ミレストはUが自身を助けた事に首を傾げていた。しかし、優はどこかはぐらかす様子を見せながらも、彼なりにミレストを心配しての行動である事を語り、ミレストはUに対する態度が軟化すると共に、彼への認識を変える様子を見せていたのだった………
その後、1級魔法使い達の活躍で受験者全員の保護に成功。怪我人こそ続出したものの、結果的に死人はゼロであり、1級魔法使い達の作戦は成功に終わったと言っていい結果となった………
しかし、二次試験は結果として中止が決まり、1級魔法使い達は緊急会議を行う事になった。
メザイア「………ミレスト様、Uくんの言葉では今回の事件にはミアス様………いや、ミアス=マジェステンドと男の魔法使いが関与していたらしい。何故5年も失踪していた彼女が今になって我々の目の前に現れたかは分からないが………この件は私が預る事とする。問題は今回の試験だ。最終試験では私が提案していた内容を取り扱う事としていたが………流石にこの状況では戦闘系の試験は出来まい………」
メザイアはそう言って、二次試験の中断と試験の行方が現状の問題である事を語る。
エリハ「それは困りましたね………昇級試験でこんな事件起きた事が無いので、私もどうすればいいかは分かりませんが………」
この問題は他の若い1級魔法使い達にはどうすればいいか分からずじまいだった。この危機的状況の中で、会議が進まない状況となってしまったが………
春香「あの………ならば戦闘以外の試験を行えばいいのでは?」
そんな中、春香が手を挙げると共に、戦闘とは異なる試験を行えばいいのでは無いかと提案をする様子を見せる。
ミレスト「戦闘以外の試験………ですか?」
これにはミレストとエリハの2人が首を傾げていた。
U「具体的にはどういう試験があるんだよ? 確かに魔法の使い方は多種多様かもしれんが………」
この時ばかりはUも不思議がる様子を見せていた。
春香「そうですね………何か、蓋のある空き箱を1つ頂けますか?」
すると春香は、蓋のある空き箱を欲した。それを聞いたメザイアも首を傾げていたが、近くに置いてあった小箱を手に取り………
メザイア「これでいいのか?」
春香に手渡した。
春香「ありがとうございます、では………」
春香は小箱を受け取ると、小箱に魔法をかける。
春香「Uさん、試しにこれを力任せに空けてみてください」
春香は魔法をかけた小箱をUに手渡し、彼に空けるよう依頼する。
U「え? いいけど………ふんっ………! ………あれ? 固っ!? なんだこれ!? 普通の鍵付き箱より固くねぇか………!?」
Uは力任せに箱を空けようとするが、恐ろしい程にビクともしなかった。
春香「………もう結構です。私は力任せでは空けられない証明がしたかったですから」
春香はそう言ってUから箱を取ると………
春香「私から提案するのは、魔法のかかったこの小箱を空ける事です」
春香はこれを代わりの試験として提案するのであった………
二次試験の中止から、代わりの試験に悩む1級魔法使い達だったが、春香が代わりの試験を提案した。それは魔法の小箱を空けるという一見、馬鹿げたものであった………しかし、これには春香のとある意図が隠れていた。果たして、春香がここでこの試験を提案したのは何故なのか………?
To Be Continued………
次回予告
魔法使い昇級試験は、二次試験を全員合格と見做し、春香が提案した試験は最終試験に採用される事となった。受験者もこれには困惑していたが、春香は本気で受験者達を見定めるつもりであった………
次回「春香の最終試験」