幻想魔法大戦記〜白髪の魔法使い〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
メオンに{クイックスロー}を当てる事を放棄したクロスは、古代極大魔法を発動する。古代極大魔法の力による負荷に苦しむクロスだったが、目的の為に退こうとはしなかったのだった………


第110話 クロスの揺らぎ

メオンは右手に魔力を集束させると、そのまま右手をクロスに向けると………

 

メオン「{エクスプロード}!」

 

メオンは爆裂魔法で攻撃を仕掛ける。クロスは超速でこれをかわしてパンチを放つ。クロスの右腕に装備されたグローブの爪がメオンの左肩にかすったが、メオンはクロスが自身の懐回りに来た事を察知すると………

 

メオン「大魔法{バースト}!!」

 

メオンは両手から爆発の魔法を発動し、クロスにこれを直撃させる。これには流石のクロスもダメージを負う様子を見せた。しかし、クロスは何とか冷静さを保ち………

 

クロス「俺はまだ倒れん!!」

 

そう言うと共に、メオンへ再び攻撃を行う。メオンはこれをなんとかかわすと………

 

メオン「しぶといな………」

 

クロスのしぶとさに気怠げな声を漏らした。クロスとメオンの2人は一進一退の攻防を繰り広げ、互いに次の手を考えていた時、近くの影からエフィドが飛び出してくると………

 

エフィド「大変だ、ボス………! 姫さんとディバイスが殺された………!!」

 

彼はミアスとディバイスの死を調べたのか、慌てた様子でクロスにその事を報告した。

 

クロス「あ………ああ………バカな………!?」

 

それを聞いたクロスは先程までの冷静さを途端に失った。それ程仲間の死は………特にミアスの死は彼にとって重い非常事態だった。

 

メオン「よそ見をしている場合か! 大魔法{メテオストライク}!!」

 

メオンは必殺の大魔法をクロスに向けて放つ。クロスは隕石のような火の玉を彼の周囲に落下させた。クロスは全く動けない様子だったが………少しして、自分の元へ降ってきた火の玉を無言かつ、右拳で粉砕した。

 

クロス「………すまない、2人とも………いや、2人ともいつかは死ぬ未来を持っていて………それが今だったというだけか………俺の考えが甘かったというだけか………」

 

クロスは落ち着きを取り戻したかのようにそう呟いた………いや、落ち着く為に壊れてしまったというのが正しいのだろうが………クロスはメオンにすら捉えられないスピードでメオンに接近し、彼の腹部に左拳を叩き込んだ。

 

メオン「ぐあっ………!!」

 

メオンは何が起きたのか分からない様子を見せながら目の前の光景に目を向けていた。クロスは直後に右手へそのまま魔力を集束させると………

 

クロス「………悪いなメオン。俺の大事な仲間が死んだ今、この戦いに余計に負けられなくなってしまった………せめて俺の手で葬ってくれる………!!」

 

クロスはそう言うと、メオンの顎に鋭い拳を叩き込むと同時に、目元を爪で傷つけた。

 

メオン「ぐああああああああ!!」

 

メオンは目元から血を流しながら天高く打ち上げられてしまい、そのまま姿を見せる事は無かった。

 

クロス「………天高く打ち上げた以上、ここに落下する事もないだろう。仮に生きていても無事では済まないはず………」

 

クロスはそう言って、メオンの撃破を確信する様子を見せたのだった………

 

 

 

かつての友人同士による死闘の結末は、クロスの勝利に終わった。しかし、その代償とも言えるかのように、クロスはミアスやディバイスの死を知り、どこがおかしくなってしまったのだった………

To Be Continued………




次回予告
メオンを撃破したものの、クロスは古代極大魔法の負担に苦しむ様子を見せていた。あと少しで自身の目的は果たされる。譫言のように語るクロスだったが、そんな彼の前に、遅れてブラック渓谷へとやってきた春香が到着したのだった………
次回「悲願の1歩手前」
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