マジェステンドに戻った春香は、メイトが勝手に古代極大魔法を契約した事には、流石に怒りを見せた。しかし、直後にメイトの古代極大魔法のデメリットが露見。春香はその場では特に大きな言及を見せなかったが………
それからしばらくして外出していたUが帰還。それから少しして春香、U、そしてメイトの3人でマジェステンド近くの森へと集まり………
春香「………それでは、古代極大魔法を使った特訓をします」
春香はメイトに向けて………というより、その場にいる全員に対してそう言い放った。なお、遅れて事情を知る事となったUは不安そうな表情を向けると………
U「………なあ、無理してない………?」
Uは春香に対して思わずそう問いかけたが………
春香「もうメイトちゃんが契約を結んだ事については諦めました………ならもう私達で強くする以外に手段は無いかと………それに、古代極大魔法も万能じゃない事を教えてあげないと………この先の戦いで生死を争う事になりますからね………少し荒いやり方で私としては好ましくないですが………」
春香はもはや割り切った様子を見せながら特訓をする事を選択した。そんな春香の様子を見たUは………
U「………参った。こりゃ絶対ロクな事にならん………」
春香の言葉でUは諦めるようにそう呟いた。メイトはUの様子に首を傾げる様子を見せていたが………
春香「………じゃあ始めましょう………古代極大魔法{エクストラフュージョン}!!」
春香は古代極大魔法を起動。これにより、Uの方がエネルギー側となり、鎧へ変化して春香の身体に装着された。
U「そして僕の方がエネルギー側か………こりゃ相当なパターンかな………」
Uは良くなさそうな様子でそう言い放った。
春香「………さあ、メイトちゃんも」
春香はメイトに対して、急かすように古代極大魔法の発動をするよう促す。
メイト「えっ………は、はい………! ………古代極大魔法{トランセンドブースト}!!」
メイトは混乱しつつも古代極大魔法を発動。メイトは膨大な魔力を放出させると共に赤い鎧が生成され、身体に装着された。
春香「………手は抜かなくていいわ。私達の方で調整するから」
春香はそう言って、全力を持って戦うようメイトに促した。
メイト「は、はいっ………! ………行きます!!」
メイトは促されるままに動き出した。メイトはとてつもないスピードで春香に接近するが、春香はそれを捉えており………
春香「………確かに速いわね。でも私達を相手にはまだ遅いくらいだけど」
そう言ってメイトの腕を掴むと、近くの木に向けて投げた。メイトは自身の身体に魔力を纏わせる事をよって、身体に受けるダメージを抑え切ったが………
メイト「まだまだ………! {ファイアボルト}!!」
メイトは諦めず、大きな炎の矢を複数放つと同時に、メイトは春香に向けて接近する。
春香「………まだ力任せかしらね」
春香はそう言って、冷静に魔力の壁を作って全ての炎の矢を止めると共に、接近してきたメイトの身体すら弾いた。
メイト「ううっ………!? (つ、強い………!!)」
古代極大魔法という同じ土俵に立ってもなお、メイトを圧倒する春香。しかしメイトはめげずに魔力を集束させると………
メイト「………なら、私の全力を持って………! {ヘルファイア}!!」
初級魔法とは思えない程に巨大な炎を放つ。しかし、春香側は冷静に右手を伸ばすと、U側の力のエネルギーを纏い、右手のみでメイトの魔法を受け、これを止めきった………
メイト「そ、そんな………!?」
これにはメイトも動揺を隠せなかった。そしてその直後、メイトはとてつもない眠気に襲われる………
メイト「(あれ………? なんだか………眠い………ちょっと前まで寝てたはずなのにどうして………?)」
メイトは訳が分からない様子を見せたまま、眠気に抗えなくなり、そのまま眠りに落ちてしまうように倒れた。その直後にメイト側の魔法が解除され、鎧が消えた。
U「め、メイトちゃん!? どうしたんだ………!?」
Uは慌てる様子を見せる。一方で春香は、冷静な様子でメイトに駆け寄ると………
春香「………寝てるだけです」
メイトは眠りに落ちただけであると語った。
U「寝てるだけって………それが戦闘中に起きたら大変に………」
しかし、Uはそれが問題である様子を見せた。もし戦闘中ならメイトは無防備になる………そう指摘しようとしていたが………
春香「………元々それを理解させる為の特訓なんですよ、これは………」
春香はこの結果を最初から理解していたかのようにそう呟いたのだった………
メイトの契約した古代極大魔法のデメリットが再び作用し、眠りに落ちてしまうメイト。そして今回は特訓中とはいえ戦闘の真っ最中に眠りへと落ちてしまい、もしこれが実践であれば………それを思わせられる程の危険性を想起させる結果となったのであった………
To Be Continued………
次回予告
春香はメイトの様子を見る傍らで、彼女が使った古代極大魔法について、1つの細工を施していた事を明かす。それは、古代極大魔法が持つ性質が大きく関係していたのであった………
次回「春香の細工」