残る3体目の未知の魔物を相手を引き受けるミレスト。自身の魔法を解説する中で効力の薄さを感じたミレストは、極大魔法の解禁を宣言するのであった………
バーサークと未知の魔物が一進一退の攻防を繰り広げる中、ミレストは地面に新たな魔法陣を設置し、詠唱を始める。
U「(あの様子………多分詠唱だな)」
Uはミレストが詠唱を行っているのを目にする。そして、ミレストは詠唱を終えると同時に目を開き………
ミレスト「極大魔法{ヘル・ジ・エンドサモン}!!」
極大魔法の発動を宣言。すると、未知の魔物と戦闘していたバーサークの身体から突如として闇のオーラが放出。それと同時に自我を失った様子で斧を辺り一面に振り回す。それによる連続攻撃を未知の魔物に叩き込み、細切れにする。
U「(バーサークが自我を失う程のパワーであの魔物を粉々に打ち砕いた………! あれがミレストちゃんの極大魔法か………!)」
Uはミレストの極大魔法がバーサークの自我を失う程の力を与えた事を察知する様子を見せる。だが、未知の魔物が撃破されて間もなく、闇の力に呑まれていたバーサークは体内からエネルギーが自爆。跡形もなく吹き飛んでしまった。
U「………バーサークの持つエネルギーが内部から破裂した………?」
Uは目の前の光景に首を傾げる様子を見せる。
ミレスト「{へル・ジ・エンドサモン}は私が召喚した眷属のエネルギー上限、所謂リミッター解除を行うものです。リミッターを解除すれば私の眷属は120%〜150%………いえ、200%でしょうか? つまりは、本来よりもずっと強いパワーを発揮出来るんです。ただ、その代償として眷属は自らのエネルギーに対して身体が追いつかなくなってしまい、最終的には自壊してしまう。破壊された眷属は12時間経たないと再召喚出来ない………いえ、召喚しても死体しか出ないの間違いでしょうか。まあとにかく、デメリットが大きすぎて本当は使いたくない魔法って事です」
ミレストは目の前で起こった後継について説明を行う。彼女の言葉を掻い摘んで説明すると、ミレストの極大魔法は眷属のリミッター解除が行われる代わりに、眷属が自身のエネルギーに耐えられず自壊してしまうのが特徴であった。
U「だいぶ面倒くさい極大魔法なんだな」
Uも代償の重さを感じ取り、彼女に対してそのような事を呟いた。
ミレスト「手数を取るか威力を取るか………その判断が難しいですが、上手く使いこなせれば1級魔法使いの極大魔法の中でもトップクラスのものであると自負するくらいには、強い魔法だと私は考えていますよ」
ミレストは扱いが難しい事は認めるが、自身の極大魔法は1級魔法使いの中でもトップクラスであると自負するくらいには自身の極大魔法に誇りを持っている様子を見せた。
U「………まあ否定はしないよ」
Uは一瞬言葉が詰まったが、彼女の言葉について否定する様子を見せなかったのだった………
1級魔法使いミレストの極大魔法は扱いが難しいものの、その強さはレベルが高いものであった。Uもそれに頷きこそしたが、どこか完全には肯定していない様子だった。果たして、Uが一瞬言葉に詰まったのは何故なのか………?
To Be Continued………
次回予告
残っている受験者の救出に戻ろうとした2人だったが、そんな2人の前に謎の人物が乱入してくる。すると、ミレストは動揺と怒りが混じった様子でその人物へ攻撃を仕掛けるのだった………
次回「ミレストの抱える悪夢」