幻想魔法大戦記〜白髪の魔法使い〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
エレドを撃破した春香達だったが、魔法を解除した際に、春香がUに抱き着いてしまう事態となった。だが結果としてデメリットの効力を春香が確信する結果ともなったのだった………


第132話 若き魔法使いの悩み

バトルウォーによる攻撃第二陣から数日。春香はもう1冊の古代極大魔法の研究に当たっており、Uも後ろから春香の様子を見つつ、古代極大魔法の所持者やバトルウォーの1級魔法使いの残数についてメモを取っていた。

 

U「えっと………2冊が僕達で、3冊は所持者が死に………1冊はあの軍師が会得している………つまり、残りは後4冊………そしてバトルウォーの1級魔法使いは残り4人。結果として丁度になっているな………」

 

Uはそう言って、現状の数を改めて確認する。

 

春香「とはいえ、流石に1級魔法使いの半壊はあちらにとって大打撃。降伏こそしないでしょうが、こちらが現状攻めの姿勢を取っていない以上、あちらも立て直すのに時間がかかるでしょうね」

 

春香は古代極大魔法に関する情報をメモしつつ、Uの言葉に対して付け加えるようにそう言った。

 

U「そういう意味では今は束の間の休息期間って訳か………君は相変わらず休んでいないみたいだが………流石に寝た方がいいんじゃないか?」

 

Uはそう言って春香を心配し、彼女に休むよう説得する様子を見せる。

 

春香「時間が惜しいですから」

 

しかし、春香はそう言って研究をやめようとはしなかった。それを聞いたUは呆れるように溜息を漏らしたが………その直後、扉をノックする音が聞こえた。少しして扉が開くと、そこにはメイトが立っていた。

 

U「ありゃ? メイトちゃんじゃないか」

 

Uは首を傾げながらメイトの顔を見ていた。

 

メイト「あの………お忙しい所すみません、お2人に少し相談があって………」

 

メイトはどこか浮かなそうな様子で相談に来た事を語る。

 

U「………らしくないなぁ。取り敢えず中に入りなよ。ゆっくり聞くからさ」

 

その様子から、Uはメイトらしくない事を察知するなり、彼女を部屋の中に入れる様子を見せたのだった………

 

 

 

そしてUは、メイトを近くの椅子へ座らせた。

 

U「………それで、相談って何かな?」

 

Uも近くのベッドへ腰掛けると、要件を問いかける。

 

メイト「あの………最近思うんです。お2人が国を守って下さる中で………私、何も出来ていないなって………3級の中でも実力が下なのも事実だし………」

 

メイトは自身が何も出来ておらず、2人に頼っているだけなのでは無いか………そんな悩みを語った。

 

U「………別に無理する事じゃないと思うけどな。確かに戦力が増えれば嬉しい事は間違いないけど………」

 

Uはメイトに対してそう言葉を返した。しかし、メイトはその答えに納得いってないのか、俯く様子を見せた。そんな彼女を見た春香は突如として手を止めると………

 

春香「………多分、役に立てるだけの強さが欲しいって事なんだと思いますよ」

 

Uに対してそう言葉をかけた。それを聞いたUは首を傾げる様子を見せていたが………

 

メイト「………そうです。私は役に立てる強さが欲しい………だけど私には極大魔法すらない………そもそもの土俵に立てていませんから………」

 

メイトは自身の強さが、激化する戦いの土俵に立ててすらいない事を語った。それを聞いた春香は………

 

春香「………その気持ちは分かるわ。でも、強くなる為には努力を続けるしかない………外部的な要因で大きく強くなる術も無い訳じゃないけど………それはそれでリスクが大き過ぎるからね………仕方ない事だけど………」

 

春香はそう言って椅子から立ち上がり、メイトの前へ立つと、その場で座り込み………

 

春香「………でも、メイトちゃんは初めてあった時よりもずっと強くなっているのは間違いないわ。私が保証する」

 

彼女は今現在でもかなり強くなった方である事を語った。その言葉を聞いた春香は、憧れの存在が遥か高みに立っている事から忘れていたが、自身の大きな成長を改めて実感する事となった。直後、春香は再びその場から立つと………

 

春香「………少し気分転換に行ってきますね」

 

そう言って扉を開け、廊下に入って間も無く窓を開けると、自身の身体に魔力を纏わせる。すると春香の身体が浮き、そのまま空中浮遊する形で窓から出かけてしまった。

 

U「………春香の方が的確なアドバイスをしてたな………すまないな、僕の方は励ましの言葉も言えなくて………」

 

Uは少し落ち込んだ様子でそう呟いた。

 

メイト「いえ………結果的に落ち着いたので大丈夫です」

 

メイトはそう言って、多少は落ち着きを取り戻せた事を語る。

 

U「僕も別の事をしてこようかな。しばらく留守にするよ」

 

Uはそう言って部屋を出ると、春香が開けた窓から飛び出し、そのまま空中浮遊して出かけてしまった。

 

メイト「………お2人とも出かけちゃったな………」

 

2人がいなくなった事から、思わずそのような声が漏れるメイト。そんな中、メイトの目には机の上に置かれっぱなしの古代極大魔法の魔導書が映った。

 

メイト「………少しくらい読んでもいい………よね?」

 

メイトは部屋の扉を閉めると、春香が座っていた椅子に腰掛け、古代極大魔法の魔導書に目を通し始めるのだった………

 

 

 

束の間の休息期間に古代極大魔法の魔導書研究を押し進める春香達。そんな彼女達に対してメイトは相談を行い、ある程度は落ち着きを取り戻したが………それでもまだメイトの悩みが完全に晴れた訳でも無かったのであった………

To Be Continued………




次回予告
メイトは古代極大魔法の魔導書に目を通すが、メイトにはとても理解出来る代物では無かった。だがその際に突如としてバトルウォーから少数精鋭の第三陣が襲来。マジェステンドは、春香とUを抜きにした激闘を繰り広げる事となったのだった………
次回「白髪コンビのいない防衛」
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