ミトルvsイヴァルの戦いは、イヴァル側が連携して戦う事により、ミトルを後一歩まで追い詰める。しかし、メイトの機転により全滅を免れる形となったのだった………
それからイヴァル達は血眼になりながらメイト達の捜索を行う。しかし、様々な部屋を探しても見つからず、結果として先の戦闘から10分程経ったタイミング………即ち残り時間45分の時点では、追加で十数人を倒した程度にしかならなかった。
イヴァル「ちっ………奴等を探せ! 絶対に二次試験には行かせるな!!」
イヴァルは怒りに身を任せながら、2人の魔法使いと共に廊下を走り出す。そして、イヴァル達はとある一室を一瞬見た後に扉を閉める………しかし、その直後に部屋に敷かれていたテーブルクロスが微かに動いた。
メイト「………ふうっ」
メイトは危機が去った事で落ち着く様子を見せる。ミトルは肩で呼吸を行っていたが、この時点での負担など考えてもいなかった。
ミトル「………何故私を助けたの? あの場で貴女は私を見捨てて逃げる事だって出来たはずなのに………」
それは、何故メイトが自分を助けたのかというものだった。ミトルにとってこの時点のメイトの行動は意味が分からなかった。メイトは少し考える様子を見せた後………
メイト「………私の師匠達が私の危機を助けてくれた………そういう経験があるから私も同じ事をやった………それだけです」
メイトは初めて春香達に助けられた記憶が蘇りながらそう呟いた。
ミトル「貴女の師匠が? ………馬鹿ね。それで自分が脱落したら意味ないじゃない………」
ミトルは感心と呆れが混じった様子でそう呟いた。
メイト「………そうですね、馬鹿だと思います。私には師匠達ほど凄い力がないのに反射的に助ける事を選択してしまった………でも後悔はしていません」
メイトはそう言って、自分でも馬鹿げた行動であった事を理解しつつも、後悔はしていない事を呟く。
ミトル「………本当に馬鹿な子。でも、貴女みたいな子こそ上に行くべき魔法使いだと思う………」
ミトルはそう言って、メイトへの認識を少し改める様子を見せる。だがその直後、扉が再び開く。
イヴァル「こうなったら、部屋の全てを焼き払ってやる!!」
イヴァルは強硬手段を持ってこの状況を変える事を口にする。
ミトル「(ここに隠れるのも限界か………!)」
ミトルは隠れ続ける事は不可能であると判断し、外へ出ようとする。しかし、その前にメイトがテーブルクロスの下から出てしまった。
ミトル「えっ!?」
メイトがイヴァルの前に出てきてしまった事に、ミトルは困惑を隠せないのだった………
メイトの機転で潜伏していたものの、イヴァル達との対決が避けられない状況下においてメイトがイヴァル達と対峙してしまう。果たして、レベル差のある状況を前にメイトはどう戦うのか………?
To Be Continued………
次回予告
イヴァル相手ではあまりにレベル差があり、メイトに勝ち目など無かった。メイト本人もそれを自覚している中、メイトはイヴァルでは自分を倒す事は出来ないと言い放ち、彼女の中にある策を展開するのだった………
次回「逆転の盾と矛」