目を覚ました春香達に届いた知らせは、バトルウォーの第二陣が攻めてきたものであった。バトルウォーの1級魔法使いエレド=マグネドが発動した古代極大魔法の力は、何故か魔法がエレドに当たらなくなるという、春香達を驚かせるものであったのだった………
春香「魔法が当たらない………そんな事は絶対有り得ないと信じたいですが………百聞は一見にしかず………試してみるしかありませんね………{ファイアボルト}!」
春香はエレドの古代極大魔法の力に疑問を抱きつつも、火の矢をエレドに向けて放った。しかし、エレドが右手を上げると、春香の放った魔法が当たらずに逸れてしまった。
エレド「言ったはずだ………俺に魔法は当てられん!!」
エレドはそう言うと、春香に向けてエネルギー波を放つ。
U「春香っ………! ぐうっ!!」
Uは咄嗟に春香を突き飛ばすと、エネルギー波を受けて上空へと吹き飛ばされる。
春香「Uさん!! ………ならばこの魔法はいかがでしょう………{オメガアロー}!」
春香は驚きつつも、両手に魔力を出現させると共にこれを圧縮。紫の弓矢を形成し、紫の矢を放った。
エレド「バカめ………はあっ!」
しかし、エレドは再び右手を上げると、春香の放った魔法を跳ね返してきた。
春香「(反射………!? やはりあの古代極大魔法の効力は………)」
春香はエレドの魔法の効力に目星を付けつつも、自身の魔法を防ごうとする。だがその直後、上空に吹き飛ばされていたUが地面へ着地。右手に光を纏わせると、右手で紫の矢を掴み、誰もいない建物の壁へと吹き飛ばした。しかし、春香の魔法に触れた事には流石のUもタダでは済まず、右手から出血していた。
春香「ゆ、Uさん!? だ、大丈夫ですか………!?」
春香は慌てた様子でUに駆け寄り、彼の右腕を掴む。
U「ちょっと無茶しただけだよ。全然動く」
Uは右手の出血を気にしていない様子だったが、春香は目に涙を浮かべると………
春香「そうじゃないです!! ………もっと自分のお身体を大事にしてください! そうでないと私………私………」
そう言って、普段の冷静さが嘘のように動揺する様子を見せていた。春香の泣きそうな表情を見たUは、左手で彼女の目元を拭うと………
U「………悪かった。もっと自分が傷つかないやり方で考える」
そう言って、自分の考え方を改める言葉を語った。それを聞いた春香は小さな声でUの言葉に頷く様子を見せた。
春香「………怪我を負うリスクよりも、私を巻き込んだ結果安全になる方法でお願いします。どんな無茶振りでも協力しますから………!」
続けて春香はそう言うと、Uの為ならどのような協力も惜しまない様子を見せた。
U「無茶振りねぇ………しかし、奴の魔法は本物だよ。魔法が当たらないんじゃ、古代極大魔法によるあの合体も意味が無いかもしれないし………」
しかし、Uはエレドに魔法が当たらない事実から頭を悩ませていた。
春香「そうですね………それにあの魔法、恐らく自分の右手を磁石のようにN極とS極で入れ替える事によって、魔法を弾いたり跳ね返したりしている原理なのでしょう。オメガアローが跳ね返ってきた時点で察しました。恐らく魔法でガムシャラに正攻法を狙うのはリスクしかないでしょう。これなら奇策に走った方が可能性がある始末です」
そして春香も魔法の特性を予測すると共に、それが無敵では無いと読んで打開策を考えていた。そして、春香の奇策という言葉を聞いたUは………
U「………そうだ! 春香、僕に考えがある………例の古代極大魔法を使って欲しいのは勿論なんだけど………昨日とは逆の………僕がメインになるようにしてくれないかな………!?」
突如として何か策を思い付いたのか、春香に対して古代極大魔法の使用を懇願。しかしUは先日とは違い、Uをメインとする合体を要求した。
春香「Uさんがメイン………分かりました、やってみましょう………!」
春香はUの言葉に頷き、試みる覚悟を見せる。
エレド「さっきから何をこそこそ話している………? 2人纏めてここで滅ぼしてくれるわ………!!」
エレドはそう言うと、春香に対して右手を向け、エネルギー波を飛ばす。しかし、エネルギー波が直撃する前に春香は両手に魔力を集束させると………
春香「魔法反転………古代極大魔法{エクストラフュージョン・リバース}!!」
春香は魔法のエネルギーを逆流させながら古代極大魔法を起動する。その直後、春香の身体が光へ変化すると共に、Uの前へと移動。そのまま鎧を形成し、彼の身体に装着された。その光景には、近くで様子を見ていたメイトも驚いており………
メイト「えっ………ええっ!? 今度は春香師匠が鎧になって合体しちゃった………!?」
思わず困惑の声を漏らしていた。エレドは目の前で起きた光景に困惑を隠せない様子を見せていたが………
エレド「ふ、ふざけたものを………俺の魔法を前にはどんな魔法も無力だ………!!」
エレドはそう言って、Uに向けてエネルギー波を飛ばす。しかし、Uは右手ではらう動作のみでエネルギー波を引き裂いてしまった。
エレド「な、何っ!?」
エレドは動揺する様子を見せた。そしてUは冷静な様子でエレドに視線を向けると………
U「成程ね………僕が予感していたように春香の力を一部使える訳か………強化形態は体力を持っていかれるから、こういう形で使えるのは助かるってものだ………」
そう言って、合体後の自身の力について察知する様子を見せる。
春香「どうやらそのようですね。とは言え、ベースはUさんです。好きなようにやってください。私がサポートしますので」
直後に春香はUの言葉に頷く様子を見せつつも、彼の好きなようにやらせる考えを語った。エレドはUの状態に困惑しながらも彼等に手を向け、エネルギー波を飛ばしたが………
U「そうか。なら………」
Uはエネルギー波に向けて足を踏み込んだ次の瞬間に拳を突き出し、エネルギー波を破壊すると、その勢いのままエレドの顔面を殴った。
エレド「ぐあああっ!?」
エレドは訳も分からないまま吹き飛ばされた。一方でUは小さく笑いを零すと………
U「………正真正銘殴り合いをさせてもらうとするか………!」
そう言って、自身の戦術で立ち向かう事を語ったのだった………
エレドの魔法の厄介さに対し、協力する姿勢を見せると共にUをメインとしたもう1つの姿へと変化した。果たして、Uの戦術と春香の力はエレドの魔法を攻略出来るのだろうか………!?
To Be Continued………
次回予告
相手の魔法を無力化する春香の力と、Uが得意とする接近戦でエレドを圧倒していくU達。エレドはそれでも足掻く様子を見せるが、U達は冷静に必殺の一打を叩き込むのであった………
次回「真っ白な想いの徒手空拳」