幻想魔法大戦記〜白髪の魔法使い〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
クロスはメオンとの死闘の中で、ミアスとディバイスの死を知る。これにより、様子がおかしくなったクロスは、そのままメオンを撃破し、勝利を掴んでしまったのだった………


第111話 悲願の1歩手前

メオンが消えた事を見届けたクロスは、古代極大魔法を解除する。しかし、その直後に再び負荷によるダメージが襲いかかり、口から血を吐き、胸を抑えながら地面に蹲った。

 

クロス「ごほっ!? がはっ!!」

 

クロスはこれまでに感じた事の無い痛みを感じていた。

 

エフィド「ボス!!」

 

エフィドは慌てた様子でクロスに駆け寄る。

 

クロス「大丈夫だ………元々分かってた負担だ………このくらいはいい………俺の理想はもうすぐ果たされそうだからな………」

 

しかし、クロスは自身の目的が達成されるまで後少しである事を考えており、この負担を気にする事は無かった。クロスはフラついた足取りで身体を起こすと………

 

クロス「それより軍師はどうした………? さっきから姿を見てないが………」

 

そう言って、クロス側の軍師の所在を問いかける。

 

エフィド「………分からん。どこを捜索しても見当たらない」

 

しかし、エフィドすらも軍師の所在は知らない様子を見せた。

 

クロス「そうか………まあいい」

 

それを聞いたクロスは、特に意に介さない様子を見せた。

 

クロス「三国の崩壊まで………あと少しだ………」

 

クロスはそう言って、三国の崩壊は目の前に迫っている事を語る。

 

??「………残念ですが、貴方の目的は敵いませんよ………」

 

しかし、クロスの言葉を否定する声が聞こえた。クロスとエフィドはクロスの言葉を否定した声の主に覚えがあった。

 

クロス「………やっと来たか。待っていたよ………春香」

 

クロス達が声の聞こえた方に視線を向けると、そこには春香が立っていた。

 

春香「………既にボロボロ………いったい何が………?」

 

春香は困惑した様子でクロスに事を問いかける。

 

クロス「敵であるアンタが知る必要は無い………それに、俺の身に代えても目的が果たされるなら、これ以上の事は無い………」

 

クロスは春香の疑問に答えず、目的さえ果たせられるなら特に問題は無い事を語った。

 

春香「………それでは貴方は犬死するだけです。それに貴方の計画は最初から大きな落とし穴があった」

 

しかし、春香はそれを否定する言葉をかける。

 

春香「………バトルウォーはロクに被害を受けていない………らしいですよ」

 

それは、バトルウォー側がロクに被害を受けていないという話だった。

 

クロス「何………!? 馬鹿な!? バトルウォーは軍師が攻め込んでいたはず………!!」

 

しかし、クロスはバトルウォーが被害を受けていないという話を知らなかったのか、困惑の声を漏らした。その様子を見た春香は………

 

春香「(………まさか知らなかったのでしょうか………? マジェステンドにスパイとおもしき人物を送る程の余裕があった事を………)」

 

クロスがバトルウォーの状況を把握していなかった可能性を察知するのだった………

 

 

 

メオンを倒したクロスは負荷と戦っていたが、春香の登場と、彼女の語った言葉でその計画の進捗は揺らぎ始めていた。果たして、この真実を聞いたクロスはどのような選択を取るのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
自身の計画が上手く進んでいなかったという事態に困惑するクロス。春香の言葉を誑かしによるものだと考えたメオンは春香を倒そうとするが、落ち着きを持っていた春香には最早相手にもならなかったのだった………
次回「計画の落とし穴」
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