エタールが格上である事を理解しつつも、懸命に戦うメイト。そんなメイトの様子を見た春香達はメイトが稼いでくれた猶予時間を使って次の手を考えていたのであった………
エタールを相手に一進一退の攻防を繰り広げるメイト。しかし、メイトは徐々に息を上げ始めており、瞼も重くなり始めていた。
メイト「(ね、眠い………どうしよう………副作用が………!!)」
メイトは自身の身体に副作用が適用され始めているのを察知していた。
エタール「(動きが鈍ってきたな………所詮俺の魔法を模しただけの格下か………)」
エタールもその様子を察知しており、このまま行けば自身が有利になると考えていた。事実、メイトとエタールの差を強引に埋めていたのは古代極大魔法{トランセンドブースト}であり、自身の丈に合わない魔法を強引に使っているメイト側が不利なのは目に見えたものであった。そして、メイトが何度目かの攻撃で限界を迎え、遂にその場で転んでしまった。メイトは身体を起こそうとしたものの、瞼を開ける力が無くなっており、そのまま眠りに落ちてしまった。
ミトル「め、メイトちゃん!!」
これには城の方から様子を見ていたミトルも慌てていた。エタールはそのままメイトへ炎を飛ばそうとするが………
春香「{ハルカブラスター}!!」
メイトに気を取られていたエタールの隙を突くかのように春香は組み合わせた両手から巨大なエネルギーをエタールに向けて放った。
エタール「ぐっ………!?」
エタールは咄嗟に白い魔法陣による攻撃で幾らか防ぐが、完全には抑えきれない様子を見せていた。
エタール「(この攻撃………魔力以外の力も感じる………?)」
その理由は、春香が放った大技{ハルカブラスター}が魔力だけの力では無い事が理由であった。エタールはこのエネルギー波を受け流す形でこれを乗り切ったが、Uはその隙に倒れていたメイトを救出し、城の方に立っていたミトルへメイトの身体を受け渡す。
U「よくやってくれた。あの時間稼ぎだけで充分助かった………後は任せな」
Uはミトルの頭を撫でると、彼女達の働きを賞賛知ら後は自分達が引き受ける事を口にする。Uがエタールへ近づく中、ミトルは少し考える様子を見せた後………
ミトル「………その言葉、後でメイトちゃんにも言ってあげてくださいね」
そう言って、ミトルを褒めた時の言葉を戦いの後にメイトへも言うよう口にした。
U「………分かってるよ」
Uは当然理解しているかのようにそう言って、春香と挟み撃ちにするかのようにエタールと対峙する。
U「………春香、可愛い弟子の想いに応えよう」
Uはメイトの活躍を素直に認めており、同時にこの時に初めて彼女を弟子であると口にする。
春香「そうですね………あまり私の技術を後世には残したくないので弟子は取らない主義でしたが………勇気を振り絞ってくれたメイトちゃんの期待に応えましょう………師匠として」
春香もこの時になって漸く彼女を弟子として認める様子を見せ、エタールとの決戦に挑む姿勢を見せたのであった………
格上であるエタールを前に勇気を振り絞って戦ったメイト。そんな彼女に心を打たれた春香達は、彼女を賞賛すると共に、エタールとの決着を付ける覚悟を決めた。果たして、春香達はエタールを倒し、メイトの想いに応える事は出来るのであろうか………?
To Be Continued………
次回予告
エタールを相手に次の手に動く春香達を前に、エタールは自身の魔法で懸命に抗っていた。だか、メイトの行動が戦意を持てずにいたマジェステンドの魔法使い達の想いを変える事となったのであった………
次回「勇気に続く魔法使い達」