幻想魔法大戦記〜白髪の魔法使い〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
春香達が町へ向かうと、そこにはバトルウォーの1級魔法使いフミィが立っていた。彼女は古代極大魔法{ダークネスインヴァリッド}を取得し、春香達との戦闘に挑もうとしていたのだった………


第123話 春香達の賭け

フミィ「………成程ね、この姿だと魔力が溢れ出ると言う訳か………ならば、この魔法で行くとしようかしら………大魔法{ブラックホール}!!」

 

フミィは自身の身体から湧き出る力に快感を覚えると、大魔法を発動。これにより、フミィの手に闇の球体が出現する。

 

U「ブラックホールだと………!?」

 

これにはUも驚きを隠せない様子を見せていた。

 

春香「気を付けて………あれは本物のブラックホールと比較すれば規模は大したものではありませんが………闇の魔法の奥義で、属性魔法の中では最強格の魔法です………!!」

 

春香はそう言って、ブラックホールの危険性を語る。その直後にフミィは闇の球体を春香達に向って投げ付ける。メイトは近くの建物の方まで走り出し、同じくUはすぐに回避行動を取ろうとするが、同時に回避行動を取ろうとしていた春香が、疲労で地面に膝を着いた。

 

U「は、春香!?」

 

Uは春香の様子に一瞬慌てる様子を見せるが、すぐさま彼女を抱えて闇の球体をかわす。しかし、かわしきれなかった魔法使い達は闇の球体に飲み込まれ、闇の球体の爆発に巻き込まれる形となってしまった。

 

春香「はあっ、はあっ………すみません、足手まといでも構わないとは言いましたが想定以上の疲労かもしれません。いざとなったら私を見捨ててでも彼女を倒してください………」

 

春香は、想定以上に自身が足手まといになる可能性を理解し、Uに対してそのような言葉をかける。

 

U「で、出来る訳ないだろ………!?」

 

しかし、Uはそれを躊躇う様子を見せた。

 

フミィ「何を言い合っているのか知らないけど………隙だらけよ!」

 

フミィはそう言って、追撃をかけようとする。しかし、次の瞬間、フミィは突如として苦しむ様子を見せる。

 

フミィ「うあっ!? ああああっ!?」

 

フミィはそのままその場に崩れ落ち、蹲る様子を見せていた。

 

春香「あの様子………まさか多大な負荷が………!?」

 

春香はフミィの様子から、古代極大魔法の力によるリスクを察知した。少ししてフミィは身体を起こし………

 

フミィ「こ、このくらい………私にはどうって事はないわ!! {ダークショット}!!」

 

春香達に向けて魔法を放つ。フミィは負荷に苦しんでこそいたが、古代極大魔法のパワーアップ自体は得られているので、魔法の威力は相変わらず脅威であった。Uは春香を抱えて近くの建物の陰に隠れたが、春香が不調である事から、満足には戦えない様子だった。

 

U「(どうする………あんな女相手にムーンシロミヤを使うのは割に合わないが………短期決戦のためにやるしかないのか………?)」

 

Uは強化変身の線も考え始めていた。そんな中、春香は身体をフラつかせつつも、服の中からあるものを取り出した。

 

U「………! 春香………それは古代極大魔法の魔導書じゃ………!?」

 

Uは、春香が取り出した古代極大魔法の魔導書に驚く様子を見せた。

 

春香「私が満足に動けない以上、やるしかありません。少なくとも足手まといからは脱却出来るはずです」

 

春香はそう言って、古代極大魔法を掲げようとする。しかし、Uは右手で春香が持っていた古代極大魔法の魔導書に触れると………

 

U「………君1人に使わせられない。あの女の様子を見ただろう? 今の君が使えば最悪死ぬ………そんなのは見たくない………」

 

春香が古代極大魔法の魔導書を使う事を良しとしない様子を見せた。

 

春香「しかし、そうするしか………!!」

 

だが、春香はそれ以外の手段が考えられない様子を見せた。しかしUは、空いていた左腕で春香を抱き寄せると………

 

U「………僕が半分負担を肩代わりする」

 

春香の策を否定するのでは無く、自身が負担を半分肩代わりする事を語った。

 

春香「えっ………?」

 

春香はUの言葉に首を傾げる様子を見せる。

 

U「どんなに苦しいものでも半分にすれば運用出来ると思う。それに………僕達は2人で1つの夫婦………だろ?」

 

Uは春香に対して微笑む様子を見せると………

 

春香「………分かりました。半分、お願いします」

 

春香も微笑み返しながらUの言葉に頷く様子を見せる。その直後、フミィが魔法を放つ事によって、春香達の隠れる建物の壁を破壊した。

 

フミィ「………逃げ回ってばかりじゃ私は倒せないわよ?」

 

フミィはそう言って、2人を追い詰めたと言わんばかりの様子だった。しかし、春香達は覚悟を決めた様子で、手に持った魔導書を掲げると………

 

春香達「………コントラクト!!」

 

2人は契約の言葉を口にする。これにより、2人が持っていた魔導書が燃え尽きると共に、2人の身体に魔導書の魔力が流れ込み………春香は身体に流れた魔力を身体から放出させ………

 

春香「………古代極大魔法{エクストラフュージョン}!!」

 

春香が古代極大魔法を起動する。すると、春香の身体から溢れた魔力に反応する形でUの身体に入っていた魔力が反応。

 

U「うわっ!? な、なんだこれ………!?」

 

するとその直後、Uの身体は光へと変化。そのまま春香の身体に鎧として装着された。

 

フミィ「な、何が起きたの………!?」

 

フミィは困惑した様子を見せながら春香達に目を向ける。春香もこれには理解が出来ず………

 

春香「………合体しちゃいましたね………私達が物理的に………」

 

でてきた第一声は春香らしからぬものだった。

 

U「ら、らしいな………というかこれ、僕も普通に喋れるし、春香の視界かな………そこから目の前が見えるな………」

 

春香と合体してしまったUもこれには困惑の声を漏らした。しかし、メイトや、その場で生き残っていた魔法使い達は春香達の状況を理解できず………

 

メイト「春香師匠とU師匠が合体しちゃった………!?」

 

思わず混乱の言葉を漏らしてしまうのであった………

 

 

 

春香の不調から思うように戦えない中、2人で古代極大魔法の行使を試みた春香達。その結果は、意外な形として実現する結果となってしまったのであった………

To Be Continued………




次回予告
古代極大魔法の力で合体してしまった事に困惑しつつも、Uとの合体で幾らか負担が軽減された春香。同じ土俵に立った事から、春香はフミィを相手に実力で勝負をする事となったのであった………
次回「2人で1人の魔法使い」
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