エタールは自身の状況を理解してもなお、自らの野望を達成しようとしていた。だが、春香の感情が籠った必殺の一撃がエタールへ直撃。遂にエタールを撃破するのであった………
………エタールとの激闘から3ヶ月が経った。エタール撃破後のマジェステンド………いや、マジシエント大陸は大きく変化した。この争いで三国の王族が全滅した事が影響してか三国制は廃止され、各国の国民による政治を行う共和制となった。春香達もこの活動に協力し、三国はこの3ヶ月の復興期間で平和な日常を取り戻しつつあった………
エリハ「………という形で、本日の会議を閉会したいと思います」
マジェステンドでは、1級魔法使いエリハが国のトップを任される事となった。まだ歳若いエリハは他の魔法使いの協力を受けながら必死に政治活動に取り組み、マジェステンドの発展に奔走していた。そして会議終了後、エリハ達は春香とUの元を訪れ………
春香「お疲れ様、エリハちゃん。今日も良かったわ」
春香はエリハの懸命な姿を賞賛する様子を見せた。
エリハ「………でも、私なんかがリーダーをやる事になって本当によかったんですか? 春香さんがこの国のリーダーになる事も出来たのに………?」
対してエリハは、自身がリーダー役を引き受けてよかったのか疑問に感じていた。
春香「私はリーダーって柄じゃない。良くて参謀かしらね。それに………私とUさんはもうすぐ戻らなきゃいけないから、そんな重要な立場には就けないわ」
春香は自身がリーダーには適任ではない事に加え、自分達には別の都合がある事を語る。それを聞いたエリハは………
エリハ「………そうでしたね。お2人とも、そろそろ自分達の国へ帰る時期ですものね。寂しくなります………」
春香達との別れが明確に迫っているのを感じ、思わず目が潤んでいた。
U「泣くなよエリハちゃん。一生の別れじゃないんだ………また会える」
Uはエリハに対し、これが今生の別れでは無いと諭し、また会える事を語る。それを聞いたエリハは服の袖で涙を拭い………
エリハ「はい………!」
無理矢理作った笑顔を見せる。それを聞いた春香とUもどこか悲しげな表情を隠せずにはいられなかった………
そして、会議室の扉から密かに春香達の様子を見ていたメイト。しかし、彼女も春香達の別れが近い事から悲しそうな様子を見せていた。
メイト「(もうすぐお2人とのお別れ………お2人には色々な事を教えてもらって………自分が強くなった事がはっきりと分かる………けど、なんだろう………まだ離れて欲しくない………そんな気持ちがずっと………私の心に残ったままなのはなんで………?)」
メイトは心の中で、春香達と別れたくない本心を隠しており、思わず目から涙を零したのであった………
マジシエント大陸が復興し、大陸の人々が変わる中、春香達が自分の国へ帰る時期が近づいていた。それぞれが別れの日を待つ中、別れを拒む本心を持つメイトの心は隠れるままとなるのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
それから数日経ち、いよいよ春香達が自分達の国へ帰る事となる日がやってきた。仲間達に見送られマジェステンドを旅立とうとする春香達だったが、何故かそこにメイトの姿は無かった………
次回「別れの日」