幻想魔法大戦記〜白髪の魔法使い〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
フィールがエタールを復活させた思惑は、魔法使いを中心とした世界の実現を果たす為であった。しかし、エタールの目的は逆の方角にあり、世界を壊すべく動く事を宣言すると共に、フィールを殺害する残虐性を見せたのであった………


第169話 古代極大魔法の祖

U「コイツ………!」

 

エタールがフィールを殺し、自分自身の目的の為に動こうとするのを確認させられた事に声を漏らすU。

 

春香「………放置してもロクな事が無いのは分かります………なら、倒すしかありませんね………」

 

春香はエタールを放置すればロクな事にならないと察知。すぐさま戦いの意思を見せると………

 

春香「{トゥワイズサンダー}!」

 

不意討ちに近い形で2発の雷を天から落とす。しかし、エタールは上空に白い魔法陣を生成し、この2発の雷を防ぎきった。

 

春香「なっ!? (あれはあの女の人の古代極大魔法のはず………!!)」

 

春香は、フィールと同じ魔法を見せたエタールに動揺を隠せない様子を見せた。

 

エタール「この程度か? なら、こちらから行かせてもらうとしよう!」

 

エタールは春香の放った魔法を鼻で笑うと、目にも止まらない速さで春香の懐へ接近し、彼女の左肩に触れようとする。

 

春香「(今度はメイトちゃんと同じ魔法………!!)」

 

春香は反射的に回避する事が出来た………が、その直後、自身の身体に流れる時の流れに違和感を感じ始める。

 

春香「っ………!? (今度はクロスさんと同じ魔法………!? この人、なんでこれまでの古代極大魔法を扱えているのですか………!?)」

 

春香は、エタールが次々と過去に見てきた古代極大魔法と同じ魔法を使ってくる事に違和感を感じていた。

 

エタール「………あの魔法達は俺が生み出したんだ。生み出し主の俺が全部使える事の何がおかしい?」

 

エタールはここまで使った3つの魔法は全て、古代極大魔法と同じ魔法であり、創造主の自身が全て使える事の何がおかしいのかと言いたげな様子でそう呟いた。

 

春香「それはそうです………(けれど、それはこっちにとって大分マズいという意味にもなり得ますが………!)」

 

春香も彼が10種の古代極大魔法を使える理由については納得したものの、それは自分達が劣勢になり得る可能性とも取れる事と感じていた。

 

U「………! 春香、僕に変われ!!」

 

Uもその問題を知ると、自身に変わるよう声を上げる。

 

春香「………分かりました。古代極大魔法{エクストラフュージョン・リバース}!!」

 

春香はそれに頷くと、魔法の効果を逆転させる。これにより、Uが鎧から光状態を経由して元の姿へ戻ると、春香側が光状態を経由して鎧へと変化。そのままUの身体に装着された。

 

エタール「ほう、{エクストラフュージョン}による力でそれぞれ入れ替われるのか。そんな発想は無かったから実に面白い………だが、俺なりの{エクストラフュージョン}の使い方を教えてやろう………!」

 

エタールは春香達の{エクストラフュージョン}の使い方に関心を向けていたが、直後に近くに落ちていた石の瓦礫や死体の近くに転がっていた武器等を自身の上空に引き寄せると、それを融合させる事により、物質の塊へと変化させた。

 

エタール「くらえ!」

 

エタールは物質の塊をUに向かって投げる。Uはセイバーを取りだしてこれを真っ二つにしようとする。だがその直後、物質の塊は独りでに自爆した。

 

U「ぬあっ!?」

 

Uは突然の爆発に驚く様子を見せていた。だがその直後、Uの背後には高速移動をしたエタールが立っており………

 

エタール「{エクストラフュージョン}で作った塊を{エンドレスボンバー}で砕く。これこそ俺にしか出来ない戦い方だ………」

 

そう言うと同時にUの背後で再び{エンドレスボンバー}を発動。Uの背後から大きな爆発を起こした。

 

U「うわああああああああっ!!」

 

Uは前へ大きく吹き飛ばされ、地面へ倒れる。その直後、春香が起動していた古代極大魔法が解除され、2人の合体が解除されてしまった。

 

U「く、くそっ………!」

 

Uは身体を起こそうとするが、春香の方に異変が起きていた。それは、春香達の結んだ古代極大魔法のデメリットであり、春香がエネルギー側の時に解除された事で、春香はUから離れられなくなってしまっていた。

 

U「(こんな時にデメリットが働くのかよ………!!)」

 

Uはデメリットの発生に焦りを感じていた。しかし、ここで放置すればエタールが本気で世界を壊す………それを感じたUは………

 

U「仕方無い………! 変身!」

 

身体から白い触手を出現させる共に彼の左目が緑に変色。そのまま触手は白い光の鎧へ変化。Uはこれを身に纏うと、背中から触手を伸ばし、不意討ち気味にエタールの身体を拘束する。

 

エタール「何っ!?」

 

エタールは突然のUの行動に驚く様子を見せる。Uは両目を光らせると………

 

U「一旦眠ってろ………この野郎!!」

 

そう言って、背中の触手を無数に伸ばし、エタールの身体を完全に覆い尽くし、そのまま上空に固定する。だが、それによってUは力を使い果たし、変身が解除。そのまま地面に倒れてしまった。

 

春香「えっ………!? Uさん………? Uさん………!!」

 

春香はデメリットが作用している間、まともな思考が出来ない状況となっていたが、Uが倒れたと同時にデメリットから解き放たれた。だが、状況はUが倒れるという春香にとって最悪の事態であった。だが、Uは荒く息を漏らしながら………

 

U「はあっ、はあっ………なんとか一時的封印には持ち込めた………数時間は多分持つ………その内に立て直すぞ………」

 

Uはそう言って、ここ封印が一時的な猶予の獲得に繋がった事を語るのだった………

 

 

 

古代極大魔法10種という、絶望的な種類の魔法を持つエタールには、春香達すら敵わなかった。Uの機転で咄嗟に一時封印に持ち込めたものの、春香達は未だ危機に見舞われる事となったのであった………

To Be Continued………




次回予告
春香達はダメージを負った挙句、数時間しか猶予が残されていない危機的状況に追いやられてしまう。だが、この絶望的状況においても、春香やUは諦めてはいなかったのだった………
次回「諦めの悪い2人」
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