幻想魔法大戦記〜白髪の魔法使い〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
春香達の策と、メオン達の加勢に苛立ちを覚えたエタールは、時の魔法{インフィニティクロック}を使おうとする。だが、Uはエタールのこの隙を突き、白い触手でエタールを拘束するのであった………


第186話 白い魔法使いの下す決断

エタール「………貴様、これが狙いだったのか………?」

 

エタールはUに対してそう問いかける。それを聞いたUは………

 

U「僕もこの展開に動くトリガーを引いたのはついさっき………お前が魔法の嵐を受けて防御していた時に僕もこの役回りを指名されたんだよ」

 

そう言って、Uからすれば狙いでは無かった事を語る。それを聞いたエタールは溜息を漏らし………

 

エタール「………あの女の差し金か」

 

春香による策である事に不本意ながら気付いた。直後にUの背後から春香が姿を現すと………

 

春香「………Uさんの触手はそう簡単には破壊出来ません。貴方はもう詰んでるんですよ」

 

そう言って、エタールは詰んでいる事を口にする。

 

エタール「………そうだとしても俺の目的は変わらん。俺はお前達を殺し、この世界を壊す………その為ならどんな足掻きもしてやる」

 

しかし、エタールは懲りなかった。それを聞いた春香は溜息を漏らし………

 

春香「………残念です。ならもう殺すしかありませんね………変身」

 

そう言って身体から3つの力を放出。右目を緑色に、左目を青に変色させて光らせると共にエネルギーを全解放させ、それを融合。融合した力は春香の身体を覆い、豪華な装飾の付いた魔導服として変化して身に纏われた。直後に春香は両手にエネルギーを収束させる。すると、虹色の弓矢を生成する。春香は虹色の弓矢の狙いを定める。

 

エタール「俺を殺すか………俺を殺すという事は魔法使いの歴史の偉大な財産を壊す事になる………お前達はそれでもいいのか?」

 

エタールはこの期に及んでも、自身を殺す事が愚かである事を語る。しかし、春香の目は死んだ魚のように無感情であり………

 

春香「そんな財産なんか壊れてしまえばいい………私は貴方みたいな人が嫌いです………死んでしまえ………{レインボーオメガアロー}」

 

普段の穏やかな様子からは想像も出来ないドスの効いた声でそう言い放つと、虹色の矢をエタールに向けて放つ。虹色の矢はエタールの身体を貫通すると共に、そのままエタールの身体を貫き、破壊した。

 

エタール「うおっ………おおおおおっ!!」

 

エタールは微かな悲鳴を上げながら、春香の魔力によるエネルギーで爆散した。エタールの血による雨が天から降り注ぎ、春香とUはそれを浴びる事となったが、意に介さずに変身を解除した。

 

U「………奴の最期の時、想像以上に感情が乗っていたな………」

 

しかし、Uは春香がエタールを殺す時にかなり感情的であった事を心配する様子を見せた。それを聞いた春香は頭に被った帽子で目元を隠すと………

 

春香「………少し、はしたない真似をしました………」

 

そう言って、何事も無かったかのようにUの横を通り過ぎて城の方へと向かうのであった………

 

 

 

春香達の活躍で遂にエタールを撃破する事に成功する。しかし、春香の感情は珍しく憎悪に動いており、春香本人も我に返った時には好ましく思っていなかった。そして、この戦いの記憶は、春香の長い人生の中で強く焼き付く事となったのであった………

To Be Continued………




次回予告
エタールとの対決から3ヶ月。マジェステンドが復興を始めると共に、三国による王族体制が廃止された事から、マジシエント大陸は大きく変化し始めていた。そんな中、春香達は帰還の時期が間近に来た事を話していたのであった………
次回「変化した大陸」
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