白いローブの人物ことクルーフ=バイスタンダーは、古代極大魔法の探求者を名乗り、春香達の古代極大魔法に期待する様子を見せていた。しかし、それはクルーフがバトルウォーの人間ながら、戦争に勝つ気があるのかを疑うものであった………
バトルウォーによる第1陣の攻撃を凌いだマジェステンド。これにより、再びの猶予を獲得した事から春香達は古代極大魔法を解除。鎧となっていたUは、一瞬光の姿を形成し、元の姿に戻った。だがその直後、Uは突如として春香に抱き着いた。
春香「きゃっ!? ゆ、Uさん………?」
春香は頬を赤く染めると共に、困惑する様子を見せた。
メイト「ゆ、U師匠………? 何やってるんですか………?」
そしてこれには、近くにいたメイトも困惑する様子を見せる。
U「………なんでだろうな………離れられない………」
しかし、当の本人は理由が分からないなどと宣う様子を見せた。
メイト「なんでって………U師匠が普通に離れればいいんじゃないですか………? 手や腕を動かせば離れられますよね………?」
メイトは呆れた様子でそう呟いた。
U「………動かない、無理………メイトちゃん、手を貸してくれ………」
しかし、Uは動けないと返事をした。
メイト「仕方ないですね………」
メイトは呆れた様子でUの腕を掴み、彼の身体を春香から振りほどく。だがその次の瞬間………
U「………!? あれ………? 身体がまた勝手に………!?」
Uは自身を抑えてくれていたメイトを突き飛ばし、再び春香に抱き着いてしまった。
メイト「えっ………!? なんで………!?」
メイトは訳が分からない様子を見せながら、思わず声を漏らした。そして、Uの様子を見た春香は………
春香「もしや………それがこの古代極大魔法のデメリットかもしれませんね………本当かは分かりませんが………」
春香はUの様子を目にし、これがデメリットによるものである事を察知する様子を見せる。しかし、まだにわかには信じられないのか自身が無い様子を見せていた。
U「………取り敢えずこのまま放っておいてくれ………僕からは動けない………」
Uは理由が分からない様子を見せながらも、自分からは動けない様子を見せた。
春香「仕方無いですね………とはいえ、私も疲労困憊で少し休みたいですね………お部屋まではちゃんと歩けますよね?」
春香はそう言って、Uに対して城の中の部屋まで一緒に歩くよう要求する。
U「それくらいならまあ………な」
Uはそう言って、春香と共に城まで歩き始めた。その様子を見ていたメイトは困惑し、言葉を失っていたが………
春香「(正直、古代極大魔法のデメリットの重さを危惧していましたが………これならまだいい方です………しかし、今回のデメリットはUさんだけ………まだ分からない事が多いですね………)」
春香は、想定より軽いものであった事にどこか安堵する様子を見せたのだった………
古代極大魔法によるデメリットは当然存在していたものの、肉体の負担ではなく、Uが春香から離れられなくなるという理解の出来ないものであった。このデメリットの詳細について明らかとなるのは、もう少し先の話であった………
To Be Continued………
次回予告
Uに生じたデメリットは、時間を置いてようやく落ち着きを取り戻した。しかし、春香はこれを調べる為にまたしても古代極大魔法を発動したのだった………
次回「離れられない研究」