幻想魔法大戦記〜白髪の魔法使い〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
軍師は古代極大魔法5冊を持っていた事を明かすが、クロスが軍師へ攻撃を仕掛けたことで、その中の1冊が春香に渡った。これを取り返そうとする軍師だったが、直後にUが勝負に乱入したのだった………


第117話 クロスの最期の願い

Uはバイクを降りると、セイバーを手にしたまま春香の横へ立った。同時に、バイクに乗っていたメイトはバイクの影に隠れて様子を見る事となった。

 

春香「ここで到着ということは、作戦は上手く行ったみたいですね、Uさん」

 

春香はUの到着後、彼に対してそう呟いた。

 

U「まあね。しかしそれよりも不思議だ。君とクロスの2人が全く別の奴を敵対視してるんだから驚きだよ」

 

Uは春香の言葉に頷きつつも、現在の状況が、春香vsクロスではなく、春香・クロスvs軍師となっている事に驚く様子を見せていた。

 

????「やっとここまで来たか、猛者」

 

一方で軍師は、Uを待っていたかのようにそう呟いた。それを聞いたUは首を傾げ………

 

U「何故僕を待っていたかのように言う? 少なくとも僕とアンタは初対面のはずなんだがな」

 

Uはそう言って、軍師の言葉に首を傾げる様子を見せる。

 

????「………戦って見ればわかるかもな」

 

軍師はそう言って、Uを挑発する様子を見せた。これによって、春香達と軍師は戦闘を行う手前にまで空気が揺れ動いたが………

 

クロス「待て………お前の相手は俺だ………軍師………!」

 

しかし、クロスは軍師との対決を買って出る様子を見せる。そして、全身に魔力を纏うと………

 

クロス「古代極大魔法{インフィニティクロック}!!」

 

クロスは、この日4度目の古代極大魔法を起動。これによりクロスの身体に鎧が形成されたが、その日の強引な連続使用による疲弊から、地面に膝を着いて苦しそうな様子を見せると共に、満足に効果を発揮出来ていない様子を見せる。

 

????「やめておけ………その変身はお前の元から減っていた寿命を更に狭めてしまっている。このままでは魔法が解除された時点で死ぬ事になるぞ………?」

 

軍師はクロスに対して、改めて死に対する警告を行う。

 

クロス「上等だ………ここでお前が倒せるなら………俺の生命なんざくれてやる!!」

 

しかし、クロスは戦う事を選択した。クロスは春香達に視線を向けると………

 

クロス「春香! U! コイツは俺がなんとかする! アンタらはここから逃げろ!!」

 

彼女達に対し、この場からの撤退を促した。

 

春香「し、しかし………!」

 

春香達は撤退を渋る様子を見せるが………

 

クロス「いいんだ………俺は元々アンタらとの戦争に負けた………アンタらとの因縁はここで終わりでいい………だけど、目の前にいる野郎がアンタらの………いや、これからの世界の弊害として立ちはだかるのだけはゴメンだ! 俺がケジメをつける」

 

クロスはそう言って、これが自分のケジメであるとし、生命を賭けて軍師を倒す事を宣言した。そしてクロスは、今にも倒れそうな中で、近くにて眠っていたエフィドに視線を向けると………

 

クロス「………その代わりになるかは分からんが………そいつを………エフィドを頼む………そいつにはまだ死んで欲しくない………図々しい願いだとは分かっているが………ここで死ぬ俺のせめてとの願いだ………頼む」

 

クロスは春香達に対し、エフィドの事を頼み込む言葉をかけた。2人は一瞬悩んだが、互いに顔を合わせて頷く様子を見せると、Uが地面に倒れていたエフィドの身体を抱え………

 

U「………分かったよ。ただしここでくたばるな。僕達はまだアンタらを倒したとは思って無いからな」

 

エフィドの事を引き受けるが、彼に対して死ぬ事の無いよう語った。

 

クロス「………恩に着る………」

 

クロスはそう言って、感謝の言葉を語った。Uはエフィドの身体をバイクの上に乗せると………

 

U「………ここから上に飛んで脱出する」

 

そう言って、自身の身体から膨大な光のエネルギーを放出。Uの身体のエネルギーは触手のようなものへと変化し、背中にくっついていくと共に左目が緑に変色した。

 

U「………変身」

 

Uは両目を光らせると共に変身の掛け声を口にする。この直後に白い触手がUの身体を覆い、白い光の鎧として形成され、装着された。Uは直後に背中の触手を使って、自身から一定範囲に立っていた者達を覆い隠すと、そのまま光の玉の様な形となって、渓谷の上空へと飛び立った。これにより、渓谷内には軍師とクロスのみが残る事となり、軍師はこれを追いかけようとしたが、クロスが軍師の前へと立ちはだかり………

 

クロス「………行かせないぞ、彼女達の元には………!」

 

そう言って、軍師を春香達の元へは行かせまいと言わんばかりの様子を見せたのだった………

 

 

 

軍師の前に立ちはだかったクロスは、エフィドの事を春香達に託して、軍師との対決を引き受けた。Uの力によって春香達がその場を離脱した後、クロスは軍師を倒す為の戦いへ挑もうとしていたのであった………

To Be Continued………




次回予告
クロスに対して、軍師も古代極大魔法の力を得た。これに対してクロスは、自身のケジメを着ける為の最後の戦いへと挑む姿勢を見せたのだった………
次回「クロス最期の戦い」
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