メイトが組む事になったのは、3級魔法使いのミトル=スワンドと4級魔法使いのアメル=トリルトの2人。しかし、2人ともメイトが苦手とするタイプなのか、試験が始まる前から不安が隠せない様子をメイトは見せていたのだった………
メイトのグループは試験開始から2分程経ったタイミングにて他の魔法使いグループ3組と対面する。
メイト「魔法使い………!」
メイトは複数の相手に対し反射的に身構える。
ミトル「………{ウインドブレード}」
しかし、ミトルはメイトが身構えると同時のタイミングにて杖の先端から風の刃を飛ばす。メイトの先制攻撃でまず1人、そして息を吸うようなスピードで風の刃をもう2発放って最初に倒した魔法使いと同じグループの魔法使い達を倒す。3人はオーバーダメージを受けたと結界から判定される形でこの空間から消え、あっさりと1グループが全滅した事を表す光景を作っていた。
メイト「(速い………! まるで呼吸しながらやってるみたい………)」
メイトはミトルの詠唱の速さと殲滅力に圧倒させられていた。あっさりと1グループ全滅した事に萎縮する他の魔法使い達だったが、ミトルにとってその様子は隙同然だった。
ミトル「………さっさと終わらせる………大魔法{ストームバスター}!!」
ミトルは両手からとてつもない竜巻を放ち、他2グループ………6人の魔法使い達を吹っ飛ばし、彼等にもオーバーダメージを与えて空間から消えた。
アメル「ちぇ、俺の出番は無しか」
ミトルの一瞬の殲滅劇にアメルは不貞腐れる様子を見せる。
ミトル「下級魔法使いが下手に動いて倒されてもそれは無駄死にでしかないんだけど」
ミトルはアメルに対し冷たい様子でそう言い放つ。
アメル「んだと!?」
アメルはミトルの言葉に苛立ちを見せて突っかかる。
メイト「や、やめてください! (こ、こんなのチームと言えないよ………!!)」
メイトは仲裁に入るが、最早彼女達のグループはチームと呼べるか怪しいものと化しており、メイトも薄々その事を感じていた。
ミトル「………3級魔法使いで厄介な人は何人もいる。今のは見た感じ4、5級の魔法使い相手だからすぐに倒せた話であって、この試験は貴方達が正面切って戦えるような試験じゃないの」
ミトルは今の相手が格下であったが故の殲滅劇である事は理解しており、同時にメイト達では格上の魔法使いとは正面から戦えない事を突きつける。
メイト「(………この人の言う事も確かにそうだけど………)」
メイトはミトル程の力を持たない故に彼女の言葉を間違っているとは思っていないものの、その内心は酷く複雑だった。グループとしての心がバラバラであり、尚且つ一触即発の空気がその場を支配する中、突如として炎がアメルへ直撃し、火柱が立った。
アメル「ぐああああっ!?」
アメルは結界の力で丸焦げにはならなかったもののその場に倒れ、オーバーダメージにより空間から消滅させられた。
メイト「アメルさん!?」
メイトは突如起こった事に困惑する事しか出来なかった。一方でミトルは何が起きたかの状況把握を頭の中で行い………
ミトル「奇襲………落ち着かせてくれる暇はなさそうね………イヴァル=ヘルド………!」
先程の炎を放った者の名を口にしながら振り返る。するとそこには3人の魔法使いが立っており、その中心には男性が立っていた。
イヴァル「悪いなミトル。俺も3級から2級に上がりたいんでな………ここでお前は脱落だ」
その男性こそ………ミトルと同じ3級魔法使いのイヴァル=ヘルドであった………
ミトルの力で早速魔法使いの数を減らしていったのも束の間、ミトルと同じ3級魔法使いのイヴァル=ヘルドによってアメルが脱落してしまう。果たして、人数的不利の中でメイト達はどう立ち向かうのか………?
To Be Continued………
次回予告
イヴァルは火の魔法の才に長けた人物であり、ミトルでも苦戦を強いられてしまう。数的不利で苦しい中、メイトは意外な奇襲手を使うのだった………
次回「一瞬の奇策」