入口に近づいていたUは、今回の異変で糸を引いていたミアスと再会する。だが、そんなUを前に、元1級魔法使いであり、ミアスの仲間であるクロス=クロックがUに戦闘を仕掛けて来たのだった………
クロス「………さて、お手並み拝見と行こうか………」
クロスはそう言うと、鋭い爪が付いたグローブを右手に装備し、素早い動きでUに接近した。
U「っ!」
Uは反射的にセイバーを構えて爪を防ぎきったが、Uは驚いていた。
U「(人間離れした動き………高速移動か………!?)」
Uはすぐさま分析に頭を回していたが、動揺を隠せない様子だった。
クロス「………ほう、かなりやるらしい。俺の動きを初見で………それもノーダメで凌ぐ奴は初めてだ。確かにミアス様が押されるだけの事はある」
一方、クロスはUの実力の片鱗を感じ取っていた。
クロス「なら、これはどうだ」
クロスはUの実力を確認すると、左手でUの右足を軽く叩いた後に高速移動で距離を取った。
U「(ヒットアンドアウェイか………だがそれくらいなら………!)」
Uはクロスがヒットアンドアウェイ戦術に出たと解釈し、反撃に出ようとする。しかし、その際、Uは自身の身体の動きが重い事を感じた。
U「なっ!? (か、身体が重い………!? バカな………! ちょっと走ったくらいで疲弊するほど体力は落ちてねぇはずだ………!!)」
Uは自身の異変に大きく動揺していた。再び接近してきたクロスの攻撃については、セイバーで反射的に防いだものの、クロスは左手で再びUの右足を叩くと、距離を取ってきた。
U「またか………!! 」
Uは再びクロスがヒットアンドアウェイを狙ってきた事を察知するが、再び身体の動きが重くなってしまった。
U「(どうなっている………? 相手のスピードが上がるならまだしも僕のスピードまで落ちている………普通に考えたら話の統合性が合わない………それに、アイツの高速移動や僕の動きが魔法によって遅くなってるとしたら………最低2つは発動していないとおかしい。何がトリガーだ? 何が………)」
Uは頭を必死に回転させながら現状打破の術を考えていた。クロスの攻撃については上手く止めたものの、U側はジリ貧が続き、悪い状況が続いていた。
クロス「俺の攻撃を止め続けるのは流石だが………反撃が出来ないようでは俺に勝てん!」
クロスは三度Uの右足を左手で触ろうとしてきた。
U「………何度も付き合ってられるか!」
Uはあっさりとこれを回避する。これを回避したUは再び身構えるが、その際にUは自身の身体が重くなっていない事に気づいた。
U「………! (今度は身体が重くない………どうなっている………!?)」
Uは状況を理解出来ない様子を見せていたのだった………
クロスの動きと、突如自身のスピードが落ちる状況に混乱するU。情報が足りない中でUはクロスの攻略をする事ができるのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
クロスの動きに違和感を感じたUは、クロスの魔法を見抜く為に策を立てる。その中で、Uは自身の身体が重くなる理由を悟るのだった………
次回「速度低下の理由」