魔法発動のトリガーを見抜かれたクロスは敢えて自らの魔法の詳細を晒す。時の魔法を操るクロスがミアスとの2人がかりでUと戦う事を宣言して間もなく、春香が到着。勝負は2vs2の対決に持ち込むのだった………
突如現れた春香に視線を向けるクロス。彼は春香に目を向けると………
クロス「………お前、ただの魔法使いじゃないな。何者だ?」
春香に何者かを問いかける。
春香「私は1級魔法使いの白宮春香………その口ぶりから察するに、貴方達が今回の騒動の黒幕という訳ですか」
春香は自らの素性を明かした上で、この会話からクロスが今回の騒動の黒幕である事を察知した。Uは春香に近付くと………
U「油断するなよ。あの男の方、時にまつわる魔法を使ってくるんでな」
クロスが時の魔法を使う事を春香に共有した。
春香「時の魔法ですか………あまり解析が進んでいない魔法だとは存じていますが、まさか使い手がいるとは………」
春香は時の魔法はまだ謎が多い事を遠回しに語ると共に、その使い手が実在していた事に驚きを隠せていなかった。
U「触らなければ発動はしないらしいが………相手は仮にも元1級魔法使いだ。絶対楽に勝てないのは目に見えている」
Uは発動のトリガーを教えつつも、クロスが元1級魔法使いである事を語った。それを聞いた春香は………
春香「………その様子だとまだ彼の極大魔法は目にしていないという事ですね?」
クロスがまだ極大魔法を使っていない事を悟る。
U「そうだな。前のミアスの極大魔法は力づくで突破したが………流石に2度もそれは通じないだろう………君の力を貸してくれ、春香」
Uはクロスに対抗する為、春香に共闘を申し出る。
春香「勿論です」
春香は二つ返事でこれに了承する。そして、その様子を近くの岩陰からメイトが見守っており、Uも彼女の安全が確保できる圏内にいる事から、安堵する様子を見せた。
クロス「成程、1級か………それにあの魔法の練度と俺の手の内をばらした事………普通に考えたら危機的状況なのは目に見えた事だ。いいだろう」
一方のクロスはそう言うと、両手を組み合わせる。
春香「(極大魔法………!)………させません! {バーニングブラスト}!」
春香はそれが極大魔法の準備である事を察知すると、右手に召喚した杖からすぐさま極太の炎を放つ。しかし………
ミアス「大魔法{プラネットデストラクション}!!」
ミアスは巨大な隕石を落とす大魔法で隕石を地面に落とし、炎を防いだ。
春香「(防がれた………こうなってしまっては………!)………来ます、Uさん!」
妨害が失敗した事から、クロスの極大魔法が来る事を語る春香。クロスはここで詠唱を終え………
クロス「極大魔法{クロノスクロック・エターナル}!!」
半径100mに渡る範囲に結界を発生させ、春香達を閉じ込める。その際にミアスも巻き込まれたが、クロスからすれば計算の内だった。
クロス「クロノスクロック・エターナル………俺が辿り着いた時の魔法の極地にして、無敵の魔法! この空間内では俺が直接触れずとも時にまつわる魔法が相手に使える。すなわち………俺とミアス様には{クロッククイック}が………お前達には{クロックスロー}が発動出来るのだ!!」
クロスはそう言うと、自分達には{クロッククイック}を発動して動きを速くさせ、逆に春香達には{クロックスロー}で身体の動きを重くさせた。
U「ぐっ………!? だいぶやばいぞ、この極大魔法………!!」
Uはクロスの強力な魔法が制限無しで発動する事態に動揺する様子を見せていた。春香もこれには驚いており………
春香「………無敵の魔法と言うだけの事はありますね………」
クロスが無敵の魔法と自負する理由に頷かされるのだった………
クロスは極大魔法{クロノスクロック・エターナル}を発動し、時の魔法を無条件で発動する手立てを形成した。恐ろしい効力を持つ極大魔法を前に、春香達は対抗する術があるのだろうか………!?
To Be Continued………
次回予告
クロスが発動した極大魔法を潰すには極大魔法しかない事を察知した春香はUの協力もあって極大魔法を起動する。しかし、{クロッククイック}はクロスの大魔法である為、クロスのスピードまでは抑えられなかった。そのような状況の中、春香は自身の極大魔法には異なる性質がある事を語り始めるのだった………
次回「極大魔法の性質」