ミアスを魔力切れに追い込み、優位を確立するU。だが、ディバイスによって撤退されてしまうと共に、ミレストの心配をしたUが後追いをしなかった為、結果として逃亡を許す形となったのだった………
その後、Uはミレストを近くの木に運び、彼女を休ませていた。
U「(………さっきの野郎、ディバイスとか言ったか。奴はさっき白髪に縁があると言っていた………春香とも遭遇した可能性がある。テレパシーを飛ばして確認してみるか?)」
Uはディバイスの言葉から考察を行っていた。
ミレスト「私を助けたのは何故ですか………? 私を助けずに追いかければ倒せたんじゃ………」
ミレストは首を傾げながら自らを助けた理由を問いかける。
U「………今の君はもう戦う力が残っていないんじゃないか? 眷属が3体破壊されているらしいし、残っているのが戦闘用じゃないなら、ほっとけないだろ。君だけ魔力切れも併せて二重の危機要素課せられてるんだから」
Uはそう言って、彼女を心配しての行動である事を語る。
ミレスト「………私は1級魔法使いです。人々を助ける立場ですから」
ミレストはそう言って自らが心配される立場では無い事を語るが………
U「僕からすればただの小娘にしか見えん」
Uはそう言って突っぱねた。
ミレスト「………余計なお世話です」
ミレストはバツが悪そうにそう呟く。
U「………1級魔法使いが総動員で中にいるんだ。君だけが離脱しても大した問題にはならないだろう。君は休め」
Uはそう言ってミレストをお姫様抱っこし、その場から走り出す。
ミレスト「あ、あの………! 大丈夫ですから!!」
ミレストはそう言って暴れながら降りようとするが、Uはビクともしなかった。
U「こういう時は大人しくしてなって。舌噛むぞ」
Uはそう言って全く意に介さない様子を見せていた。
ミレスト「………本当に分からない御方ですね。どうしてそこまで私を気遣うのか………もしかして、ミアス=マジェステンドの事が気がかりなのですか?」
ミレストはミアスが理由では無いかと考えていた。
U「………さてな。気紛れかもしれないよ」
Uはそう言って、答えをはぐらかす様子を見せる。
U「まあでも僕から言えるのは、君に対する心配は本当だったって事かな。心配じゃなくて助けて何の意味がある?」
だが、Uはミレストを助ける気があった事だけは肯定する様子を見せた。それを聞いたミレストは頬を紅潮させる様子を見せていた。
ミレスト「………ありがとうございます、U様………その、感謝しかありません………」
ミレストは照れた様子でそう呟く。
U「別に無理して敬う必要は無いよ。僕は魔法使いじゃないし」
Uはそう言って、ミレストの恭しさに疑問を覚えるようにそう呟く。
ミレスト「そういう訳には………」
ミレストはそう言って、失礼を感じさせたくない事を呟く。
U「………じゃあ呼び方だけでいい。僕は様付けされる程偉くもなんともない」
Uはそう言って、自らは偉くもなんとも無い事を語る。それを聞いたミレストは少し躊躇う様子を見せていたが………
ミレスト「ゆ、Uさん………」
Uはミレストに対する敬称を変えて彼の名前を呼ぶ。
U「………まあ今はそれでいいか」
Uはどこか嬉しそうにそう呟くのだった………
ミレストの事を優先したUはその場を離脱するが、その動機は彼女を心配してだった。この時からミレストのUに対する心境は変化し始めていたのだった………
To Be Continued………
次回予告
受験者は怪我人を出しながらも死人ゼロで乗り切る事に成功するが、二次試験は中断となってしまった。そんな中、春香が代案を提案するのだった………
次回「春香の代案」