幻想魔法大戦記〜白髪の魔法使い〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
クロスvs軍師の対決は、クロスによる決死の自爆によって幕を閉じた。エフィドは自身の生存と春香達と共にいる事に疑問を抱いていたが、春香の様子から彼女の言葉が事実である事を知るに至ったのだった………


第119話 新たな戦争の幕開け

………ブラック渓谷での戦いから3日が経ち、春香達はマジェステンドに戻っていた。今回の戦いにおける被害は甚大であり、2級魔法使いは殆どが死亡か大怪我を負っており、ミトルが唯一五体満足の状態であった。それは1級魔法使い達も例外ではなく、無傷で戦いを乗り越えた春香を除くと、メザイアとミレストは死亡してしまった。クロスに吹き飛ばされていたメオンはクロスの攻撃によって渓谷の外へ飛ばされていた事が、後の春香達の捜索で明らかとなったが、同時に彼は失明してしまっていたのだった………

 

 

 

その後春香は、今回の戦いで生き残ったUや魔法使い達に加え、エフィドと、長らく離脱していたエリハを呼んで話し合いをする事になった。

 

メオン「………今回の騒動で大半の将来有望な魔法使いが死んだ事は由々しき事態だ。それに1級魔法使いもメザイア先生とミレスト様が亡くなってしまった事で、国としての統率力も今後は崩壊の一途を辿る事になるだろうな」

 

メオンは淡々と現状について説明する。

 

エリハ「あの………目をやられたのにこの会議に参加して大丈夫なんですか………?」

 

そんな彼の様子に、エリハは首を傾げる様子を見せた。

 

メオン「………俺は元より目を頼って生きてはいない。魔法使いの魔力程度なら目を使わずとも探知出来る………完全に魔法使いでない者を探知出来ないのは不便だがな………それに、お前のその腕よりはマシだ」

 

メオンは元から視覚に頼らない人物だった為、視覚を失った所で狼狽えてはいなかった。メオンはそれよりもエリハの左腕について言及した。エリハの左腕は義手に変わっており、まだ移植したばかりなのか動かすのに苦戦する様子を見せていた。

 

エリハ「無いよりはあった方がいいと思ってます」

 

エリハはそう言ってエフィドに視線を向ける。エフィドはエリハの左腕を切断した張本人である為に無口だったが、知らん顔をしている訳でも無く、どちらかと言うと自分のせいである事はよく自覚していた。

 

春香「………今はいがみ合いをしている暇は無いでしょう。確かにクロスさんの死はこの戦いを終わらせる事に繋がりましたが………戦いが完全に終わった訳ではありませんしね」

 

そんな空気を変えるかのように、春香が話へ割り込んできた。それを聞いたエリハ達は、Uとメイトを除いて驚く様子を見せた。

 

エリハ「それはどういう事ですか………!?」

 

当然エリハ達は春香に事を問いかける。

 

U「………大臣はバトルウォーのスパイだった。それに、クロス達の戦いで大半の主力が出払っている時にバトルウォーの1級魔法使いが2人、この国の裏側で待機していた。多分、混乱に乗じてマジェステンドを滅ぼす気だったんだろうな」

 

それについてはUが解説を挟み、バトルウォーの謀略がクロス達との戦いで動いていた事をここで共有する。

 

メオン「………あの大臣の理解出来ない指示はそれが理由か。確かに3級以下の魔法使いなど、1級からすれば格下。滅ぼす事など容易であろうな」

 

メオンはUの言葉を聞き、大臣エレフトの指示の真の意味を察知した。

 

ミトル「でもそれが何故戦いが終わらない事に繋がるんですか………?」

 

しかしミトルは、これが戦いの終わりに繋がらない理由を問いかける。

 

U「………簡単な事だよ。報復だ」

 

Uはその理由が報復である事を語った。その直後、国の役人が春香達の元へ慌てて駆け付けてきた。

 

役人「た、たたた………大変です! バトルウォーが我が国に宣戦布告する知らせを送ってきました!! 理由としては、我が国の人間に1級魔法使い2人が殺されたのが理由との事です………!!」

 

役人は手に持った手紙と共に、バトルウォーが宣戦布告をしてきた事を語った。それを聞いた者達の中で、若い魔法使い達は驚きを隠せない様子だったが、メオンやエフィド、そして春香とUはこの事実に動じておらず………

 

春香「やはり………そうなりますよね」

 

その中でも春香とUは既に次の戦いに目を向けていたのだった………

 

 

 

そして、バトルウォーの玉座の間では、6人の魔法使いと玉座に座る王がおり………

 

国王「ライフスとレフトスの2人がしくじったのは想定外だったが………同時に戦争を行う口実にもなった………今度こそマジェステンドを滅ぼして、我が国が大陸を統一するのだ………!」

 

バトルウォー国王は、今回の戦争でマジェステンドを滅ぼす事を企んでおり、それを6人の魔法使いは頷く様子を見せた。そんな中、玉座の間の扉が開く。国王が扉の方に目を向けると、そこにはなんと白いローブの人物が立っていた。

 

国王「………待っていたぞ………我が国の軍師………バイスタンダー………!!」

 

国王は目の前の人物の名を読んだ。白いローブの人物は国王の傍まで歩き、その場で跪くと………

 

????「………クルーフ=バイスタンダー………反逆者達を滅ぼしてただいま帰還致しました………」

 

そう言って帰還報告を行うのだった………

 

 

 

クロス達との死闘を終えて間もなく、バトルウォーがマジェステンドを滅ぼす為に宣戦布告を行った。これがきっかけとなり、戦いはマジェステンドvsバトルウォーの構図へと変化する事となったのだった………

To Be Continued………




次回予告
宣戦布告が行われて間も無くの間に与えられた猶予期間において、春香はとある研究に没頭していた。それは、現状春香達の手元にある2冊の古代極大魔法についての研究であった………
次回「古代極大魔法の研究」
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