メイト達の修行を見守っていた春香達の前に、報復にやってきたイヴァル達が現れる。それに対し、Uがイヴァル達を相手取る事となったのだった………
こうして、Uとイヴァルの2人は結界の中で対決をする事となった。イヴァルは杖を持っていたが、Uは素手である。
U「先に言っておこう、僕に魔法は使えん。だから僕は終始徒手空拳だ」
Uは自分が魔法を使えない事を語る。それを聞いたイヴァルは………
イヴァル「ふん、魔法が使えない奴が俺に喧嘩を売るとは………バカめ!」
喧嘩を売ってきたUを馬鹿にするように、炎の矢を放つ先制攻撃を行う。しかし、Uは右手に光を纏わせると、炎の矢を真横に弾き飛ばした。
U「まあ僕の力は少しだけ使わせてもらおうか。これでもまだ全力じゃないけどな」
Uはそう言って、ゆっくりとイヴァルの前へと歩き出す。
イヴァル「何っ!? な、ならば………これでどうだ!!」
イヴァルはUの様子に驚きつつも、呪文の詠唱を始める。
U「(詠唱が長い………大魔法か)」
Uはそれを見てイヴァルが大魔法を狙っている事を悟った。このまま距離を詰めて妨害する事も出来たが、Uは敢えて撃たせてやる事に決めた。
イヴァル「くらえ! 大魔法{バーニングブラスト}!!」
イヴァルは頭上に巨大な炎の塊を作り出すと、Uに向けて投げ付ける。
ミトル「あ、あの人、防御魔法も無しにどうやって止めるつもりなんですか………!?」
ミトルはイヴァルの{バーニングブラスト}は威力の高い技である事を理解しており、慌てた様子で春香に問いかける。
春香「………簡単よ」
一方で春香は全く心配していなかった。そして次の瞬間、Uは光を纏った右拳で炎の塊を粉砕した。
春香「Uさんに生半可な攻撃なんか通じないの」
春香は理解していた。超人的な力を持つUにイヴァルの大魔法は通用などしない事を。
イヴァル「お、俺の大魔法をパンチで壊しただと………!?」
イヴァルは唖然とする他無かった。
U「今ので手一杯か………なら、終わらせるよ」
Uはそう言うと、イヴァルに向けて接近する。唖然としていたイヴァルはUに対しての反応が遅れ、懐に潜られてしまった。
イヴァル「し、しまっ………!」
イヴァルが気付いた時にはもう遅かった。Uは後ろ回し蹴りをイヴァルの懐に叩き込み、イヴァルを吹き飛ばす。その威力は強烈であり、結界を貫通してぶっ飛ばしてしまう程だった。結界を貫通する形で吹っ飛ばされたイヴァルは近くの壁に激突した際にようやく止まり、地面に倒れた際には口から泡を吹き、目を回していた。
魔法使い1「い、イヴァルさん!?」
魔法使い達は慌てた様子でイヴァルに駆け寄ろうとする。
U「さて、次はお前達のどっちが来るんだ?」
Uはイヴァルと共に来た魔法使い達を標的に定める。しかし、魔法使い達はUへの恐怖に怯えており………
魔法使い達「す、す………すみませんでしたー!!」
イヴァルを連れて逃げてしまった。
U「………やっぱしその程度だよなぁ………」
Uは呆れた様子で魔法使い達の逃げる様子を見ていた。そんな中でミトルは目の前の光景に驚きを隠せずにいた。
ミトル「(な、何なのあの人………!? 魔法使い同士のバトルフィールドを貫通する蹴りって………どう考えても普通じゃない………!! 3級………いや、身体能力なら1級魔法使いのメザイア先生と同じかそれ以上かも………!?)」
それは、ミトルの目から見ても1級魔法使いクラスと言わせしめるものであった………
イヴァル達を軽々と退けたU。この戦いは大きな注目を浴びる事は無かったが、ミトルの中でUという人物の恐ろしさを身をもって思い知らされるのだった………
To Be Continued………
次回予告
翌日、魔法使い昇級試験二次試験の本番がやってきた。二次試験を進行するのは、1級魔法使いミレストであり、その内容は一次試験から大きく変わっていたのだった………
次回「ミレストの二次試験」