フィールから明かされた古代極大魔法の追加契約の話。まだ憶測の域を出ないものの、それを知るフィールに対して疑いを強めるUに対し、フィールはあくまで傍観者としての姿勢を崩さなかったのであった………
それから少し経った頃、気分転換に出ていた春香がマジェステンドへ戻ってきた。彼女は事の顛末を知り、自身とUがあっさりとその場を抜けた間に攻め込まれた事に責任を感じる様子を見せていたが………
春香「………とはいえ、私が研究していた魔導書を勝手に持って行って、あまつさえ勝手な契約………なんでそんな危険な事をしたのかしら、メイトちゃん………?」
春香は、メイトが勝手に古代極大魔法の魔導書で契約を行った事を叱責していた。
メイト「あの………すみません………私が状況を打開出来ないか考えて………それしか思いつかなくて………」
メイトは今にも泣きそうな表情で謝罪の言葉を語った。
エリハ「ま、まあまあ………メイトちゃんのお陰で助かったのは事実ですし………」
エリハは春香に対して、仲裁をしようと声をかけるが………
春香「そういう問題じゃないわ。メイトちゃんの身に何かあったら大変な事になるって話なの………メイトちゃんのお陰で状況打破が出来たからマジェステンドを守れたのは確かだし、気持ちは分かるけど………」
春香はメイトの身を案じているが故に怒りを顕にしていた。
メイト「それは………ううっ………」
メイトは言い訳が出来ず、目から涙を零しかけた………だがその次の瞬間、突如としてメイトの中でショックが走る感覚が起き、直後にメイトは倒れてしまった。
エリハ「えっ!? メイトちゃん………!?」
春香達は慌ててメイトの元に駆け寄る。春香がメイトの様子に目を向けると、メイトは寝息を立てて眠っていた。
春香「………大丈夫、寝てるだけ」
春香のこの言葉によって、その場にいた者は安堵の声を漏らす………
エリハ「………でもどうしてメイトちゃん、急に寝ちゃったんだろう………?」
だがエリハは、メイトが急に眠ってしまった理由が分からず、首を傾げる様子を見せた。春香はこの時点ではメイトの古代極大魔法の効力を、自身の調査とエリハ達の話である程度理解していた為………
春香「………メイトちゃんの会得した古代極大魔法は、身体能力や魔法にブーストをかける力………でも、まだ若いメイトちゃんの身体からすればそれはあまりにも疲労が多すぎる………そうなれば睡魔に襲われて寝てしまうのよ………言うなれば、疲労が蓄積しやすくなってしまうあまり、眠気に襲われやすくなるのがメイトちゃんの契約した古代極大魔法の弱点という訳ね………」
春香はメイトの契約した古代極大魔法のデメリットを語る。
エリハ「………それだけならまだいいのかな………? 別に身体を壊したりする訳じゃないよね………?」
エリハはこのデメリットの危険性に首を傾げる様子を見せる。
春香「………まあこういう時なら問題はないかもしれないわね………こういう時なら………」
春香はこのデメリットについて、この場では深く言及しようとはしなかった………しかし、春香だけはこの時気付いていた………このデメリットが可愛いもので済むはずがない事を………
メイトの契約した古代極大魔法にもやはりデメリットはあり、それはメイトの疲労が蓄積しやすくなり、眠りに落ちやすくなるものであった。しかし、このデメリットが後に大きな問題を引き起こす事になる事を、この時の誰もが知る由もなかったのであった………
To Be Continued………
次回予告
Uも帰還後、春香達はメイトとの戦闘特訓を行っていた。しかし、古代極大魔法同士の対決中、メイトは睡魔に襲われてしまうのであった………
次回「睡魔の恐怖」