メイトは春香の言葉を聞き、漸く自身の気持ちを吐き出し、離れて欲しくない本音を晒け出すメイト。春香は、生きている限り再び会える事を諭し、次にまた会う事を約束するのであった………
それから春香達は何も無い草原をひたすら走りながらこの数ヶ月の事を思い出していた。
U「招待された国であそこまでの激闘を繰り広げる羽目になろうとは………来た時には想像もしてなかったな」
Uはこの数ヶ月が激闘や復興活動など、休まらない状況が続くとは思ってもいなかった様子を見せた。それを聞いた春香は笑いを零すと………
春香「そうですね………私達に完全な平穏は何時頃やってくるのでしょうね………」
自分たちの平穏が来ない事について皮肉交じりにそう呟いた。
春香「………けれど、今の生活も気に入っているんですよ」
しかし、春香は今の生活を嫌がってはいなかった。
U「………へぇ、どうしてかな?」
Uは興味を交えながら春香にそう問いかけた。
春香「大切な人達を守って戦って………その人達の幸せな姿を見る。これ程幸せな光景が他にあるでしょうか?」
春香はその理由について語る。それを聞いたUは頷く様子を見せ………
U「………それはそうだな。大切な人達が幸せでいてくれる。その光景は見てて朗らかになる」
その光景を朗らかであると評した。
春香「ですね。それにこの数ヶ月の戦いは悲劇ばかりだったとは思ってません。この数ヶ月の期間、生き残った人達の幸せな姿と、死んでしまった人達の想い。私達はそれを伝える為のお手伝いが出来たのではないでしょうか………」
春香はUの言葉に頷くと共に、これまでの数ヶ月間の自分達の貢献を思い返していた。
U「………結果この先、マジシエント大陸がどうなるかは分からんが………幸せにはなってくれるだろうよ。エリハちゃんやメオン、それと………メイトちゃんなら」
Uはこの先どうなるかは考えずとも、メイト達なら幸せになってくれる。そう信じる様子を見せた。
春香「そうですね………ならば、私達は私達の幸せを探しましょう。私達2人なら、幸せを見つけられるはずです」
春香はUに対し、自分達2人の幸せを捜し求める様子を見せる。それを聞いたUは………
U「………そうだな、長々くだらん事で幸せが来ないのを嘆くのは違うよな………よし、帰ったら探してみよう………僕達の幸せを………!」
そう言って、春香と共に幸せを探す事に頷く様子を見せた。そして、2人は微笑ましい会話をしながら、港町へ向かってバイクを走らせるのであった………
マジシエント大陸で起きた、魔法使い達の争いと復興。彼等の今後の幸せを願った春香達は、次に自分達の幸せを求める道を歩もうとしていた。2人が幸せな道へ歩めるかは………また別の話………
『幻想魔法大戦記〜白髪の魔法使い〜』〜完〜
後書き
ご無沙汰しております、中の人です。年明けから半年以上に渡って連載していた本作はいかがでしたでしょうか? 春香が主人公という新たな試みと共に、これまで通りUも多くの出番と活躍がありつつ、春香とUの異次元の強さを今回の内容から描写出来たかは不安ですが、個人的にはこの半年間、楽しく本作を書けたと思っています。本作の完結により、白宮春香の今後の登場は未定となってしまいましたが、連載が続く内に果たしてまたその姿と活躍は見れるのか………乞うご期待です!
それと、明日からですが、現在連載している『鉱石と破壊の戦士達〜鍵の戦士達〜』が7:00から連載へ変更となり、しばらくは1日1本投稿となります。Uさんの部屋シリーズの連載も完結に向かって走っている中、その先へ向かうのは果たして何か………? お楽しみに!