イヴァル達の捜索から隠れる形で潜伏するメイト達。その中でミトルはメイトと会話し、彼女への印象を改めはじめる。そして、イヴァル達が再来したタイミングにおいて、メイトは無謀にもイヴァルの前へと立つのだった………
イヴァル「………小娘、本来ならお前のような格下を相手取る気はねえんだかな………お前は俺を怒らせちまった。折角3級の中でも厄介なミトルを落とせたかもしれないってのにお前のせいでそのチャンスは棒に振られてしまった。諦めて脱落してもらうぞ」
イヴァルはメイトへの怒りを顕にし、彼女の脱落を希望する様子を見せる。
メイト「………別に許してもらう気はありません。どうせ許してくれないんですから」
メイトはそう言うと、杖を手にし詠唱を始める。
イヴァル「させるか! {ヘルファイア}!」
イヴァルは炎をメイトに向けて放つ。
メイト「………{ゾーンシールド}!!」
だが、メイトが展開したのは円形の防御魔法であり、これによってイヴァルの魔法を跳ね返した。
イヴァル「防御魔法………! (というか、俺の{ヘルファイア}を弾いた………!? コイツ………! ならば………!!)………お前ら、あの小娘の防御魔法を破れ!!」
イヴァルは仲間の魔法使い達にメイトの防御魔法への攻撃を命令。2人の魔法使いは{ファイアボルト}と{アイスブラスト}による攻撃を行うが、メイトの防御魔法を前にはビクともせず、メイト自身が防御魔法を解除する気が無いのか、その精度は完璧なものとなっていた。だがその隙にイヴァルは大魔法の詠唱を完成させ、自身の頭上に巨大な炎の塊を出現させた。
イヴァル「これで終わりだ! 大魔法{バーニングブラスト}!!」
イヴァルは必殺の魔法をメイトに向けて放つ。テーブルクロスの下からメイトを見ていたミトルは動揺していたが、メイトは苦しそうな表情を見せていなかった。
メイト「………貴方の大魔法ってこんなものですか?」
メイトは涼しい顔でイヴァルに煽りの言葉をかける。
イヴァル「な、何!?」
イヴァルはメイトの言葉に動揺する様子を見せる。
メイト「貴方は確かに3級魔法使いで私よりは格上かもしれませんが………薄っぺらいです。それに、格下の私なんかに囚われている人が2級になるだなんて………鼻で笑ってしまいます」
メイトはイヴァルを更に煽る。それを聞いたイヴァルの苛立ちは深まり………
イヴァル「こ、このガキがぁ!!」
イヴァルは杖を手にし、メイトへ向かって走り出した。しかし、メイトはこのタイミングでテーブルクロスの下にいたミトルへ目配せを行う。それを見たミトルは………
ミトル「(………そういう事ね。イヴァル相手に喧嘩を売ったのは、本気でイヴァルを倒す為である事と、自身の防御魔法なら防げる事を確信していたから………正に盾だわ………!)」
メイトの意図を確信し、テーブルクロスの下で呪文の詠唱を始める。
メイト「(でも私だけではこの人には勝てない………だから、ミトルさんには矛になってもらう。U師匠によって鍛え上げられた私の防御魔法とミトルさんの大魔法………この2つがあって逆転は成立する………!)」
メイトは心の中で1人ではイヴァルには勝てない事を理解していた。だからこそ、ミトルによる攻撃を頼るタイミングを待っていたのだ。そしてイヴァルが杖を振り上げたその瞬間にミトルの詠唱は完了し………
ミトル「大魔法{ストームバスター}!!」
テーブルクロスの下から巨大な竜巻を発生。これがイヴァルに直撃し、そのまま吹き飛ばした。
イヴァル「ぐわあああああっ!!」
イヴァルは壁に激闘し地面へと倒れる。その直後にイヴァルは結界にオーバーダメージを貰ったと判断された事で空間から消滅した。
魔法使い1「い、イヴァルさんがやられた………!?」
2人の魔法使いはこの状況に困惑する。その隙にミトルが{ウインドブレード}を放った事で、そのまま2人の魔法使いを脱落させた。敵が消えたタイミングにてようやくメイトは防御魔法を解除し、口から息を吐いた。
メイト「勝ちましたね、ミトルさん」
メイトはミトルに勝利の喜びを向ける。それを見たミトルは………
ミトル「そうね………メイトちゃん」
この時に初めてメイトの名前を呼ぶのだった………
メイトとミトルのコンビネーションによりイヴァルのグループを脱落させる事に成功した。強敵を倒したメイト達は果たしてこのまま一次試験が突破出来るのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
メイト達はそのまま残り時間を生存する事に成功し、一次試験を突破する。しばらくの休憩時間の中で、1級魔法使い達はそれぞれ誰を昇級候補として有力視しているのだろうか………?
次回「昇級候補」