幻想魔法大戦記〜白髪の魔法使い〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
春香に提案され、嫌々ながらエリハとエフィドの元を訪れる。そんな中、エフィドに注目していたUは、彼がエリハに対して罪悪感を感じていたが故に共に特訓をしているのではないかと彼の胸中を見抜く。エフィドはそれを否定するが、Uの挑発に乗る形で彼との勝負をする事となったのだった………


第143話 見透かされる心

Uとエフィドの2人は、互いに見合いながら構える。エリハは2人が戦おうとする光景に、声も出ない様子だった。

 

U「あっ、そうだ。もう1回言っとくけどさ、全力で来いよ? 僕に手心とかいらないから」

 

そんな中、Uは本気で来るよう再度忠告する様子を見せた。

 

エフィド「くどいぞ。元よりそのつもりだ………大魔法{シャドーダイブ}………!」

 

エフィドは魔法を発動。これにより、エフィドは近くの影に潜った。

 

U「(………これが影の魔法………俗に言う隠密戦術って奴か)」

 

Uは棒立ちのままエフィドの戦術を察知する様子を見せる。そしてエフィドはUの足元の影から姿を見せると、彼の背後から右拳を突き出す。しかし、Uはノールックで彼の右腕を掴むと………

 

U「だがぬるいな。気配がダダ漏れてるんだよ」

 

そう言って、そのまま後ろ回し蹴りを放ち、エフィドのボディを蹴っ飛ばした。

 

エフィド「ぐああっ!? 気配が漏れているだと………? ふざけるな!!」

 

エフィドは激昂すると共に、再び近くの影に潜伏する。だがUはエフィドの位置が特定出来ていないにも関わらず、全く動こうとしなかった。そして、今度はUの左斜め後ろから姿を見せると同時に右足によるキックを放った。だが、Uはこれをノールックのままその場で跳躍してかわした。

 

エフィド「何っ!?」

 

これにはエフィドも動揺を隠せなかった。そしてその直後、Uは空中で身体を回転させ、その勢いのままエフィドの背後に回り、蹴りを叩き込んだ。

 

エフィド「ぐああああ!!」

 

エフィドは強烈な攻撃を受け、地面に倒れ蹲る様子を見せた。Uは冷静に地面へ着地すると………

 

U「成程な、春香が全力を出さずとも単独で攻略出来た訳だ」

 

そう言って、春香がエフィドの魔法を単独で攻略出来た理由を察知し始める。だが、エフィドはUの言葉のある部分に驚きの声を漏らした。

 

エフィド「貴様………今、あの白髪女が全力を出さないまま俺を攻略出来たと行ったのか………!?」

 

そしてその直後、思わずその事実について問いかける様子を見せた。エリハもUの言葉に驚いていたが、それを聞いたUは笑い声を漏らし………?

 

U「悪いが今の僕を攻略出来ないなら、本気の春香と戦っても瞬殺されるとしか思えないよ。彼女は確かに僕の知る限りでも最強の魔法使いだ。でもその本質は僕以上に暴力的だ。春香本人はあくまで魔法使いとしての自分を枷に抑え込んでるみたいだけど、気配を探知するだけのスキルは持ち合わせているはずだ。多分前に手を抜いて勝てたのも、アンタのダダ漏れの気配を読まれたのが原因だと思うよ」

 

そう言って、春香は以前のエフィドとの戦いの時点で相当抑えて戦っていた事をエフィドは知る事となった。

 

エフィド「貴様………ふざけるな!!」

 

エフィドはUの言葉に激怒し、近くの影に潜り込もうとする。だがその直後、Uはエフィドの目に止まらない速さで彼の右腕を掴んだ。

 

U「………言っとくが。アンタは姿を消せても人としての気配までは消せていない。並の相手なら問題は無いだろうが………僕には通じないよ」

 

Uはそう言うと、エフィドを影から引っ張り出し、そのまま彼の顔面に拳を叩き込んだ。

 

エフィド「ぐおおおっ!?」

 

エフィドは近くの壁まで吹き飛ばされると同時に叩き付けられた。直後にエフィドは地面に倒れ、そのまま意識を失ってしまった。

 

エリハ「ゆ、Uさん………! 少しやり過ぎじゃないですか………!?」

 

エリハにとって、Uの一方的な蹂躙はまるで理解出来なかった。

 

U「そのやり過ぎをやってくるのがバトルウォーの連中だ。エリハちゃんにも教えといてやる。もしこれが殺し合いなら僕は彼が気絶しても連撃を加えて殺した………殺し合いとはそういうものだぞ」

 

だがUはそう言って、これが殺し合いであった場合のパターンを口にすると共に、これがただの組手などでは決して無い事を言い放つのだった………

 

 

 

エフィドを圧倒するだけでなく、彼を完膚無きまでに叩きのめしたU。エリハにとってUの行動は全く理解できないものであったが、これはUなりにエフィドやエリハに伝えるべき事があるという、彼なりの意図が引き起こした必然の結果によるものであった………

To Be Continued………




次回予告
少ししてエフィドは目を覚ますが、Uに完膚無きまでに叩きのめされた事を知り、Uとの差を痛感する。Uは彼に何かを伝えようとしていたが、突如としてバトルウォーの第四陣が攻め込んできたのであった………
次回「第四陣の強襲」
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