幻想魔法大戦記〜白髪の魔法使い〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
クロスは三度古代極大魔法を展開。追い詰められながらも戦おうとするクロスに対して、春香も強化形態へと変身。クロスの力を抑え込む光を放ったのだった………


第114話 シロミヤマジシャン

クロス「くそっ………これならどうだ! 大魔法{クロッククイック}!」

 

クロスは自身を加速させる魔法{クロッククイック}を発動する。

 

春香「無駄です! はあっ!」

 

しかし、春香は右手を広げると共に、クロスに向けて光を放った。すると、クロスの動きは普通のスピードに戻ってしまった。

 

クロス「………!! 馬鹿な………!! どのような魔法が俺の魔法を打ち消していると言うのだ………!?」

 

クロスは春香の力に困惑の声を漏らした。春香は冷静な様子で自身の右手に目を向けると………

 

春香「魔法………とは少し違いますかね。しかし、この力には一定範囲内の魔法効果を中和する力があるのは間違いなさそうです。そうなれば、貴方は自身のスペックを上げる魔法は使えないという事になりそうですが………」

 

自身の力が魔法とは厳密には違うものである事と、それが一定範囲内の魔法効果を中和する能力である事を察知した。それを聞いたクロスは、自身の古代極大魔法による恩恵が一気に弱体化した事を突きつけられるが………

 

クロス「例えそうだとしても………俺は引き下がる訳には行かないんだよ………!!」

 

しかし、クロスは退かずに春香の前へ接近し、右拳を突き出すが、春香が右拳によるただのパンチで迎え撃ち、これによってクロスの右腕に装備していたグローブが粉砕されてしまった。

 

クロス「何っ!?」

 

これにはクロスも困惑の声を漏らした。春香はすぐさまキックを放ち、クロスを上空に打ち上げた。

 

春香「これでフィナーレです」

 

春香はそう言うと、両手に魔力を集束させ、紫の弓矢を形成する。クロスは春香のキックによるダメージで動けなくなっており、落下し始めたタイミングで春香の魔法に気付いた。

 

春香「………{オメガアロー}!!」

 

春香は紫の弓矢の弦を手放し、紫の矢をクロスに向けて放った。動けないクロスに交わす術など存在せず、紫の矢がクロスの胸を貫通した。

 

クロス「ぐうあああああっーー!!」

 

ダメージによる悲鳴を漏らし、近くの壁まで吹き飛ばされた。これが決定打となり、クロスの身体を覆う鎧が消滅した。

 

クロス「ぐうっ………ああっ………!!」

 

口と胸から血を流しながら悶えるクロス。クロスは、冷静に自身を見ている春香の姿を目にし………

 

クロス「俺の目的は………結局果たされなかったか………この結果で終わってしまうのが………残念だ………」

 

クロスは自身の敗北を悔しそうに呟いた。

 

春香「クロス………さん」

 

春香はクロスの心中を完全に間違いだとも考えられなかったのか、僅かに同情する様子を見せた。

 

クロス「だが………春香、アンタのような最強格の魔法使いに負けたのだけは………満足してる………その新しい力とやらも………見せてもらったからな………」

 

しかし、クロスは春香に敗れた事に満足心を抱いていた。クロスは春香に向けて右手の人差し指を伸ばすと………

 

クロス「その力………なんて名前の力かだけ教えてくれないか………?」

 

クロスは、春香の新しい力の名を問いかけた。春香は考えていなかったのか、少し考える素振りを見せていたが、その際にUのムーンシロミヤの姿が思い浮かぶと………

 

春香「………シロミヤマジシャン………です」

 

自身の新たな力の名を語った。それを聞いたクロスは………

 

クロス「シロミヤマジシャンか………変な名前だが、何故がアンタらしいように感じるよ………」

 

少し可笑しそうに感じつつも、同義に微笑ましそうに呟いたのだった………

 

 

 

春香の新たな形態、シロミヤマジシャンの力によってクロスを撃破する事に成功する。両陣営の激闘は、クロスの致命傷によって、終息を迎えようとしていたのだった………

To Be Continued………




次回予告
クロスを倒した事で戦争が終わろうとしていた所に、クロス側の軍師が突如として出現する。軍師はクロスに対し、古代極大魔法について、そして自身の正体についての2つの衝撃の事実を語ったのだった………
次回「軍師の真実」
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