幻想魔法大戦記〜白髪の魔法使い〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
古代極大魔法の魔導書を奪取されてしまった事で、責任を取る事になってしまったメオン。その一方、春香とUはここまでの事態について、何か違和感を感じる様子を見せ始めていたのだった………


第4章 クロス軍襲撃事件編
第57話 闇の戦いの幕開け


先の魔導書を巡る事件から1ヶ月。6年前というワードが引っかかる春香とUは、それぞれ調査を行っていた。だが………

 

春香「………結局情報は何も得られず………ですか」

 

2人はマジェステンド国から少し離れた森にて6年前の事を考えていたが、事件の出来事などは何も残っていなかった。

 

U「………まるで都合が悪い事は消されたみたいかのようだな」

 

Uは呆れた様子で、持っていた書類を投げ捨てた。

 

春香「(ここまで1件も情報が集まっていないのは流石に不気味過ぎる………クロスが嘘をついた線も考えたけど………メオンさんの反応を見た感じ、嘘とも言い難い………メオンさんにはミラクレンドとバトルウォーの他2国側の資料を探れないか依頼を行ってもらっているけど………)

 

春香はそう考えると共に、何も情報が得られなかった事について首を傾げていると………

 

???「………ここにいたか。都合が良い」

 

春香達の元に、聞き慣れた男の声が聞こえた。春香達が声の方を向くと、そこには封筒を持ったメオンが立っていた。

 

春香「メオンさん………!」

 

春香はメオンに駆け寄る。メオンは春香に対して無言で封筒を押し付けると共に、春香に1枚の折り曲げられたメモを渡した。春香がメモを開くと、メモの中にはこう記載されていた。

 

「………アンタの要求通り、6年前の事件について、ミラクレンド側の資料の写しを持ってきた。ただし極秘資料故、読んだらすぐに燃やせ。バレたら俺の首が飛ぶ………それと、バトルウォーについてはロクに情報は入らなかったが………面白い事も分かった。バトルウォーはクロス関係の事件において、最も被害が少ない訳だが………恐ろしいくらいに少なすぎる。しかし、バトルウォーはクロスが最も嫌いなタイプの国だ………クロスの性格なら真っ先に潰しそうだが………何か陰謀があるかもしれんな………最後に、ここまで読んだならこのメモは燃やせ」

 

春香はメモに素早く目を通すと、メオンから貰ったメモをすぐさま近くの焚き火に投げて燃やしてしまった。

 

春香「………ありがとうございます」

 

春香は一言だけそう呟くと、書類を取り出し始める………

 

 

 

それから10分程、春香は封筒の中から資料を取り出し、目を通しては焚き火に投げ捨てて燃やし………目を通しては焚き火に投げ捨てて燃やし………これを繰り返し続けて資料に目を通し切ると、最終的には封筒すら焚き火に投げ捨ててしまった。

 

春香「(………極秘資料に目を通した結果、6年前の事件は嘘じゃなかった事がはっきりした………)」

 

春香は資料をUにすら見せないという中々の行為を行ったものの、その代わりに彼女の頭の中には核心に近づく情報が多く増えた。春香は頭の中で何かを考察する様子を見せ始める中、突如としてマジェステンド国の方から悲鳴が聞こえた。

 

U「………! 悲鳴………!?」

 

春香達は悲鳴に気付くと、直ぐに焚き火を消してマジェステンド国へ向かって走り出すのだった………

 

 

 

春香達がマジェステンド国の町へと向かった時には、マジェステンドの魔法使い達が多く倒れていた。それと同時に近くの建物なども被害を受けていた。

 

U「………襲撃か」

 

その光景は春香達から見て、襲撃を受けた事が分かるものだった。直後に春香達の元に、慌てた様子のメイトが走ってきた。

 

メイト「はあっ、はあっ………し、師匠!! 大変です………! クロスが………クロス達が攻めてきました………!!」

 

メイトは、ウズクチョがクロス達の襲撃を受けた事を語る。

 

メオン「な、なんだと………!?」

 

襲撃の犯人がクロスと聞いたメオンは、動揺を隠せない様子を見せた。そして、それを聞いた春香は………

 

春香「メイトちゃん、何人くらいの襲撃だったか覚えてる?」

 

メイトに対し、襲撃してきた人数について問いかける春香。

 

メイト「えっと、確か………4人でした………!!」

 

メイト曰く、その人数はなんと4人だった。春香達は3人目あたりまでは誰か来たか予想はついたものの、4人目が分からず、初見の敵である事を示す形となった。

 

春香「………Uさん、メオンさん。私達で手分けして探しましょう。既にマジェステンド内の1級魔法使いの方々が対処してるかもしれませんが………何かあっては大変な事になってしまいますから………!!」

 

春香はUとメオンの3グループに手分けして探す事となった。

 

春香「それとメイトちゃんは私と一緒に行動してね。さて、時間が惜しいので今から行きましょう………!」

 

春香はメイトと共に行動する事を語ると共に、捜索の開始を宣言する。

 

U「分かった。僕は東から北にかけてを探してみる。頼むぞ!」

 

Uは春香の言葉に頷くと共に、北東周りの捜索へ向かった。

 

メオン「ならば俺は南方角をカバーしよう。春香、アンタは北西周りを頼む」

 

メオンは南側の捜索に向かうことを語り、南側の捜索を開始した。

 

春香「(………大変な事になりそうですね)」

 

そして春香は、これからが大変である事を察知して西側へと走り出すのだった………

 

 

 

6年前の事を調べていた春香達だったが、突如マジェステンド国がクロス達に襲撃される事態となってしまった。果たして、春香達はクロス達を撃退する事が出来るのだろうか………!?

To Be Continued………




次回予告
東を捜索するUは、近くで捜索をしていたミレストと合流する。だが、それを見越していたかのようにU達の前に三度ミアスが現れるのだった………
次回「仕組まれた運命」
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