春香とUの連携によって、クルーフを追い込む事に成功する。だが、この戦いの中で、クルーフの正体が、過去にUの前に現れていた吟遊詩人フィール=フィークである事が明らかとなったのだった………
春香が状況確認を行っている最中、フィールは身体を起こすと………
フィール「………これで会うのは3度目だな、白髪の剣士」
そう言ってUに向けて再会の言葉を語る。
U「これまで裏で暗躍していたのはアンタだったわけか」
これに対して、Uは問い詰めるようにフィールが裏で暗躍していた事を確認する。
フィール「そうだ、クロスによる反乱も、この戦争も、そこの白髪の剣士との接触さえ………全て私が引き起こしたエンターテインメントに過ぎない。全ては古代極大魔法を研究する為のな」
するとフィールは悪びれる事も無くそう言い放った。
春香「身勝手なものですね」
それに対して、春香は毒のある様子を見せながら言葉を返す。
フィール「なんとでも言うがいい。どのような事であれ犠牲は付き物だ。綺麗事で事が済むなんて無いんだよ」
フィールは春香の言葉に対してそう言い返すと、U達に向けて右人差し指を向け………
フィール「それと教えといてやる。この戦争やクロスの反乱のお陰で既に古代極大魔法の研究は終盤へ到達しようとしている。ここまでで9つの古代極大魔法が契約者のいる状態となり、残るは1冊。そしてそれもまた、私の手の中だ」
そう言うと共に、フィールは手元から最後の古代極大魔法の魔導書を取り出す。U達がそれに身構える中、メイトは別の事で首を傾げる様子を見せる………
メイト「………ん? ちょっと待ってください! これまで古代極大魔法を契約した人って確か………私含めても8人じゃ………?」
それは、これまで古代極大魔法を契約した人数が8人しかいない事の指摘だった。それを聞いたフィールは笑いを零すと………
フィール「………そこのチビ。確かにアンタの指摘は正しい。だが既に古代極大魔法は9つ契約されてしまっている………その理由は何か考えてみるんだな。因みに、そのヒントについては前に白髪の剣士に教えてある。それが分かれば嫌でも既に契約された9冊目の所在は明らかとなるだろうな」
そう言ってヒントと共に目にも止まらない速さでその場を去ってしまった。
U「9冊目の所在………この前のヒント………まさか!?」
そして、フィールの言葉で過去に彼女から貰ったヒントを思い返す。そして、それを思い出した時、ハッとする様子を見せた。
春香「どうしたんですか、Uさん………?」
これには春香もUへ問いかけるが………
U「………奴の中だ。多分、所在不明の9冊目は奴が契約している………! 確か奴の話が本当なら、古代極大魔法は複数契約出来るらしい………!!」
Uは過去にフィールから言われたヒントから、所在不明の9冊目はフィールが契約している可能性を口にした。
メイト「ええっ!? そんな事出来るんですか!?」
これにはメイト達も驚くしか無かった。そして、春香は冷静に頭の中で考察を行っており………
春香「(複数契約………確かにそれが可能なら、9冊目をあの人が契約していてもおかしい話ではありません………それにあの人の古代極大魔法時の鎧の歪さ………それも複数契約の代償であるならば………納得出来るかもしれません………)」
フィールが2冊の古代極大魔法を同時契約している可能性を考慮し始めるのだった………
フィールの思惑はまるで変わらず、古代極大魔法の研究がこれまでの行動原理であった。そして、Uと春香が辿り着いたフィールが古代極大魔法を複数契約している可能性。果たして、その可能性は事実なものなのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
マジェステンドへ戻った春香達は改めてこれまでの契約者について整理を行い、フィールが2つの古代極大魔法を契約している可能性が大いに高まる事となった。そんな中、フィールは春香達に向けて戦線を布告する知らせを送ってきたのだった………
次回「2冊契約の可能性」