幻想魔法大戦記〜白髪の魔法使い〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
メイトは頭を空っぽにし、小箱を空けるイメージという漠然としたイメージで小箱を空けてしまった。果たして、この試験を考えた春香の意図とは何なのか………?


第38話 春香の意図

春香「………2人とも、合格おめでとう。合格者は後で大広間で結果が発表されるから待っててね」

 

春香はメイト達と顔を合わせるなり、2人が最終試験に合格した事を祝福した。

 

メイト「でも春香師匠………どうしてこんな試験を行ったんですか? 下手したら脱落者多数の試験なのに………」

 

だが、メイト達は合格した事よりも、何故春香がこんな試験を用意したのかが気になっていた。

 

春香「………気になる?」

 

春香は含みを持たせながら、意図を聞きたいか問いかける。

 

ミトル「まあそれとなくは………」

 

ミトルは気になる様子を見せていた。春香は近くにあったパイプ椅子に座ると………

 

春香「………2人は魔法使いに最も必要なものってなんだと思う?」

 

2人に魔法使いに最も必要なものを問いかける。

 

ミトル「………魔法の術式ですか?」

 

ミトルは魔法の術式を挙げる。

 

春香「違うわ」

 

春香はミトルの答えは違うと言い放つ。

 

メイト「魔力ですか………? それとも技術………?」

 

メイトは魔力、もしくは技術であるかを問いかける。

 

春香「………イメージよ。魔法に対するイメージが無いといけない」

 

春香が出した答えは、イメージだった。

 

メイト「イメージ………それって最終試験と同じじゃ………?」

 

メイトはそれを聞いて、最終試験の中で自身の導き出した小箱の答えに近い答えである事を察した。

 

春香「1番初歩の{ファイアボルト}だって、魔力を持っていた人が火の矢をイメージして作ったモノに過ぎないの。魔法使いにとって、イメージは密接な関係って事ね」

 

春香はそう言うと、魔法とイメージは密接な関係である事を語った。

 

ミトル「イメージ………」

 

ミトルは、春香が持つ魔法への価値観に驚いていた。それも、自らが持つ魔法への価値観などちっぽけであると思わされる程に。

 

春香「極大魔法を会得してから改めて思ったのは、イメージは馬鹿に出来ないって事かしらね。皆当たり前にやってるから忘れて言語化出来ないってだけで………」

 

春香は極大魔法の存在から、改めてイメージの大切さを感じていた。そして………

 

春香「メイトちゃんとミトルちゃんの2人は、これから益々大きな戦いを経験する事になると思う。私の目が届かない所で死ぬ事になるかもしれない………後悔する選択だけはしないようにね」

 

春香はそう言って、2人に後悔の選択肢だけは取らないよう語る………それを語る春香は、かつて自身が何度も後悔する選択を取ってきたかのように、どこか辛そうだった。

 

メイト「春香師匠………? ………まだ師匠の言葉は漠然としか分かりませんが………後悔しないようにはします………!!」

 

メイトはこの時、春香の本来の意図がまるで読めなかったが、明るく頷く様子を見せた………その言葉が後に最悪な形になって帰ってくる事をこの時は知らず………

 

 

 

最終試験を攻略したメイト達に、この試験の意図と春香本人の不振なアドバイス。果たして、春香がこのようなアドバイスを送ったのはいったい何故なのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
最終試験が終了後、救済処置で3人が合格すると共に、3級魔法使い3人とメイトの4人が正規の方法で攻略し、7人が合格となった。そしてメザイアは合格者の魔法使い達にそれぞれ昇級の有無を語るのだった………
次回「昇級試験の結果」
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