幻想魔法大戦記〜白髪の魔法使い〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
Uも駆け付け、戦闘が行われようとする中、クロスは軍師の相手を引き受ける事を宣言。春香達はクロスの最期の頼みを引き受けて撤退。クロスは軍師との戦いに挑もうとしていたのだった………


第118話 クロス最期の戦い

クロスの様子を見た軍師は溜息を漏らす様子を見せた。

 

????「どうあっても私の前に立ちはだかるか………いいだろう、古代極大魔法を会得した魔法使いを殺すのは勿体ない話だが………{インフィニティクロック}に関する効力は充分わかった。ここで殺しても問題は無い」

 

軍師はそう言うと、自身が持つ古代極大魔法の魔導書を1つ開き………

 

????「そうだな、今回はこれがいい………コントラクト」

 

そう言って、古代極大魔法の契約を行う。これにより、魔導書が燃えると共に莫大な魔力が軍師の身体に流れ込み………

 

????「………古代極大魔法{エターナルバーニング}」

 

軍師は古代極大魔法をそのまま発動。これにより、軍師の身体を覆うローブが燃え尽きると共に、頭や顔すら隠した鎧が生成される。鎧は軍師の左半身が赤、その他は白と歪なものであったが、その直後、周囲一帯が突如として燃え上がった。

 

クロス「お前も古代極大魔法を会得したのか………面白い、受けて立ってやる!!」

 

クロスはそう言うと、自身の時を加速させて軍師へと接近し、パンチを放つ。しかし、軍師は瞬間移動をしたかのようにその場から姿を消すと、次の瞬間にはクロスの背後に立っており、これの背後から左手を伸ばし、とてつもない炎をクロスに浴びせた。

 

クロス「ぐああああ!!」

 

クロスはとてつもないダメージに苦しむ様子を見せる。

 

????「………クロス、確かにお前は古代極大魔法を扱える逸材の1人だ。しかし、私には及ばん………貴様がやってきた6年間の戦いは無駄とは言わんが………私を疑わなかったのは失敗だったようだな………確かに私の動きは三国の体制を崩壊させる行為だった。しかし、その実態はバトルウォーが有利になるものだった。バトルウォーは近い将来、大陸統一の為に動き出すだろう。皮肉にもお前達がやってきた行為が、お前の大嫌いな横暴な国の支配を助長させていたというのを知った今の気分はどうだ?」

 

軍師はクロスを煽る様子を見せる。だが、クロスは急に立ち上がると共に、軍師の身体を掴み、羽交い締めにすると………

 

クロス「ああ、最悪だよ………だからお前を道連れにして終わらせる………それに、バトルウォーの横暴を許さない奴は必ず出てくる。その結果になったのなら、俺の死も無駄にはならん………!!」

 

クロスはそう言うと、軍師を羽交い締めにしたまま自身の時を加速させると共に、自身の魔力を急激に集束させる。

 

????「………! 魔力の強制膨張………自爆する気か………!?」

 

軍師はクロスの狙いを自爆だと察知すると、突如として暴れ出す様子を見せた。

 

クロス「元から俺は助からねぇ身だ………なら一緒にあの世へ行こうぜ………仲間達と共に一生あの世で付き合ってやるからよ………!!」

 

クロスはそれを否定しないまま、自身の魔力を更に集束。これにクロスの身体が耐えられなくなっていき、膨張する寸前だった。

 

????「愚かな………! こんな事をしてもお前の死は無駄に終わるだけだ! 犬死になるだけだぞ………!!」

 

軍師はクロスの行為を愚行と考えていたが………

 

クロス「お前が死ねば犬死じゃなくなるんだよ………!!」

 

クロスは譲らず自爆を強行。クロスの身体はいよいよ限界となり、遂に内部から爆発した。

 

????「無駄だ………こんな事をしても私は死なん………お前のやっている事は………その場凌ぎに過ぎないのだからなあぁぁ!!」

 

軍師は最後の最後までクロスの行為を愚かしむ様子を見せながら爆発に巻き込まれてしまったのだった………

 

 

 

そして、Uの力によってなんとか渓谷の上へ脱出した春香達。それから間もなくしてクロスによる自爆が起きた事で、渓谷を震源に再び地震が起きた。

 

メイト「うわっ!?」

 

メイトやバイクの上に乗せられていたエフィドがバイクから転げ落ちた。春香とUはなんとかこれに耐えながら、地面に目を向けると………

 

U「あの様子………自爆を選択したのか、クロス………?」

 

大きく空いた渓谷の穴の反応から、春香達はクロスの自爆を察知した。春香達はそれに悲観する様子を見せていると、春香の魔法で眠らされていたエフィドがその衝撃で目を覚ました。

 

エフィド「ううっ………ボス………?」

 

エフィドが身体を起こすと、そこは既に渓谷の外だった。自身の現在地に困惑していると、自身の前に春香達がいる事に動揺する様子を見せ………

 

エフィド「………! ここはどこだ………お前達が何故俺と共にここにいる!? ボスはどこへ行ったんだ!?」

 

状況を掴めない様子を見せた。

 

春香「………クロスさんは自分達の中にいた裏切り者を道連れにする為に残ったんです………貴方を助けたのも、私達がここにいるのも………全てはクロスさんの意思です………」

 

春香はエフィドに背を向けたまま状況を語った。

 

エフィド「………信用出来るか………」

 

エフィドはこれまで敵対していた相手の言葉が信じられない様子だった。しかし、エフィドは春香の横顔を見ると、自身の考えに揺らぎが生じた。何故なら、春香はクロスの事を語りながら目に涙を浮かべていた。それを見たエフィドは………

 

エフィド「………いや、嘘とも言えないらしい………敵の行動であるのに、アンタが涙を見せているという事は………そういう事だ」

 

春香の言葉を少なくとも嘘では無いと感じ取る様子を見せたのだった………

 

 

 

クロス達との戦いは、マジェステンド側、クロス側が互いに大将を失い、戦力も大きく崩壊した形で幕を下ろした。しかし、春香とUは既に理解していた。戦いはまだ終わる訳では無い。寧ろ、ここからが本番である事を………

To Be Continued………




次回予告
ブラック渓谷での戦いから3日。マジェステンド側は大半の1級、2級魔法使いを失う事態となり、また生き残っていた人物の多くが痛手を追う事となった。そんな中、バトルウォーがこの時を待っていたかのように、マジェステンドへ宣戦布告をしてきたのだった………
次回「新たな戦争の幕開け」
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