メオンを倒したクロスは負荷に苦しみながらも、自身の計画達成が近付いている事を考えていた。しかし、遅れて到着した春香にバトルウォーの支配が進んでいない事を指摘される。それを聞いたクロスは動揺を隠せない様子を見せていたのだった………
春香の言葉を聞いたクロスは動揺を隠せないまま動けなかった。春香は冷静な様子でクロスの前へと歩き始めた。すると、エフィドは春香の前へと立ち………
エフィド「ボスを誑かす言葉を言うか………その言葉の真偽は俺も知らんが………俺はボスの味方だ。アンタを倒す………」
春香の言葉の真偽はともかくとして、クロスを誑かしたとして、ナイフを右手に持って近くの陰へ潜伏した。
春香「どうぞ………やれるのであれば」
しかし、春香は冷静だった。エフィドは春香の裏側にある影から姿を現し、彼女にナイフを突き立てるが………
春香「………{スチームエンチャント}」
春香は杖を鉄の塊に変化させ、ノールックでナイフの攻撃を止めるばかりか、ナイフをへし折った。
エフィド「何っ………!?」
エフィドは困惑した様子を見せた。しかし、次の瞬間には春香が右人差し指を伸ばしながら振り返り………
春香「{スリープ}」
相手を眠らせる魔法、スリープをかけた。動揺で意識を持っていかれていた為に魔法の効果が上手く作用してしまい、エフィドはそのまま眠ってしまい、地面に倒れた。
春香「………私の用は貴方だけです」
春香はクロスに対してそう言い放つ。
クロス「………エフィドをこんな意図も容易く眠らせるとは………やはりアンタを倒さないと俺の目的は果たされないらしい………」
クロスは、春香がエフィドをあっさりと制圧してしまった事からそう呟いた。
春香「………そこまでして三国を滅ぼす意義とは何ですか?」
クロスが春香を倒そうとする様子から、三国を滅ぼす意義を問いかける。
クロス「………アンタは知っているか分からんが、6年前に起きた大量虐殺事件で、国が国民を道具か何かのように殺す光景を目にした………ミアス様はその事件を起こした家臣を止められなかった事をずっと後悔していた………俺はミアス様や殺された国民達が持つであろう無念を晴らす為に戦い続けてきた………そして、ミラクレンドが滅び、マジェステンドも1級魔法使いはほぼ半壊状態。バトルウォーのみ上手く支配が行っていなかった事は想定外だが………古代極大魔法があれば軌道修正は出来る………!」
クロスは6年前の事件の事を未だに忘れておらず、その事件の事を悔いていたミアスや、この事件で死んだ人々の無念を果たす事がクロスの目的だった。それを聞いた春香は………
春香「………貴方の戦う理由、同情はしますが………その結果多数の悲しみを生み出す戦争も起きた。貴方達の大義を馬鹿にするつもりも無下にするつもりもありませんが………今ここで戦いを止めなければ負の連鎖は終わらない………だからこそ、貴方をここで止めます………!!」
クロスに同情心を向けながらも、クロスが戦う限り負の連鎖は終わらない事を語ると、改めてクロスをここで止める事を宣言するのだった………
エフィドを軽々と退けた春香は、クロスに戦いの意義を問いかける。6年前の事件における無念を晴らす為に戦うクロスに対して、春香は戦いによる負の連鎖を終わらせる為、クロスとの対立を改めて宣言した。果たして、2人の対決はどのような結末へと向かうのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
クロスは自身の身体への負担を顧みず、古代極大魔法を起動する。しかし、クロスを止める為、春香も自らの真の力を解放するのだった………
次回「連鎖を止める分岐点」