拭うと………

 

クロス「はあっ、はあっ………流石に身体に負荷がかかり過ぎたか………」

 

クロスは身体の負担を感じる様子を見せていた。それを聞いたメオンは古代極大魔法によるリスクを薄々感じ取り………

 

メオン「お前………死ぬ気なのか………?」

 

引く様子を見せながらクロスにそう問いかける。

 

クロス「………そうだな。三国を滅ぼせるなら喜んで死んでやる。王国の横暴を潰した新世界。それが俺達の求める理想だ………!!」

 

しかし、クロスは目的を諦めようとしない言葉を言い放ち、退こうとはしなかった。命よりも目的を取ったクロスに対して思わず言葉を失うメオンだったが………

 

メオン「………いいだろう。ならばせめて俺が引導を渡してくれる」

 

せめて自分の手でクロスを倒す覚悟を決めたのだった………

 

 

 

クロスに圧倒的なアドバンテージを与える古代極大魔法は、クロス側にとってリスクも大きなものだった。かつての友に引導を渡す覚悟を決めたメオンは、果たしてクロスを倒せるのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
自身の目的の為に退かないクロスと、クロスを倒そうと奮闘するメオン。2人が死闘を繰り広げる中、クロスの元へ戻ってきたエフィド。クロスはこの際に、仲間達の死を知る事となってしまったのだった………
次回「クロスの揺らぎ」
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