エタールに挑む春香達だが、古代極大魔法10種を扱うエタールに圧倒されてしまう。Uが咄嗟にエタールへ一時的な封印を施したものの、結果として最悪な状況が継続する事となったのであった………
第170話 諦めの悪い2人
Uの咄嗟の起点でエタールを封印に追い込んでから2時間。会議室ではその対応に追われており、Uは椅子に座りながら、封印が施されている光の球体に目を向けていた。
U「………あの様子だと持って2時間って所だな………」
Uは球体に目を向けながら、残された猶予期間を予想していた。
メオン「………しかし、春香やUの2人を持ってしても苦戦する相手とは………困った事になったな」
それと同時に、メオンはエタールの圧倒的過ぎる強さに驚く様子を見せていた。更に、メオンが2人の方へ視線を向けると、2人は身体に包帯や絆創膏が貼られていた事から、ダメージが残っている事を嫌でも察する事となった。
エリハ「10種の古代極大魔法を使える相手なんていったいどうやって戦えばいいんですか………! それにこのままじゃ、この世界が壊されちゃうかもしれないのに………!」
エリハはこの危機的状況において、どうすればいいのか分からない心情を吐露する。それはメオン達にとっても同様であったが………
春香「………Uさん、まだお力は使えますか?」
春香は絶望的な空気そっちのけで、Uに対してまだ自身の力を使える体力があるかを問いかけた。
U「ん? ………そうだね、このまま残り時間を療養に当てれば、あと1回は使えるかもな」
Uは自己分析の結果、あと1度なら使えると考えていた。しかし、メイト達は彼等の会話に驚いており………
メイト「あ、あの………まさかもう1回あの人と戦うつもりなんですか………!?」
春香達が本気でエタールと再選しようとしている事に疑問を感じていた。
U「………それが何か問題でも?」
Uはこれに対して、何が問題なのかと言わんばかりの様子を見せた。
エリハ「問題しか無いです!! このまままた戦って死んじゃったらどうするんですか!?」
エリハはこれに対し、下手をすれば死んでしまう可能性を口にする。だが、Uと春香は顔を見合わせると………
春香「………私達は別に死ぬ死なないの損得勘定で戦ってないの。倒さなければならない相手を倒す………私達が生死を賭けた戦いに身を投じる意味なんてそれだけ。死ぬのが怖いなら最初から戦う道なんて取ってないわ」
そう言って、自分達は生死の損得勘定で戦うつもりなどまるでなく、倒さなければならない相手を倒す。それだけの為に戦っているに過ぎない事を語った。
メオン「イかれているとしか思えないな………」
これについては、普段冷静なメオンすらも2人の思考の領域が常人には理解できないと言わんばかりの様子だった。
春香「イかれている………その通りかもですね。別に皆さんが何もしないのであればそれは勝手です。あの魔法使いを倒す事はあくまで私達の自己満足に過ぎません。世界が滅ぶ滅びないは所詮その副次的な話ですから」
春香はそう言うと、椅子に座るUの方へと向かい………
春香「私達は少しお休みを頂きます。今後の対処についてはそちらに委ねます」
そう言ってUをお姫様抱っこする形で彼を抱え外へ出てしまった。春香とUの2人がまるで諦めていない状況にメイト達は言葉を失っており………
メオン「………全く、諦めの悪い2人だ………」
メオンも思わず春香達の事をそのように評してしまう程であった………
最強の魔法使いエタールにメイト達が絶望を感じる中、春香達だけはエタールに挑もうとしていた。果たして、エタールに挑もうとする春香達の心境はどのようなものであろうか………?
To Be Continued………
次回予告
エタールとの再対決を前に、春香とUは食事を取っていた。2人だけしかやる気のある者がいないこの現状について、Uは春香へ心境を問いかけるのであった………
次回「決戦直前の心境」