ブラック渓谷での戦いは終わったものの、まだ戦いは終わっていない事を語る春香達。バトルウォーのスパイによる謀略が裏で進んでいた事を語った直後、バトルウォーはマジェステンドに対し、宣戦布告を通達してきたのであった………
第120話 古代極大魔法の研究
バトルウォーの宣戦布告通達から数時間が経ち、マジェステンドは混乱状態の中で応戦の準備を行っていた。そんな中、春香はUと共に城の一室に閉じ籠っていた。
春香「………成程、そういう訳ですか………」
春香はブツブツと独り言を呟き、部屋に大量のメモを散らかしながら、古代極大魔法の魔導書を読んでいた。春香が書いたメモを拾い上げるUだが、Uには全く理解できない様子を見せており………?
U「………なあ、春香。僕には全然分からん。本当に研究が進んでるのか、これ………?」
春香に対して思わずそう問いかけた………そう、春香は古代極大魔法の魔導書を研究している真っ最中であった。
春香「まあ普通の魔法使いでも古代文字を理解している人は限られているみたいですからね。進捗が分かりずらいというお話は理解出来ます」
春香はメモを取りながらUの疑問に答えた。
春香「しかし、思ったよりも進んでいるんです、Uさんのお陰で」
それに加え、春香はUのお陰で研究は想定よりも進んでいる事を明かした。
U「えっ………進んでるの?」
Uは困惑しながら声を漏らした。
春香「ええ………Uさんが手に入れて下さったこの魔導書ですが………目次の文章が酷似していたんです。それに私が手に入れたこの魔導書はあの軍師と言われていた方が持っていた代物。私から取り返そうとしていた事を含めると本物でしょうし………Uさんが出会ったであろう吟遊詩人の方の話が現実味を帯びてきているという事になってます」
春香はそう言って、研究が進んでいる理由を語った。
U「ああ、魔導書が10冊あるって話?」
Uは首を傾げながら、以前吟遊詩人のフィールが語った事を思い出す。
春香「ええ。私が把握している限りですと、今ここにある2冊、クロスさんが使用した1冊、あの軍師が持っているであろう4冊………最低でも7冊は所在が明らかです。そして残り3冊………少なくとも1冊はバトルウォーにあるだろうと言う考えも個人的には納得出来ます………寧ろ残りの3冊全てがバトルウォーにあったとしても何もおかしい話ではありません。問題はあの軍師がどうしてクロスさんに無断のまま5冊所有していたのかという話ですが………バトルウォーの人間であったという事実から、表向きバトルウォーを侵略していたとクロスさんを欺きながら自身の計画を進めていたのでしょうね。メオンさんから聞いたバトルウォーの被害がロクに無いというお話もこれなら納得出来ますよ」
春香は、古代極大魔法が10冊ある説を信じ始めており、オマケに残り3冊をバトルウォーが所有している可能性すら考えていた。
U「そういえば………メオンの話じゃバトルウォーは1級魔法使いが8人いるって話だったな。その内2人を僕が殺して………その片割れがそいつを使おうとしていたのを見るに、今後古代極大魔法を使う奴が出てくる事も有り得るかな?」
それを聞いたUは、今後の可能性としてそんな事を呟いた。
春香「普通にありそうな話です………それを踏まえると、対策も必要になってくるでしょう。それを考慮すると、この魔導書の解析の重要性が上がるというものです」
春香はUの言葉に頷く様子を見せた。
U「研究する口実が欲しいだけでしょうが」
しかし、Uは研究の口実も混じっている事を指摘する。
春香「………バレましたか、ふふっ」
春香は笑いを零しながら、その指摘に頷く様子を見せたのだった………
古代極大魔法の殆どがバトルウォーに渡っている可能性から、春香は魔導書の研究を急いでいた。果たして、この解析による成果は現れるのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
春香が解析を進める中、所持している内の1冊の効力を解析する事に成功する春香。しかし、それと同時に、古代極大魔法を会得したバトルウォーの1級魔法使いが、マジェステンドを強襲してきたのであった………
次回「魔法の詳細」