バトルウォーの第四陣を撤退に追い込んだU達の前に、バトルウォーの軍師クルーフ=バイスタンダーが出現する。様子を見に来た春香の加勢もあり、両陣営の空気は一触即発のものへと深まる事となった………
クルーフ「白髪の女も来たか………丁度いい、お前達に向けて我が国の国王陛下から伝言を伝えに来た」
クルーフは春香の登場を目にすると、それを好都合とばかりに、自身がバトルウォーの国王の伝言を持ってきたと言わんばかりにそう語った。
春香「伝言ですか………どうせくだらない事でしょうけど」
春香は呆れた様子を見せながら言葉を返す。それを聞いたクルーフは笑いを零すと………
クルーフ「それはどうかな? 私が持って来た情報は………この戦争における和平交渉の場を設けるというものだ」
春香達に対し、和平交渉の場を設けるという旨の伝言を語った。
U「和平交渉………?」
これには春香達も首を傾げる様子を見せる。
クルーフ「そうだ。貴様らもこのまま戦争が続くのは困るだろう? だからこそ話し合いの場を儲けてやると言っているのだ」
クルーフは上から目線で春香達に対してそう言った。
春香「………へぇ、確かに少しは気にしないといけない展開かもしれないですね………」
春香はクルーフの言葉に対してそう言葉を返した。
エフィド「おい、何を言っている………?」
これにはエフィドも春香の正気を疑う様子を見せる。しかし、春香の表情は笑っても怒ってもなく、恐ろしい程に虚無なものだった。
春香「………そちらが完全に優位な立場ならばですが」
春香は続けてそう言い放つと共に、遠回しにバトルウォーが完全な優位では無い事を突きつける様子を見せた。それを聞いたクルーフは笑い出し………
クルーフ「面白い事を言うじゃないか。確かに我々の1級魔法使いもあと1人。それを考慮するなら完全優位と言えないのは実に面白い話だ」
そう言って、春香の指摘に対して面白可笑しく納得していた。
クルーフ「いいだろう。日時は1週間後、場所は我が国バトルウォーで行う。交渉人は誰でもいい。それと魔法使いによる同伴については2名まで認める………ただし、そこの白髪2人。お前達はどちらか1人だけだ。誰を連れて我が国へと来るか………よく考えておく事だ。また会おう………!」
クルーフは興が乗ったのか、春香達に対して交渉の日時と場所を語った。ただし、春香とUが同時に来るのは都合が悪いのか、どちらかのみという制限をかけてきた。そしてクルーフはその場を去った事で、一色即発の空気は止まった。しかし、春香とUの中ではこの状況は好ましいものでは無く………
U「………面倒な事になったな………」
Uはクルーフが去った第一声にそう呟いた。
春香「ですね………」
そして春香も、Uの言葉に同調するようにそう呟いたのだった………
クルーフが語った和平交渉の話は、春香達に嫌な予感を与えた。交渉日は1週間後。果たして、春香達はこの和平交渉にどう対応するつもりなのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
春香達は和平交渉を最初から怪しんでおり、実際マジェステンド内でもあまり良いものでは無かった。特に、春香とUの2人同時が禁じられている状況から疑いは更に深くなったものの、春香はその条件にあえて乗る事を提案したのだった………
次回「和平交渉への疑念」