春香達が不在の中襲来するバトルウォーの第三陣。メイトの見ていたバトルウォーから攻めてきた1級魔法使い2人と、マジェステンドに滞在する1級魔法使い達が、激突を行う寸前の一触即発の空気となっていたのであった………
両陣営が互いに激突しようとするこのタイミングにおいて、ファイドは両手を組み合わせると同時に、身体に魔力を纏わせる………
ファイド「エイド、古代極大魔法を展開しろ。俺としてはその力は気に入らんが………特性上古代極大魔法と極大魔法は共存出来る」
それに加え、もう1人の魔法使いエイドに対し、古代極大魔法の展開を指示する。
エイド「いいだろう………俺も大暴れしたかったからな………!!」
エイドはそう言うと、古代極大魔法の展開を了承。そして、身体から光を放出すると………
エイド「古代極大魔法{エンドレスボンバー}!!」
先にエイドが古代極大魔法を展開。すると、エイドの周囲が爆発を起こすと共に、エイドの身体に橙色の鎧が生成され、装着された。その直後、ファイドも詠唱を完了させ………
ファイド「極大魔法{チェーンサクリファイス}!!」
自身の極大魔法を展開する。これにより、ファイドを中心に魔力による結界が生成され、メオン達を閉じ込めた。
メオン「………?(極大魔法と古代極大魔法の同時展開だと………!?)」
メオン達は2種類の極大を持つ魔法の同時展開に驚きを隠せない様子だった。直後、エリハの足元から突如として鎖が出現する。
エリハ「きゃっ!?」
エリハは慌ててこれを回避したが、すぐさま足元に鎖が出現。この状況に困惑する様子を見せていた。
メオン「(この極大魔法………鎖を生成し、相手を拘束する魔法か………ならば………!)」
メオンは咄嗟に魔法の特性を見抜くと、自身の極大魔法による中和を狙おうと両手を組み合わせようとする。
エイド「俺を忘れてもらっちゃ困るってもんだ!!」
しかし、エイドはメオン目掛けて殴りかかってきた。それを見たメオンは咄嗟に回避行動をとったが、これによりファイドの極大魔法の脅威が続く事となった。
メオン「(これは厄介だな………まさか2つの魔法の特性を利用してこのような戦い方が出来るとは………認めたくないが腐っても1級だな………)」
メオンはファイド達が構築する戦術に対し、嫌々ながらそのシナジーの高さを認める様子を見せた。エリハも回避行動で精一杯であり、反撃に踏み込めない様子だった。
メオン「(………長期戦となればこちらが圧倒的に不利だ………せめて詠唱の隙があればいいのだが………!)」
メオンは反撃出来ないこの状況をもどかしく感じていたのであった………
そして、建物の影から様子を見ていたメイトも、メオン達の不利を感じ取っており、焦る様子を見せていた。
メイト「(このままじゃお2人が………! でも私なんかにあの状況を変える力は無いよ………!!)」
しかし、メイトは自身が何も出来ないこの現状を嘆き、苦悩する様子を見せていた………だがその際彼女の視線に、自身が所持する古代極大魔法の魔導書が映った。
メイト「………一か八か、これに賭けてみるしか………!!」
メイトは一か八か、この古代極大魔法に賭けてみることを考えた。メイトは手に持った魔導書を掲げる。
メイト「コントラクト………!!」
そしてメイトは契約の言葉を口にする。これにより、魔導書が燃えると共に莫大な魔力がメイトの身体に流れ込んだ。
メイト「うぐっ!? ああっ………!!」
しかし、3級魔法使いであるメイトからすれば、流し込まれた魔力の量は自身の想定を遥かに上回る量だった。
メイト「うああっ………! ぐああっ!!」
メイトは自身の身体が壊れそうな感覚に見舞われていた。しかし、メイトはなんとかこれを気持ちで耐えきり………
メイト「………古代極大魔法{トランセンドブースト}!!」
古代極大魔法を起動する。これにより、メイトの周りを巨大な魔力が放出されると共に、赤い鎧が生成され、装着された。
メイト「………これが古代極大魔法の力………!?」
メイトは新たな力に驚きつつも、目の前の結界を目にすると………
メイト「はああっ!!」
声を上げて結界の方へと走り出した。そのスピードはメイト本人すら想定していないものであり、ファイドの極大魔法による結界を突き破る程だった。
ファイド「何っ………!?」
これにはその場にいた誰もが驚く程であったのだった………
ファイドとエイドのコンビに苦戦するメオン達に加勢しようと、一か八か古代極大魔法を契約したメイト。果たして、メイトが発動した古代極大魔法は、状況をひっくり返すだけの力はあるのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
契約した古代極大魔法の力は絶大であり、メイトの身体や魔法にはとてつもないブーストがかかっていた。メイトの膨大な力を前に、バトルウォーの1級魔法使い2人は途端に劣勢へと追い込まれたのであった………
次回「ブーストする力」