Uvsクロスの対決。クロスが素早い動きで動くヒットアンドアウェイ戦術を展開する中、Uは何故か身体が重くなる事象に襲われていたのだった………
U「(………今回は身体が重くない………どうなっている? というより、何故動きが落ちるのか………そもそもこれがおかしい………)」
Uは防御姿勢を取りつつも、対処法を必死に考えていた。
クロス「お前の動きは俺の想像以上に速いらしい。だが、今のお前に俺を攻撃する術はまだ組み立てられていないようだな」
クロスはそんなUを煽る様子を見せた。
U「そんなの分かってる。少しはゆっくり考えさせろ」
Uは冗談交じりにそう返す。だが、実際は真剣に事を考えていた。
U「(………今は1つずつ答えを探していこう)」
Uは現状を打破する術を1つずつ考える方針に切り替えると、クロスに目を向けた。
U「(この際奴が高速移動するのはいい。僕の動きが遅くなる理由をまず考えろ………奴と戦って足が遅くなった理由を考えろ………なんでもいい………相手がなにか怪しい挙動をしていなかったか………?)」
Uはクロスの挙動を思い返してみる。クロスの戦術は高速移動による接近戦。しかし、こんな戦い方をする人物は、メザイアという前例がいるのでまだ怪しくはなかった。そんな中、Uはクロスがヒットアンドアウェイのアウェイの中でUに一旦触ってから高速移動を行っていた事を思い出した。
U「(………そういえば、奴は高速移動をする際に僕の身体に触ってきていた………普通そんな事やるか? 僕だったらまあやらないな。やるなんて舐めプだ………そんな事を初見の相手にやるとは到底思えない………)」
不必要に感じるこの挙動。長い戦いの経験がUに違和感を与えた。
U「(………初見の相手に不必要な挙動は僕ならやらない。やるとしてもそれを必要だと考えた時………ん? 必要?)」
Uはその中で挙動の必要性に引っかかりを感じた。
U「………もしや」
Uは何かを察知すると、強く身構えるのを止め………
U「………来いよ」
敢えてクロス側の攻撃を誘った。
クロス「ほう………なら敢えて乗ってみるとするか………」
クロスはそう言うと、素早い動きでUに接近し、爪による突きを狙う。Uはこれを止めるが、クロスはUの右足を触ってきた。
U「(………来た!)」
Uはそれを確認する。クロスはすぐさま超スピードで回避。Uは敢えて追いかけず、身構える姿勢を取る。その際に身体が重くなるのを感じた。
U「(………身体が重い………やはり………!)」
Uはここで自身の身体が重くなる現象の答えを察知した。そして、Uの背中から攻撃を仕掛けてきたクロスに対し、Uはノールックかつセイバーの光の刃で受け止めた。
U「………そういう事か。僕に触りまくっていたのはそれが発動条件だったからか………そして、それを可能にする魔法がアンタにはある………!」
Uはそう言うと、クロスの方へ振り返り、セイバーを振り下ろす。クロスは高速移動でこれを回避したように見せたが、それを上回る事を示唆するように彼の服の左袖が破れていた。
クロス「………見抜かれたか?」
クロスはUの口ぶりから、自身の力について悟られた事を考えていたのだった………
身体が重くなる事象の条件に察知したUは、戦闘経験の多さから予想を立て、見事クロスの戦術の1つに気づく事が出来た。果たして、このままUはクロスの力の全容に気づく事が出来るのだろうか………!?
To Be Continued………
次回予告
Uに戦術のトリックを見抜かれた事を察知したクロスは、敢えて自身の戦術を晒す。それはただの高速移動を凌駕するものであったのだった………
次回「クロスの魔法」