幻想魔法大戦記〜白髪の魔法使い〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
最強形態シロミヤマジシャンの力によって、クロスの古代極大魔法の力を打ち消す春香。そしてクロスを圧倒する実力と共に、大技を打ち込む事でクロスを撃破したのだった………


第115話 軍師の真実

春香の身体を覆う鎧は光となって霧散し、変身を解除した。直後に春香は多大な負担を感じ、地面に膝を着いた。

 

春香「はあっ、はあっ………流石にノーリスクとは行きませんか………」

 

春香は強化形態の負荷に苦しむ様子を見せていたが、目の前で今際の際に立っているクロスは………

 

クロス「………まだ死なないだけマシだろうよ」

 

皮肉を込めたようにそう呟いた。

 

春香「皮肉ですか?」

 

春香もそれを感じたのか、思わずそう問いかけた。クロスはフッと笑いを零すと………

 

クロス「かもな………だが、アンタの強さは本物だ………俺なんかよりもずっと強い………最強の魔法使いだ………」

 

皮肉である事を遠回しに認めたが、同時に春香の強さを本物として認める様子を見せた。

 

春香「………私はそんな崇高な魔法使いじゃありません。ただ幸せに過ごしたいだけの1人の女です」

 

しかし、春香は自身の事を特別な魔法使いなどとは考えていなかった。春香のその言葉を聞いたクロスは………

 

クロス「そういう謙虚な所が強さに繋がっているという訳か………本物だよ、アンタ………」

 

春香の謙虚さが実力に繋がっている事を察知した。春香の強さを理解したクロスが笑う様子に春香は哀れみを感じていたが、その直後、クロスの方へ炎の魔法が放たれ、クロスの身体に火を着けた。

 

クロス「ぐああああ!!」

 

クロスは炎に悶える様子を見せた。

 

春香「クロスさん!? ………{アクアブラスト}!!」

 

春香は慌てて水の魔法を放ち、炎を鎮火する。クロスの炎が消えた事で、事は収まったものの………

 

????「ふん………敵の身体に着いた火を消すとは………馬鹿な女だ」

 

クロスの身体に着火した火を鎮火した春香の行為を愚かだと語る声が直後に聞こえた。春香が声の方に視線を向けると、そこには白いローブを纏った人物が立っていた。

 

クロス「ぐ、軍師………!?」

 

クロスはその人物が、自身の軍師である事を口にした。

 

春香「………貴方はこの方の味方では無かったのですか?」

 

しかし春香は、魔法が飛んできた方角から、軍師が春香の身体に火を着けた事を指摘する。

 

クロス「何っ………!?」

 

この指摘には、クロスも驚きを隠せなかった。軍師は突如として笑い出すと………

 

????「味方………? 違うな、私は傍観者だ。古代極大魔法を観測する………な」

 

自身がクロスの味方では無い事を語った。

 

クロス「軍師………お前………!!」

 

これにはクロスも憤慨する様子を見せていたが………

 

????「………ボス、アンタに言い忘れた事がある。古代極大魔法は例え熟練の魔法使いでも負担に苦しむ事になる………アンタはその負担に耐えられなかった………それだけの事だ」

 

軍師はクロスに対し、古代極大魔法の特性について、隠していた事実を語った。それを聞いたクロスは………

 

クロス「なっ………馬鹿な………!?」

 

それを聞いたクロスはショックを受けたかのような声を漏らした。そして、そのような事実を仲間に隠していた事に春香は疑念を抱き………

 

春香「………何故その事を仲間に隠していたのですか?」

 

軍師に対して思わずそう問いかけた。それを聞いた軍師は………

 

軍師「………簡単な話だ。私は内側からこの反逆者達を潰すつもりだった………バトルウォーの人間だからだ」

 

自身がバトルウォーの人間であった事を語った。それを聞いたクロスは………

 

クロス「な、なん………だと………!?」

 

信用していた軍師が敵であった事に困惑の声を漏らしたのだった………

 

 

 

クロスを撃破した春香だったが、ここで衝撃の事実が明らかとなった。クロス側の軍師がバトルウォーの人間であったという事態は、この戦いの意義を大きく変える事となったのだった………

To Be Continued………




次回予告
軍師は古代極大魔法がまだ存在している事をクロスに続けて明かす。そしてクロスは、自身が10冊の内、4冊を所持している事を明かしたのだった………
次回「古代極大魔法の在処」
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