幻想魔法大戦記〜白髪の魔法使い〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
クロスに魔導書が渡るのは、全てクロス側の筋書き通りだった。結果として魔導書はクロス側に奪われてしまい、春香側はしてやられる事態となってしまうのだった………


第56話 春香の中の違和感

その後、春香達はミラクレンド国の玉座の間へ向かう事となり………

 

メオン「………以上の事から、古代極大魔法を奪取される事態となってしまいました。私の失態です」

 

メオンは国王に対し、頭を下げながら状況を報告する。それを聞いたミラクレンド国王は怒りを顕にしており………

 

国王「叛逆者如きに遅れをとるとは………それでも1級魔法使いか!」

 

八つ当たりするようにメオンを責めたて始めた。

 

U「(この国王………ふざけてるのか? 今コイツを責めても何にもならない………それにクロスって奴が言っていた6年前………どうにもきな臭い………)」

 

Uは国王の様子に呆れると共に、どこかきな臭い何かを感じ始めていたのだった………

 

 

 

報告後、メオン達は廊下を歩く中で口を開いた。

 

メオン「………すまなかったな、3人とも。マジェステンド国王には俺から謝罪しておく」

 

メオンは春香達に迷惑をかけたとして謝罪する様子を見せる。

 

春香「いえ、大丈夫です………こちらこそごめんなさい」

 

春香はメオンの謝罪を気にせず、寧ろクロス側の策に気付けなかった事を謝罪した。

 

メオン「気にするな………それより、クロスの動向は俺の方でまた調べてみる。何かあったら手を貸して欲しい」

 

メオンは特段気にする様子を見せず、今後クロス関連の事態が起きた際の協力を求めてきた。春香達がこれに頷いた事でこの会話は終わったが、Uは内心モヤモヤしている様子を見せた。

 

春香「[………違和感を感じているようですね、Uさん。私もです]」

 

そんな中、春香はテレパシーをUに向けて飛ばしてきた。2人がテレパシーをする事が出来るのは、春香の魔力がUに宿っている為であり、それが受話器替わりとして機能しているようだ。

 

U「[やっぱり君もそう思ってたか………どうにもきな臭いんだよ。王国サイド………とりわけ、この国ミラクレンドが完全な正義と信じていいか………]」

 

Uはミラクレンド国を信用していいのか疑問に感じていた。

 

春香「[………私も、クロスという方が6年前という言葉を口にしていた事を疑問に感じていまして………あの人が5年前に起こしたとされる事件と何か繋がりがあるかも………そう考えているんです]」

 

春香はクロスの言葉から何か違和感を感じ始めていた。それを聞いたUは………

 

U「[………事が進む程に事態は重くなってきている………どうなっているんだ………?]」

 

事態が重くなっている事に首を傾げた。

 

春香「[………マジェステンドに戻ったら調べてみます。Uさんの考察と同じく………私も嫌な予感というか………真っ黒な陰謀が隠れているのかもしれませんね………]」

 

春香も何か陰謀が隠れていると考えており、何か嫌な予感を感じた。そして、春香は足を止めると………

 

春香「………メオンさん、クロスについて先程協力したばかりで申し訳ないのですが………貴方に依頼したい事があります。しかし、あまり周りに広げて欲しくない事なので………外でお話させてください」

 

その嫌な予感を突き止める為、まずメオンに何かを任せようと考えていたのだった………

 

 

 

一方その頃、どこかも分からぬ洞窟にて、クロス、ミアス、ディバイス、それと影で姿がはっきりしない男の4人が集結していた。

 

ディバイス「………ボス、珍しく服が汚れているなと思ったら、まさか例の白髪2人に手を焼いていたなんてな」

 

ディバイスはクロスの苦戦を意外そうに感じていた。

 

クロス「いや………この大陸にあれだけの強さの実力者が2人も現れたのは良い刺激になった。この古代極大魔法の魔導書を奪取した意味が更に大きくなったからな」

 

クロスはそう言って、古代極大魔法の魔導書を手にする。

 

????「………ボス、そいつは楽しめる連中なのか?」

 

そんな中、影で姿がはっきりしない男は春香達2人の事を問いかける。

 

クロス「ああ、お前も楽しめると思うよ」

 

クロスは男の疑問に頷く様子を見せる。そんな中、4人の元へローブを纏った人物が歩いてきた。

 

クロス「………そうこうしているうちにやっと来たな。軍師」

 

クロスは白いローブを纏った人物を軍師と呼び、迎え入れる様子を見せる。

 

???「………仕込みは上手く進んでいる。次の計画は1ヶ月後、次の目的地は………マジェステンドだ」

 

そして、その白いローブの人物は、1ヶ月後に再びマジェステンドで何かを起こそうとしている様子を語るのだった………

 

 

 

春香側が感じる疑問、そしてクロス側の怪しい動き。事態は更に深刻なものとなり、春香達の知らぬ所で新たな陰謀が渦巻いていた。そして1ヶ月後、事態は更なる動きへと動く。それは更に重くなっていく事態と………春香の中に宿る新たな力の覚醒だった………

To Be Continued………




次回予告
1ヶ月の間、春香とUは6年前の事について調べるが、記録が全く残っておらず、春香達の中で更なる疑念を強める事となった。そんな中、マジェステンドが突如として攻められる事態が起きた。攻めてきたのはやはりクロス達であり………!?
次回「闇の戦いの幕開け」
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