幻想魔法大戦記〜白髪の魔法使い〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
別件と称してマジェステンドを出ていたUは、バトルウォーの様子を外側から探っていた。そんな中、Uは吟遊詩人フィールと再会。フィールはUに対し、古代極大魔法にまつわる新たな話を語る事となったのだった………


第137話 傍観者の思惑

フィールからの新たな情報に動揺の声を漏らすU。少しの沈黙の間、フィールは煙草の味を堪能していたが………

 

U「………そんなバカな。もしそんな事が出来たらどうなる………」

 

少なくともUの中では、複数の古代極大魔法と同時契約するという発想は無かったのか、もし2つ以上契約が行われた場合の状況が全くイメージ出来なかった。

 

フィール「さてな。私もあくまで話を聞いただけだ。実際にどういうイメージが出るかなんて知らねぇよ」

 

フィールは呑気に言葉を返すと、口から煙を吐いた。Uはフィールの話の真偽性については未だ疑う様子を見せていたものの………

 

U「………アンタ、本当に何者なんだよ。確かにその話が真実なら、少なくとも大変な事になるのは明白だよ。でも、アンタはあまりにも詳し過ぎる………情報源はあるんだろうが、その情報源も疑いたいレベルだ」

 

フィールの情報源や、確証こそないものの、あまりにも話が明確すぎる事から、最早フィール本人に対して疑問を抱いていた。それを聞いたフィールは笑いを零すと………

 

フィール「………前にも言ったじゃないか。私はただの傍観者だ………」

 

そう言って、自身はあくまで傍観者の立場である事を語った。

 

U「………それを言っときゃ僕の追求をかわせる魔法の言葉じゃないぞ………傍観者って立場は………」

 

Uは呆れ混じりに言葉を返す。しかしフィールは、不安な表情を見せるUとは対称的に笑う様子を見せると………

 

フィール「表舞台に立たない限りは結局傍観者だ。少なくとも私は表舞台で動いている人間じゃない………つまり傍観者なんだよ………」

 

そう言って、自身は結局傍観者であると言わんばかりに言葉を返した。

 

U「怪しいものだな………まあいい。結局のところ、バトルウォー側がそれに気づかんうちに何とかするしかなさそうな事は分かった」

 

Uはそう言うと、フィールに背を向ける。そしてフィールはUの後ろ姿を目にすると………

 

フィール「………気を付けろよ。敵はバトルウォーだけじゃないかもしれない」

 

そう言って、Uに警告の言葉を飛ばしてきた。

 

U「既に考えている事だ。アンタが裏で噛んでる可能性だってあるんだ、戦いはそう簡単に終わらないだろうよ」

 

しかし、Uはそれを理解したかのようにそう言い放ってその場を去った。そんな彼の後ろ姿を見たフィールは笑いを零すと………

 

フィール「フッ、おっかない男だな………」

 

そう言って、再び煙草を咥えるのであった………

 

 

 

フィールの助言から、彼女に対する疑念を更に強めていくU。しかし、フィールはあくまで自身が傍観者である姿勢を崩さなかった。果たして、そんな彼女にUは何を思うのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
春香がマジェステンドに戻った後、メイトは勝手に古代極大魔法の魔導書で契約を行った事を咎めていた。無論、春香からすれば心配をする上でのものであったが、その途中にて、メイトの契約内におけるデメリットが発生するのであった………
次回「メイトへのデメリット」
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