フィールが古代極大魔法を2冊契約している可能性が確実なものとなる中、フィールから最後の古代極大魔法を用いる動きを知らせてきた。それは、フィールからの宣戦布告とも取れるものであった………
そして3日後、マジェステンド内では全体において警備が置かれており、春香達も分散する形で各エリアに立っていた。その中で、春香はメイトと共に中央広場を警護しており………
メイト「………あのフィールって人、いったいどこに現れるでしょうか………?」
メイトは春香に対し、フィールの出現位置について疑問を持つ様子を見せていた。
春香「さあね。詳しい場所までは分からない以上こうするしかないわ」
春香も居場所までは掴めないとして、今のような警備体制を取る以外に良い方法は無いと考えていた。そんな中、春香は魔力の反応を感じ取ったのか、一足先に右手に杖を出現させ、身構える様子を見せると………
春香「………上です!」
そう言うと、素早い判断で防御魔法を展開する。近くの見張り兵や魔法使い達は首を傾げていたが、直後に炎の塊が天から無数に降ってきた。
メイト「うわあっ!? ぞ、{ゾーンシールド}!!」
メイトは咄嗟に防御を選んだ為事なきを得たものの、近くにいた見張り達は反応が遅れ、次々と火達磨になってしまった。
????「こんな魔法すら気付けないとはお笑いだ………尤も、今立ってる奴は恐ろしいし………白髪の女、アンタはもっと恐ろしいな」
そんな中、天から古代極大魔法による鎧を纏ったフィールが降りてきた。それを見た春香達は身構えると………
春香「恐ろしいのはこっちのセリフです。下手すればこっちが全滅してましたから………」
そう言って、フィールの奇襲の方が恐ろしいと毒づいた。それを聞いたフィールは笑いをこぼし………
フィール「それもそうか………自惚れること無く自分達の最悪のパターンを想定した考え方はまさに1級らしいものだな」
そう言って、最後の古代極大魔法の魔導書を取り出した。
メイト「………! させません! {ヘルファイア}!!」
そんな中、メイトは杖の先端から火柱を放つ。しかし、フィールは右手から白い魔法陣を放出。魔法陣はメイトの魔法を打ち消した。
メイト「………! そんな!?」
メイトはこれに驚く様子を見せていた。一方で春香は冷静な様子でフィールの放った魔法を目にし………
春香「………メイトちゃんの魔法を跡形もなく打ち消した今の魔法陣、もしかしなくても古代極大魔法ですね………?」
先程見せた白い魔法陣が古代極大魔法によるものである事を指摘する。
フィール「………流石に見抜くか。そうだ、これは古代極大魔法{マキシマムリダクション}。魔法陣に触れた魔法の威力を著しく減少させる力があるんだよ」
フィールは既に契約していたもう1つの古代極大魔法による効力を説明する。そしてその直後、フィールは手に持っていた古代極大魔法の魔導書を掲げると………
フィール「そして、この古代極大魔法の契約で全ての契約者が決まる! コントラクト!!」
フィールは最後の古代極大魔法による契約を宣言する。春香もこれを止めようとしたが、フィールの周囲には白い魔法陣があり、これを止める事はできなさそうであった。そして、フィールの契約の言葉により、魔導書は火がついて消失。その中から放出された魔力はフィールの身体に吸収され、不自然に白い装甲となっていた右アーマーが青いものへと変化した。
フィール「これこそが最後に残された古代極大魔法、{ラグナロクブリザード}!! この3つの古代極大魔法により、私の力は極限のものへと進化を遂げた!!」
フィールはそう言って、最後の古代極大魔法を契約した影響か、喜ぶ様子を見せていたのだった………
フィールは春香達の前で最後の古代極大魔法を契約し、遂に10個の古代極大魔法が現代に甦った。果たして、この状態のフィールを春香達は止める事が出来るのか………!?
To Be Continued………
次回予告
フィールの三重契約はもはや普通の古代極大魔法では止められない差を生み出していた。あまりのパワーによるデメリットも大きくなっていたが、フィールはそれすら楽しむ様子を見せていたのだった………
次回「最強の三重契約」